ツィンマーマン&パーチェ ~ バッハ/ヴァイオリンソナタ集 BWV1014~1019(CD/DVD) 

2012, 04. 29 (Sun) 09:00

パーチェの《巡礼の年》を聴いていると、フランク・ペーター・ツィンマーマン(Zimmermann)と録音したバッハのヴァイオリンソナタ集を聴きたくなってきた。
ツィンマーマンとパーチェのどちらも、初めて聴いたのがこのバッハのヴァイオリンソナタ集。
曲自体はスーク&ルイジチコーヴァのモダンヴァイオリン&チェンバロ演奏で聴いたけれど、あまり印象に残っていなかった。なにしろテンポが全体的に遅かったし、モダン(改造型)チェンバロを弾いているらしく、金属音的な音が好きではなかったので。

ツィンマーマン&パーチェ盤は両方とも現代楽器による演奏なので、チェンバロ伴奏が多いこの曲集としては、珍しいフォーマット。
オーセンティシティに対する拘りを持っていないし、ピアノの方が声部が明瞭で対位法による旋律の絡みも良くわかるので、いつも聴くのはピアノバージョン。(あまり聴かないけれど、古楽器版ならクイケン&レオンハルト、ムローヴァ&ダントーネ)
他のピアノ伴奏版の録音は、抜粋したものがほとんど。グールド&メニューイン、グールド&ラレード(全曲盤)、シェリング&イサドーア(東京リサイタルのライブ録音)、ムローヴァ&カニーノなど、録音はあまり多くはない。

ツィンマーマン&パーチェの録音には、スタジオ録音(CD)とライブ録音(DVD)があり、テンポや細かい部分で微妙に違うところがある。
最初に買ったのはCDだったけれど、良く聴いた(観た)のは2008年5月にドイツのポリング修道院図書館のリサイタルを収録したDVDの方。
ここはドイツでも有数のバロックホールらしく、古典的な宗教絵画が天井に描かれた自然光の射し込む白壁のホールがとても美しくて、バッハの音楽を聴くには格好の場所。


[Euroarts 2057188] BACH, J.S.: Sonatas for Violin and Keyboard, BWV 1014-1019
DVDのプロモーション用映像。演奏しているのは、第1番第2楽章、第3番第3楽章、第6番第5楽章のフィナーレ。





バロックというよりも、現代的なセンスを感じるのは、第4番BWV1017の第4楽章。
Bach Sonata for Violin & Piano BWV 1017 C minor F P Zimmermann, E Pace 4 Allegro





緩徐楽章よりも急速系の楽章の方が、時代に関わらずどんな曲でも好きなので、バッハのヴァイオリンソナタでもAllegroやPrestoの明るく軽快な曲は聴いていて楽しい。

Bach Sonata for Violin & Piano BWV 1015 A major F P Zimmermann, E Pace 4 Presto



第3番BWV1016の最終楽章は、室内協奏曲を聴いているような気分。全6曲中一番好きなのがこの楽章。
Bach Sonata for Violin & Piano BWV 1016 E major F P Zimmermann, E Pace 4 Allegro



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 シェリング ~ バッハ・リサイタル(1976年東京ライブ)


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2 Comments

吉田  

ツィンマーマン

こんにちは。
バッハのヴァイオリンソナタのCDは持っていないので、紹介してもらえてありがたいです。

このヴァイオリニスト、昔に一度だけ生を聴いたことがあります。チャイコフスキーのコンチェルトです。ツィンマーマンは直線的な音が魅力だと思うのですが、その演奏もなかなかのものでした。
オケだけで演奏しているときに、客席をまんべんなく見回している不敵な表情も印象的でした。

2012/05/01 (Tue) 19:05 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

ツィンマーマン、好きなヴァイオリニストです

吉田様、こんばんは。

バッハのヴァイオリンソナタは、無伴奏の影に隠れて、それほど有名ではないのかもしれませんね。
6曲あるので曲想が多彩ですし、ピアノが入っていることもあって、無伴奏よりも好きなので、よく聴いてます。

ピアノ伴奏版の方が好きなのでCD化されているものは大体持ってます。
グールド&ラレード盤は持っていませんが、これはグールド主導の極めて個性的な演奏です。
ヴァイオリン独奏付きピアノソナタと言った方が良いかも。スタンダードとは言い難いですが、とにかく面白いです。グールドファンの方なら楽しめます。

Youtubeにグールドの録音が多数あります。同じ曲を聴き比べると、あまりに演奏内容が違うのがよくわかります。

第3番第4楽章(BWV1016)
http://www.youtube.com/watch?v=sR6lwgTx1ro&feature=relmfu

最初の曲は第6番のピアノソロ楽章です。グールドらしい演奏でとても面白いです。
http://www.youtube.com/watch?v=820VBcJqTLQ&feature=relmfu

グールド&メニューインの録音(第4番全曲)は、至極まともな演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=uzJsfZHssIs&feature=related

ヴァイオリニストはあまり詳しくはないのですが、ツィンマーマンは技巧の切れ味がよくて、ベタベタしない叙情表現が私の好みにぴったりです。
ヴァイオリンを変えたので、1990年代の録音よりは、今の方が音がずっと良いらしいです。このバッハ録音の時は、新しいヴァイオリンで弾いてます。
彼の実演を聴かれたとはうらやましいです~。
来日演奏はそう多くはないですし、いつも東京だけで、私は聴いたことがありません。ウェブラジオでのライブ中継は何回か聴きました。
彼は沈着冷静な人らしく、Youtubeの映像を見ると、ステージ姿も堂々としてますね。ヴァイオリンを弾く姿もシャキっとしていて好きなのですが、彼の弾く姿勢はとても良いらしいです。

2012/05/01 (Tue) 22:19 | EDIT | REPLY |   

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