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ペーター・レーゼルの講演・インタビュー
レーゼルに関するインタビュー記事やマスタークラスの様子など、インターネットでいろいろ資料が公開されている。
このところレーゼルに関する記事をよく見かけるようになったし、紀尾井ホールとピティナ共催による公開レッスン(ベートーヴェンのピアノソナタでワルトシュタインと第13番)も昨年10月に行われている。

レーゼルが日本で知られるようになったのは、たぶんブラームスのピアノ作品集の録音(20歳後半の頃の演奏)。
数年前から、レーゼルのBelrin Classics盤BOXセット3種類(独奏曲編、協奏曲編、室内楽曲編/2005年リリース)があちこちの音楽ブログで紹介されている。セールス期間はかなり安くなっていたりするので、BOXセット(のどれか)を買ったという人もときどきみかける、(私も全部持ってます)
日本の音楽ジャーナリズムや一般のリスナーにも注目されるようになったのは、4年間に渡って紀尾井ホールで行ってきたベートーヴェンのツィクルスと録音プロジェクトが始まってからだと思う。


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公益財団法人日本ピアノ教育連盟 第28回全国研究大会
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2012年3月下旬、公益財団法人日本ピアノ教育連盟の招聘により第28回全国研究大会のために来日。
大会のテーマは「ドイツロマン派 ピアノ音楽の系譜 ~ブラームスへの道~」。3月29日と30日の2日間、東京台東区の上野学園大学石橋メモリアルホールで開催。
レーゼルは、2日間で講演、演奏会、マスタークラスを行っている。
この大会のことは、終了後に音楽ブログの記事を見ていて知ったし、大会前に知っていたとしても、年度末に東京まで講演や演奏会を聴きに行くのは難しい。
演奏会のプログラムの曲目は、今年秋予定されている紀尾井ホールのリサイタルの曲目よりも、好きな曲が多い。

第28回全国研究大会前インタビュー/ペーター・レーゼルにきく [機関誌会報 2012年冬号 No.108](PDF)
このインタビューは、平成23年10月5日の「協奏曲レコーディング終了後」に行ったもの。ということは、レーゼルはこの日にベートーヴェンのピアノ協奏曲を録音したのだろうか?
10月7日は紀尾井ホールでシュテファン・ザンデルリンク指揮紀尾井シンフォニエッタ東京と「皇帝」と第1番のピアノ協奏曲を演奏していた。その前々日の5日にセッション録音したのかもしれない。
他の3曲のコンチェルトも昨年にセッション録音していたなら、そのうちピアノ協奏曲全集がリリースされるかも。

「ブラームスのピアノ作品における様式と その変遷について〈前編〉」(講演:ペーター・レーゼル) [機関誌会報 2012年春号 No.109](PDF)
「ブラームスのピアノ作品における様式と その変遷について〈後編〉」(講演:ペーター・レーゼル) [機関誌会報 2012年夏号 No.110](PDF)
ペーター・レーゼル 公開レッスン(A・D部門) [機関誌会報 2012年春号 No.109](PDF)
ペーター・レーゼル 公開レッスン(B・C部門) [機関誌会報 2012年夏号 No.110](PDF)


<公開レッスン(30日)の曲目>
シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899 Op.90-4 (A部門)
リスト:3つの演奏会用練習曲 より 3.ため息 (B部門)
ブラームス:4つの小品 Op.119 より 4.ラプソディ 変ホ長調 (C部門)
ブラームス:ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5 第1楽章 (D部門)

<演奏会(29日)のプログラム>
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117 1.変ホ長調
シューベルト:ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
シューベルト:楽興の時 Op.94 D.780 2.変イ長調
ブラームス:ピアノソナタ 第1番 ハ長調 Op.1

研究大会についてレポートしたブログ記事
- ペーター・レーゼルのリサイタル [岩手 北上市のピアノ教室「カンタービレ」]
- ペーター・レーゼル 講演 ブラームスピアノ作品における様式と変遷[同]
- ペーター・レーゼル 公開レッスン[同]


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インタビュー記事、公開レッスン(マスタークラス)レポートなど
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ピアニストは語る①ペーター・レーゼル(松本 學) [レコード芸術,2009年4月号]
興味を惹かれたのはモスクワ音楽院留学にまつわる話。当時、頭の中は芸術のことで一杯で、政治的なことはあまり関心がなかった。
モスクワ音楽院留学時代にはすでに「ロシア・ピアニズム」はなく、身につけたわけではない。当時、リヒテルも音楽院にいて、彼と音楽上のやりとりもしていた...など。

ベルリンの壁崩壊前後でどんな変化が起きたか?という質問に対して、旧東ドイツのドレスデンで生まれ育ち、今はドレスデン音楽大学で教えているレーゼルはこう答えている。
「簡単に短くお答えするのはとても難しい質問です。というのは、東西ドイツの「統一」とか、「パートナーシップ」のように言われますけれども、実際には様々な局面において、勝者と敗者といった性格をどうしても持っているからです。そしてそれは自ずと文化生活にも影響を与えています。東側にあった音楽家の地位やマーケットも、結局は西側に吸収されるような形になってしまいましたし。東側にいた人間は、可能性が一見とても広がったけれども、同時に自由競争社会になったことで困難も非常に多くなった、というのは事実ですね。音楽家にとっては、客演など東時代では完全に政府に牛耳られていたのが、どこにでも行ける可能性が広がったというのは大きいです。」


[インタヴュー]ペーター・レーゼル(青澤隆明) [レコード芸術,2012年3月号]
今回のツィクルスで新しい発見といえば、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番Op.109。一番印象が深く、自分が演奏のなかで最も気に入っているという。
「自分のなかでも非常に深い理解を得ることができたし、同時に演奏も今回の録音シリーズのなかでも特に満足する出来になりました。」
この曲が好きな理由は、長い緩徐楽章で変奏曲形式をとる最終楽章。
「シンプルなテーマのヴァリエーションのなかに、ほんとうに豊かな宇宙が凝縮されている。変奏ごとに多様な音楽内容が凝縮されているのが素晴らしく、それがこの曲に私が思い入れを持つ理由の一つです。」

録音をきいた印象では、叙情性の強い第31番よりも、この第30番の方が演奏は良いように思えるし、さらりとした叙情感とかっちりとした構築力のあるレーゼルのピアニズムに似合っている気がする。


〈Special Interview〉ペーター・レーゼル、ベートーヴェン「ソナタ」の魅力を語る(青澤隆明)[音楽の友,2008年11月号]
[Interview]ペーター・レーゼル (青澤隆明) [音楽の友,2009年12月号]
People&UNA VOCE/ペーター・レーゼル(真嶋雄大)[音楽の友,2010年10月号]

NONFICTION第7回 ペーター・レーゼル(ピアノ) 「音楽の本質が、そこにある」[MOSTLY CLASSIC,2008年12月号]

独のピアニスト、ペーター・レーゼル ベートーベンに迫る [asahi.com,2008年10月28日]

インタビュー/ペーター・レーゼル (ぷらあぼ 2012年8月号/デジタルマガジンeぷらあぼ)
今年秋の演奏会(ソロリサイタルとピアノ協奏曲)で演奏する曲を選んだ理由、プログラムのうちシューマン《ピアノ五重奏曲》、ブラームス《ピアノ・ソナタ第1番》と《ピアノ協奏曲第2番》に関するレーゼルの捉え方など。
ピアノ協奏曲第2番は、「聴き手に心情を吐露する、ブラームスの典型的作品。その音楽は劇的かつ抒情的です。そして、表現は意味深く、親密な瞬間は微妙で、かたちは交響曲のように大きく、ソリストに難題を突き付けます。私にとっては19世紀のピアノ協奏曲のなかで最も重要な作品です」。

ペーター・レーゼル/ベートーヴェン ピアノソナタ 公開マスタークラス(工藤啓子)(ムジカノーヴァ 2010年12月号)

名匠探訪/ペーター・レーゼル「ベートーヴェンの真影/ピアノ・ソナタ公開レッスンより」(前・後編) (レッスンの友,2011年11月~12月号)

interview/ペーター・レーゼル (月刊ショパン,2012年9月号)


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評伝
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「評伝ペーター・レーゼル/ドイツピアニズム 最後の継承者」 (著者:岡本和子、月刊ショパンに連載中)
第1回 「ドイツピアニズム 最後の継承者」[2012年4月号 No.339]
第2回 「モスクワ音楽院へ」 [2012年5月号 No.340](専用ビュワーによる記事の一部の「立ち読み」)
第3回 「モスクワ音楽院の日々」 [2012年6月号 No.341]
第4回 「キャリアのスタート」 [2012年7月号 No.342]
第5回 「知られざる東独時代の音楽事情」[2012年8月号 No.343]
第6回 「東西ドイツ統一の混乱にのみこまれ」[2012年9月号 No.344]
第7回 「最終回 Frohe, dankbare Gefühle nach dem Sturm」[2012年10月号 No.345]

”Frohe, dankbare Gefühle nach dem Sturm”
ベートーヴェン《交響曲第6番「田園」》第5楽章の標題”Hirtengesang. Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm”(牧歌−嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち)。


【備考】
この記事の情報は2012年10月15日現在のものです。出典について誤りがある場合もありますので、記事原文を読みたい場合は、ご自分で出典を確認してください。

tag : レーゼル 伝記・評論

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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