『アシュトンマニュアル』日本語版、ウェブサイトで無料公開 

2012, 08. 21 (Tue) 12:00

英国のニューカッスル大学神経科学研究所ヘザー・アシュトン教授が著した『アシュトンマニュアル』は、ベンゾジアゼピンの作用、副作用、離脱症状、減薬法などをまとめた本。
英語など10カ国語のマニュアル全文が、”benzo.org.uk”のウェブサイトで公開されている。
今月8月19日には、日本語版(PDFファイル)が同サイト内で新たに無料公開された。
この日本語版は、ベンゾジアゼピンの常用量依存で苦しんだ経験のある患者さん2人が、ボランティアで日本語への翻訳作業を行い、2人の医学専門家(神経内科、神経生理)が医学監修している。


『アシュトンマニュアル』日本語版(PDF)
 『ベンゾジアゼピン - それはどのように作用し、離脱するにはどうすればよいか』(通称アシュトンマニュアル)(ヘザー・アシュトン教授 (DM, FRCP)2002年8月改訂) ※「補遺」も含む。

<関連記事>
「抗不安・睡眠薬依存(8)マニュアル公開記念・アシュトン教授に聞いた」[佐藤記者の「精神医療ルネサンス」/yomiDr.(ヨミドクター)]
記事中で、離脱を目指す際の注意事項について、アシュトン教授が6項目あげている。


<参考記事>
『アシュトンマニュアル』の日本語版公開に関しては、読売ONLINEの「yomiDr.(ヨミドクター)」の下記の連載記事”佐藤記者の「精神医療ルネサンス」”で告知されていた。
抗不安薬・睡眠薬依存… 離脱症状減らす『やめ方』
抗不安・睡眠薬依存(2)ベンゾジアゼピンの害

<追記 2012.10.10>
抗不安・睡眠薬依存(9)うつ病学会も漫然処方批判
- 日本うつ病学会の「大うつ病治療ガイドライン」でも、ベンゾジアゼピンの漫然投与を戒める記述が何か所も盛り込まれた。
-「大うつ病治療ガイドライン」のなかに「抗うつ薬とBZDの併用は治療初期4週までは脱落率を低下させるなど有用性がある」と記載されている。執筆者の一人の解説によると、この文章の意味は、「4週までは有用性があるというのは、それ以上は有用性がないということ。そう読んで欲しい」。


<追記 2012.11.13/参考ブログ記事>
”読売新聞 抗不安薬依存の記事” [化け猫ゼロと、メンヘラおかん]
”読売新聞 ベンゾジアゼピン系のネガキャン?” [双極性障害ブログ]
”「抗不安薬依存  深刻」に・・アシュトンマニュアル・ベンゾジアゼピン系薬剤” [なんとか「gooブログ」やっております]

<追記 2014.6.4>
向精神薬 多剤処方を制限…診療報酬認めず[2014/2/18,日経メディカル]
NEWS◎2014年度診療報酬改定 向精神薬の多剤処方は厳しく規制へ [2014年3月7日,読売新聞/yomiDr.]



『アシュトンマニュアル』英語版
 ”Benzodiazepines: How They Work & How to Withdraw ”(aka The Ashton Manual)(著者:Professor C Heather Ashton DM, FRCP,2002年8月改訂)
 ”Benzodiazepines: How They Work & How to Withdraw (2002)”への補遺(2011年4月7日)

<関連記事>
冨高辰一郎 『なぜうつ病の人が増えたのか』 
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