新譜情報:カヴァコス&パーチェ ~ ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ全集
2012-08-28(Tue)
カヴァコスのDECCA移籍後の初録音は、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集。
8月下旬のザルツブルグ音楽祭で演奏する(すでに演奏会は全て終了)ベートーヴェン・ツィクルスに間に合うように、4月下旬の専属契約締結後にレコーディング開始。
録音はスムーズに完了したらしく、DECCAのウェブサイトの情報では10月1日にリリース予定だった。
でも、「Int. Release 07 Jan. 2013」に変更されていたし、予約しておいたHMVから「2013年01月31日」に延期するとメールで連絡してきた。
3ヶ月以上も延期されるのはどうしてなんだろう。まさか録音のやり直し? 編集に手間どっているのかな?
カヴァコスは好きなヴァイオリニストの一人。それに今回の伴奏ピアニストは、ツィンマーマンとデュオを組んでいる頃から好きなエンリコ・パーチェ。
さらに、室内楽曲の中では、ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリンソナタが最も好きな曲集。
どちらの曲集もピアノパートが充実しているので、ヴァイオリニストよりもピアニストを聴くために、CDを集めているようなもの。
ラックの中をチェックすると、ベートーヴェンの全集は、スーク&パネンカ、パールマン&アシュケナージ、ファウスト&メルニコフ、カプソン(カピュソン)&ブラレイ、グリュミオー&アラウ、シュナイダーハン&ケンプ、シェリング&ヘブラー、クレーメル&アルゲリッチと、室内楽はそれほど凝っていないわりに、いつの間にかCDが溜まっていた。
ピアニストで聴くなら、個人的な好みとしては、アシュケナージ、ブラレイ、メルニコフ。昔はアシュケーナージのピアノ伴奏が一番良いと思っていたけれど、メルニコフもかなり良い感じ。
現在、輸入版は国内のHMV、Towerrecords、amazonサイトで予約受付中。HMV、Towerrecordsの発売予定は2013年1月末。
国内盤(SHM-CD)は11/14に発売済み。試聴ファイルもあり。
カヴァコス&パーチェは、海外の演奏会で第5番のスプリングソナタ、第9番のクロイチェルソナタを度々弾いているし、演奏会レビューもほとんどがポジティブな評価。(カヴァコスは、エマニュエル・アックスとも、時々演奏会でデュオしている)
数日前のザルツブルク音楽祭の演奏会に関するレビューは、今のところ3件読んだけれど、DrehPunktKulturはとても好意的、聴衆の反応も非常に良かったという。
DiePresse.comはかなりネガティブな評価かも。(原文がドイツ語で辞書を引くのも面倒なので、英語の機械翻訳で読んだので、正確な内容はよくわからない)。
Salzburger Nachrichtenはややネガティブ。エネルギッシュなピアノに比べて、ヴァイオリンが控え目だったらしい。
今年11月14(水)には、カヴァコス&パーチェの演奏会がトッパンホールで開催予定。[リーフレット(PDF)]
この2人のデュオとしては日本初演のはず。パーチェの方は、2007年11月にツィンマーマンと来日してクロイチェルソナタなどを弾く予定だったけれど、ツィンマーマンが急病で直前にキャンセル。
今回のプログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタの第1番、《スプリング》と《クロイツェル》。
このYoutubeのライブ映像(たぶん放送用録画)は、ヴァイオリンソナタ第6番の第3楽章(変奏曲形式)。
変奏曲好きの私としては、ベートーベンのヴァイオリンソナタのなかでも、とても好きな楽章の一つ。
このパーチェのピアノ伴奏も(アシュケナージの演奏と同じくらいに)好きなので、今回リリースされる全集盤を聴くのが待ち遠しい。
Leonidas Kavakos and Enrico Pace playing Beethoven Violin Sonata No.6, Op.30 No.1 (3 of 3)
面白いのは、4:00や4:12あたりの弾き方。カヴァコスがかなり力を入れて弾いているのに応じて、ピアノのパーチェの弾く和音も、びっくり箱のようにバンッ! 一瞬間をあけて、何事もなかったかのように平然としたタッチで弾いている。この対比がちょっとユーモラス。
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
8月下旬のザルツブルグ音楽祭で演奏する(すでに演奏会は全て終了)ベートーヴェン・ツィクルスに間に合うように、4月下旬の専属契約締結後にレコーディング開始。
録音はスムーズに完了したらしく、DECCAのウェブサイトの情報では10月1日にリリース予定だった。
でも、「Int. Release 07 Jan. 2013」に変更されていたし、予約しておいたHMVから「2013年01月31日」に延期するとメールで連絡してきた。
3ヶ月以上も延期されるのはどうしてなんだろう。まさか録音のやり直し? 編集に手間どっているのかな?
カヴァコスは好きなヴァイオリニストの一人。それに今回の伴奏ピアニストは、ツィンマーマンとデュオを組んでいる頃から好きなエンリコ・パーチェ。
さらに、室内楽曲の中では、ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリンソナタが最も好きな曲集。
どちらの曲集もピアノパートが充実しているので、ヴァイオリニストよりもピアニストを聴くために、CDを集めているようなもの。
ラックの中をチェックすると、ベートーヴェンの全集は、スーク&パネンカ、パールマン&アシュケナージ、ファウスト&メルニコフ、カプソン(カピュソン)&ブラレイ、グリュミオー&アラウ、シュナイダーハン&ケンプ、シェリング&ヘブラー、クレーメル&アルゲリッチと、室内楽はそれほど凝っていないわりに、いつの間にかCDが溜まっていた。
ピアニストで聴くなら、個人的な好みとしては、アシュケナージ、ブラレイ、メルニコフ。昔はアシュケーナージのピアノ伴奏が一番良いと思っていたけれど、メルニコフもかなり良い感じ。
![]() | Beethoven: Violin Sonatas (2012/11/06) Leonidas Kavakos 試聴ファイル(国内盤へリンク) |
現在、輸入版は国内のHMV、Towerrecords、amazonサイトで予約受付中。HMV、Towerrecordsの発売予定は2013年1月末。
国内盤(SHM-CD)は11/14に発売済み。試聴ファイルもあり。
![]() | ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 (2012/11/14) カヴァコス(レオニダス) 試聴する(HMV) |
カヴァコス&パーチェは、海外の演奏会で第5番のスプリングソナタ、第9番のクロイチェルソナタを度々弾いているし、演奏会レビューもほとんどがポジティブな評価。(カヴァコスは、エマニュエル・アックスとも、時々演奏会でデュオしている)
数日前のザルツブルク音楽祭の演奏会に関するレビューは、今のところ3件読んだけれど、DrehPunktKulturはとても好意的、聴衆の反応も非常に良かったという。
DiePresse.comはかなりネガティブな評価かも。(原文がドイツ語で辞書を引くのも面倒なので、英語の機械翻訳で読んだので、正確な内容はよくわからない)。
Salzburger Nachrichtenはややネガティブ。エネルギッシュなピアノに比べて、ヴァイオリンが控え目だったらしい。
今年11月14(水)には、カヴァコス&パーチェの演奏会がトッパンホールで開催予定。[リーフレット(PDF)]
この2人のデュオとしては日本初演のはず。パーチェの方は、2007年11月にツィンマーマンと来日してクロイチェルソナタなどを弾く予定だったけれど、ツィンマーマンが急病で直前にキャンセル。
今回のプログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタの第1番、《スプリング》と《クロイツェル》。
このYoutubeのライブ映像(たぶん放送用録画)は、ヴァイオリンソナタ第6番の第3楽章(変奏曲形式)。
変奏曲好きの私としては、ベートーベンのヴァイオリンソナタのなかでも、とても好きな楽章の一つ。
このパーチェのピアノ伴奏も(アシュケナージの演奏と同じくらいに)好きなので、今回リリースされる全集盤を聴くのが待ち遠しい。
Leonidas Kavakos and Enrico Pace playing Beethoven Violin Sonata No.6, Op.30 No.1 (3 of 3)
面白いのは、4:00や4:12あたりの弾き方。カヴァコスがかなり力を入れて弾いているのに応じて、ピアノのパーチェの弾く和音も、びっくり箱のようにバンッ! 一瞬間をあけて、何事もなかったかのように平然としたタッチで弾いている。この対比がちょっとユーモラス。
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。