【新譜情報】ソコロフ ~ バッハ/ゴルトベルク変奏曲(ライブ録音)

2012.10.28 18:00| ♪ グレゴリー・ソコロフ
突然というか、思いがけないことに、ソコロフの新譜が11月にリリースされる。
毎日HMVの新譜情報はチェックしているけれど、この新譜情報が「古楽」に載っていたので、うっかり見落としていた。コメントでその情報を教えていただいたので、助かりました。

発売予定の新譜は、バッハ《ゴルトベルク変奏曲》の1982年ライブ録音。レーベルはMelodiya。この録音は、昔LPでリリースされていた。
カップリングは、《イギリス組曲第2番》(1988年)と《パルティータ第2番》(1982年)。CD2枚組と豪華。
この2曲はライブかスタジオ録音か情報はないけれど、少なくとも《イギリス組曲第2番》は1988年録音なので、LP/CDとも初出音源のはず。
《パルティータ第2番》は、1982年のスタジオ録音(naive盤)が出ている。新譜も1982年録音なので、もしかして同一音源? 今わかる情報では確認できず。
naiveがMelodiyaにライセンスするとはあまり思えないので、CD化されていないライブ録音じゃないかと期待しているのだけれど...。

録音嫌いのソコロフが、CDリリースを許可するというのは全く予想していなかったので、これはほんとにサプライズ。
心境が変わったのか、それとも何か他に理由があるのか、よくはわからない。
いずれにしても、ソコロフの演奏を愛するリスナーにとっては、正規版のCDで彼の演奏が聴けるというのは喜ばしい限り。これは一足早いクリスマスプレゼントになるでしょう。

現時点では、オンラインショップでは、HMVのリリース予定日が一番早く11月10日(⇒11/24に変更)。TowerRecordが11月末。
日米のamazonでは今のところ情報なし。英仏独のamazonサイトには新譜情報があり、フランスのサイトでは11/21発売予定。
amazonの日米サイトは、Melodiya盤などロシアのレーベルの取り扱いが少なく、情報も遅いことが多いので、この新譜が販売されるのかどうかもよくわからない。(一応、メールで問い合わせているところ)

ゴルトベルク変奏曲、パルティータ第2番、イギリス組曲第2番 ソコロフ(2CD) (HMV)


タグ:バッハソコロフ

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コメント

No title

こんばんは。
ソコロフさん個性的ですよね。好きですけど。(^_^;)
読書のお供にブラームスの小品集をながしましたが Op.10 遅ッ!!
4曲目など10分28秒でした。
カッチェンは、5分35秒。
気になってレーゼルさまも調べると6分19秒。

私は、ゆっくりが好きなほうですけれど、これは別の曲みたいでした。
それと1曲目、
ソコロフ盤に Nach der schottischen Ballade 云々と書いてあり、ロマン派みたいな作曲動機がおもしろいと思いました。

バラ-ドについては

ひでくんママ様、こんばんは。

バラードについては、以前記事に書きましたが、その時に演奏時間も調べました。
たしかミケランジェリ、グールドも10~11分くらいで遅かったと思います。普通は8~9分くらいでしょう。
カッチェンとレーゼルはかなり速いですが、とあるクラシック作曲家の先生がおっしゃるには、これはこれで妥当なテンポだそうです。そういえば、コヴァセヴィチの若い時の録音も6分と速かったです。
このバラードはブラームスがまだ若い時の作品ですし、4つの曲の性格の違いを思うと、終曲をスローテンポで内省的に弾くというのは、私のイメージとは違いますので、そういう演奏はあまり聴かないですね。

第1曲の”Nach der schottischen Ballade”というのは、スコットランドの民族詩「エドワード」を題材にして書かれたということです。
この曲は「エドワード」という副題がついているくらいですから有名な話ですし、作品解説にも書かれていることが多いです。
この民族詩はとっても陰惨なストーリーですよ。あまりに暗い話と曲想なので、私はこの第1曲が昔からどうも好きにはなれません。
http://d.hatena.ne.jp/away_sw/20101016/1287230460

追伸です

ひでくんママ様

ついでながら、この記事でご紹介しているソコロフのゴルトベルクはYoutubeにありますよ。聴かれたことはありますか?
もしソコロフがお好きなのでしたら、一度聴いてみられるのも良いかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=BGYrk0b3Qzk

No title

おはようございます。
ゴルトベルク、聴かせて頂きました。これは購入を考えます。
久しぶりの夜泣きで疲れたムスコちゃんのおねむ中、ソコロフを少し聴きました。
アンコール曲と思うラフマニノフの前奏曲 Nr.4 in D は絶品でした。

一昨日から、松家仁之(まついえ・まさし)氏の『火山のふもとで』を読んでいます。緻密な文章に圧倒されます。本年度マイベストBOOKは梨木果歩『雪と珊瑚と』、そう思っていましたが、こっちになりそう。
ただ、首をひねる箇所が、あるんですよね。

 ・・・両手を広げたよりも幅の広いレコード棚にはおおむねクラシックばかり、ジャズもわずかに加わったLPのコレクションが整然と並んでいる。
 何枚か引きだしてみてから、くり返し聴かれているらしい、ジャケットの擦れたレコードを選んだ。クリフォード・カーゾンという、サーの称号がついたピアニストのブラームス「ピアノ協奏曲第一番」だった。プレーヤーのアームをゆっくりおろす。(中略)秋の日差しのようにどこかに寂しさをふくむ曲がスピーカーから流れはじめる。

この文章、私は違和感が(笑)。あの怒涛の始まりを、こうは聴けないです。二番だったら解かるんですが。

ソコロフのゴルトベルク

ひでくんママ様、こんばんは。

ゴルトベルクには、名盤・定番は多数ありますが、ソコロフは彫が深くて音も色彩感豊かで、美しいですね。
今回、CDがリリースされれば、新たな名盤の一つになると思います。

お久しぶりです

情報ありがとうございます!

ソコロフの新譜情報にびっくりです。
聴いてみます。

私もびっくりです

くま様、こんばんは。
ドッベルゲンガーの件、その後もお元気そうで何よりです。

まさかの新譜発売には、私もびっくり!しました。
発売に至った理由はよくわかりませんが、ソコロフのバッハのライブ録音が3曲(らしい)というのは凄いです。
もうすぐ発売なので、首尾よく入手できれば良いですね。
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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