ブレハッチ ~ ショパン/ピアノ協奏曲第1番 

2013, 01. 10 (Thu) 12:00

最近はショパンの音楽はほとんど聴かなくなってしまったので、ショパンコンクールがインターネットで中継・録画されていても見たことがなく、優勝者の名前を聞いた事があったとしても、全然覚えていなかった。

シマノフスキはわりと好きな作曲家なので、シマノフスキ録音を探していてたまたま見つけたのが、ブレハッチのドビュッシー&シマノフスキの新譜。
どこかで聞いたことがある名前のピアニストだなあと思ったら、2005年のショパンコンクールの優勝者。
この新譜の演奏がとてもよかったので、コンクールのライブ映像でショパンのピアノ協奏曲第1番を聴いてみると、これは素晴らしく素敵。この曲の演奏では久しぶりに好きだと思えるくらいだった。

昔はこのコンチェルトがとても好きで、CDも結構集めていた。
今一番好きな演奏は、一般的な名盤の類ではなく、若い頃のソコロフのスタジオ録音アラウ&クレンペラーのライブ録音と、かなり好みが偏っている。
今更コンクールの話題でもないのだろうけど、ブレハッチのこのライブ演奏は、硬質で研ぎ澄まされた音がとても綺麗。品の良い煌くような輝きと、澄み切った濁りのなさにしっとりした潤いのある音は、気品漂う美しさ。
彼のタッチは強打はせずとも、しなしなすることのない力強さがあり、演奏は緊張感に満ちてきりりと引き締まっている。全く評判どおりに素晴らしくて、特に一番好きな第1楽章の凛とした気品と美しさにうっとり。

2005年ショパン・コンクールのファイナルでのライブ映像。地元ポーランド出身ということもあって、凄い重圧がかかっていたのだろうけど、それが演奏の張り詰めた緊張感の美しさに繋がっていたのかも。

Rafal Blechacz Chopin C31oncerto N°1 Mov 1 Allegro maestoso.



ブレハッチがショパンコンクールで弾いた全演奏を収録したCDが今月末にリリース予定。
すでに2枚の分売盤で発売中の音源を2枚組にして廉価盤で再発売するもの。

ショパン:名演集ショパン:名演集~第15回ショパン・コンクール・ライヴ
(2013/01/30)
ブレハッチ(ラファウ)

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<参考記事>
”ブレハッチのピアノで「ショパンピアノ協奏曲集」を聴く” [An die MusikクラシックCD試聴記]
”ラファウ・ブレハッチ オール・ショパン・プログラム @リリア川口 10/15”[アリスの音楽館]

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4 Comments

ひでくんママ  

ブレハッチの Live は、おっしゃる通り、張り詰めた緊張感の美しさがありますね。(後のスタジオ録音は平凡な演奏で、期待を裏切られました。)
ソコロフも素敵です。私のベスト3は、ツェルニー・ステファンスカを加えたこの三つです。

2013/01/10 (Thu) 23:02 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

スタジオ録音の方は

ひでくんママ様、こんにちは。

このライブ演奏は、ショパンにしてはしなしなしていないところが私には良かったです。
コンクール特有の緊張感が演奏に出ていたのかもしれませんね。
あいにくツェルニー・ステファンスカは聴いたことがありません。(名前も知らなかったので)

>後のスタジオ録音は平凡な演奏
そうなんですか?
いつも参考にさせていただいてる音楽ブロガーさんが、微妙な差でスタジオ録音よりもライブ録音の方が魅力があると言われてましたので、そうなのかなあと思ってました。
演奏の印象は人によって違うものですから、結局、自分で聴いてみるしかないですね。

2013/01/11 (Fri) 11:57 | EDIT | REPLY |   

Tea316  

ブレハッチ

おはようございます。

私はショパンの協奏曲は二曲ともあまり好きではありません。
なので自ら進んで聴きません。だから久々に聴きましたが、嫌いな演奏の時は、途中で聴くのをやめちゃいますが、ブレハッチ君のは好きな方です!

ブレハッチ君は優勝して、ツィメルマン以来久々のポーランドから大型スターが出た!と大騒ぎになり、わ~なんだかすごい重圧だろうな…と思った記憶があります。

実力のわりにはリサイタルのチケットは安く、チケット争奪戦もゆるいのが不思議ですよね。

2013/01/12 (Sat) 10:12 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

演奏も人柄も良いですね

Tea316さん、こんにちは。

あまり好きではないショパンの作品のなかでも、この第1番はバラード第1番と並んで、昔から一番よく聴いている曲です。
これぞと思う演奏に出逢うことはなかなかなくて、ブレハッチのライブは久しぶりに好きになれた演奏でした。

ショパンコンクールの優勝者といっても、コンクール優勝者の来日は多いですから、最初は注目されても数年も経つと、それだけでは商業的に苦しいのかもしれませんね。
それに、ランランやユジャ・ワンと違って、ブレハッチは華やかなスター性が強くなさそうなので、人気ももう一つ盛り上がらないのかも。
彼は、見るからに真面目で穏やかそうですし、インタビューを読んでも謙虚な人柄のようなので、私には好感度大です。
ドビュッシーとシマノフスキも好きな演奏でしたから、今後もフォローしたいピアニストです。

2013/01/12 (Sat) 12:08 | EDIT | REPLY |   

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