糖尿病と白米食の関連性に関する論文(メモ) 

2013, 03. 10 (Sun) 18:00

--------------------------------------------------------------------------------------------
白米と糖尿病の関連性に関する論文
--------------------------------------------------------------------------------------------
”White rice consumption and risk of type 2 diabetes: meta-analysis and systematic review”
BMJ 2012; 344 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.e1454 (Published 15 March 2012)
Emily A Hu, An Pan,Vasanti Malik,Qi Sun/Department of Nutrition, Harvard School of Public Health,Channing Laboratory, Department of Medicine, Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical School

<解説記事>
白米を多く食べるアジア人、糖尿病リスク55%増 米研究[2012年03月16日,AFPBB News]
- 日中で実施された過去の調査では1人あたり1日平均3~4杯の米を食べていたが、米を多く食べた人では2型糖尿病リスクが55%高くなる。
- 1週間に平均1~2杯と米の消費量が圧倒的に少ない米豪では、リスク上昇率は12%。
- 分析によれば、日中で実施された過去の調査では1人あたり1日平均3~4杯の米を食べていたが、米を多く食べた人では2型糖尿病リスクが55%高まった。一方、1週間に平均1~2杯と米の消費量が圧倒的に少ない米豪では、リスク上昇率は12%にとどまった。

白米の摂取量が多いと2型糖尿病リスクが上昇-摂取量が多い東洋人ではより顕著、メタ分析の結果[日経メディカル、2012/3/26]
「その「おかわり」が危険です-白米食べるほど、2型糖尿病に!? 」[週刊ダイヤモンド,2012年8月20日]
白米とII型糖尿病の関係について:専門家コメント[SMC発サイエンス・アラート/サイエンス・メディア・センター]


"White Rice, Brown Rice, and Risk of Type 2 Diabetes in US Men and Women"
Dr. Qi Sun,Dr. Donna Spiegelman,Dr. Rob M. van Dam,Dr. Michelle D. Holmes,, DrPH, Ms. Vasanti S. Malik,Dr. Walter C. Willett,, DrPH, and Dr. Frank B. Hu,
Departments of Nutrition, Epidemiology and Biostatistics , Harvard School of Public Health; the Channing Laboratory, Department of Medicine, Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical School

<報道記事>
 白米は糖尿病リスクを上げる、米研究[2010年06月15日,AFPBB News]
- 白米の摂取は2型糖尿病の発症リスクを高める。
- 米国に住む成人19万7000人を22年間、追跡調査。
- 週に5回以上の白米摂取群:月1回以下の白米摂取群よりも、2型糖尿病発症リスクが17%高い。
- 週に2回以上玄米摂取群:月1回以下の白米摂取群よりも、発症リスクが11%低い。
- 白米は成分のほとんどがでんぷん。精白前の玄米は繊維やマグネシウム、ビタミンを多く含み、血糖値の上昇しやすさを示す「グリセミック指数(GI値)」も白米と比べて低い。



米飯摂取と糖尿病との関連について -「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-[がん予防・検診研究センター研究部,2010/12]
英語論文:”Rice intake and type 2 diabetes in Japanese men and women: the Japan Public Health Center–based Prospective Study1,2,3”(全文)[Am J Clin Nutr. 2010 Dec;92(6):1468-77. doi: 10.3945/ajcn.2010.29512.]
- 日本人を対象としたコーホート研究。研究開始から5年後にアンケート調査実施。
- 米飯の摂取量により4つのグループに分類。5年間の糖尿病発症(男性625人、女性478人)との関連性を調査。
- 女性では米飯摂取が多くなるほど糖尿病発症のリスクが上昇傾向。米飯にあわ・ひえ・麦を混ぜない場合は、より強い関連あり。
- パンやめん類では糖尿病リスクとの関連はなし。
- 筋肉労働や激しいスポーツを1日1時間以上しない人は、米飯摂取による糖尿病リスクが上昇傾向。
- 結論:女性及び筋肉労働をしていない男性において、米飯摂取により糖尿病発症のリスクが上昇する。
- 理由:白米は、精白の過程で糖尿病に予防的に働く食物繊維やマグネシウムが失われる、食後の血糖上昇の指標であるグリセミックインデックス(GI値)が高い。
- 糖尿病予防には、日常の身体活動量を増やし、雑穀入り白米食を摂るなど、米飯摂取後の血糖上昇を抑える工夫も大切。


----------------------------------------------------------------------------------------
参考:地中海食
----------------------------------------------------------------------------------------
低炭水化物高蛋白食や高炭水化物低蛋白食と比較されている「地中海食」の食事内容。

糖尿病食としての地中海食(糖尿病の食 ”テーラーメード食事療法” のすすめ)[元国立循環器病研究センター動脈硬化・代謝内科
部長 吉政康直,国立循環器病研究センターホームページ]
- 「地中海食」は南イタリアの風土食。
- 主食はパスタ(低GI食の代表)。多量のオリーブオイル、油の少ない子羊の肉や背の青い魚が副食、豆をたっぷり取り、キノコ類も摂取、チーズはナチュラルチーズ、赤ワインをたっぷり。(オリーブオイルや背の青い魚の脂は動脈硬化を防ぐ働きがある)
- 肉の摂取量が少なく、パスタや野菜などをたくさん食べる。

オリーブ油タップリ、最強の“地中海食”[日経メディカル,04/12/02]
- 地中海食の食材の中でも、特に「オリーブ油」と「パスタ」、「トマト」は、地中海地域の長寿を支える食の3大要素
- オリーブ油に含まれる脂肪酸の多くは、「オレイン酸」。オレイン酸は酸化されにくい脂肪酸のため、食用油の代わりにオリーブ油を使うと、脂肪酸の酸化が引き金になる動脈硬化にもなりにくい。
- オレイン酸には、インスリンを効きやすくして、血液中のインスリン濃度を低くする働きもある。そのため、オリーブ油をたくさん取っても太りにくい。
- エクストラバージンオリーブオイルには、天然の抗酸化成分もたくさん含まれている。(ピュアオイルは抗酸化物質は少ない)