牧田善二 『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』 

2013, 03. 18 (Mon) 18:00

本屋さんで新書コーナーの棚を眺めていたら、牧田善二医師の『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』という、人目を引く黄色い表紙の面白いタイトルの本が並んでいた。
最近多数出版されている「糖質制限食」に関する本の一つ。
同じ著者の『糖尿病専門医にまかせなさい』の方は読んだことがあり、それよりもわかりやすい。

糖質制限食に関しては、江部医師が解説書やレシピ集を多数出版しているが、それと異なる点は、(牧田医師によれば)糖尿病合併症の原因である「AGE」について詳しく説明しているところ。
- 「AGE」はタンパク質と糖質から最終的に生まれる物質の総称。20種類のアミノ酸で構成されているタンパク質と糖質を一緒に加熱すると褐色になる。この反応を、「メイラード反応」と呼び、AGEが大量に発生する。
- AGEは体内のタンパク質を攻撃し、その機能を低下させる働きがあり、加齢とともに増加するため、老化を進めて寿命を縮める原因になっている。
- 動脈硬化の多くは、厚くなった動脈の内部にアテロームという固まりが生じるのが特徴であり、AGEはそれを進行させる。

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糖尿病専門医にまかせなさい (文春文庫)糖尿病専門医にまかせなさい (文春文庫)
(2009/01/09)
牧田 善二

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牧田医師は東京都内にクリニックを開設しており、そのホームページで糖尿病の治療方針やAGEに関する解説もある。
また、日経BPのオンラインサイトにも記事を掲載しているので、それらを読めば牧田医師の著作の内容が大体わかる。

AGE牧田クリニックのホームページ
- AGEとは?
- 糖尿病治療

SAFETY JAPAN掲載記事(NIKKEI BPネット)
30代男性を襲う糖尿病(1)~「血糖値さえ下げれば治る」は危険な誤解~[SAFETY JAPAN/NIKKEI BP NET]
30代男性を襲う糖尿病(2)~合併症や老化の原因となる危険なAGE~[同上]
糖尿病の判定には、血糖値、ヘモグロビンA1c(1~2ヶ月間の血糖値の平均推移を反映)を測定する。糖尿病腎症の判定には「尿アルブミン検査」が必要。