バッハ/パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 

2013, 04. 13 (Sat) 13:00

コロリオフの『バッハ作品集・編曲集』(Korolio Series Vol.12/Bach Original Works & Ttanscriptions)に収録されていた《パッサカリアとフーガ ハ短調/Passacaglia und Fuga c-moll BWV582》。

原曲はオルガン曲。編曲版はいろいろあり、有名らしきものは、ピアノ独奏版がダルベールとカトワール、4手ピアノ連弾版はレーガー、管弦楽曲版ならストコフスキーあたりだろうか。
コロリオフのCDには、彼自身の編曲による自作自演の録音を収録。
「BWV 582:パッサカリア ハ短調」編曲情報[バッハの音楽の曲目データベース]
※上記のリストにはコロリオフの編曲版は未記載。


<2台のピアノによる演奏>
ピアノ版は、ソロ・2台のピアノ版ともオルガンほど厳めしくもなく、ピアノの澄んだ美しい音色で、流麗・清楚で気品漂う曲に聴こえる。
高音域からカスケードのように音が下行していく部分とかは、ピアノの音が特に綺麗。
2台のピアノ版は、ピアノ独奏よりも音色や和声の響きが多彩で、声部の絡みがより立体的に聴こえる。ピアノ2台で音域を分担できるので、演奏にも余裕があるせいか、フォルテ部分でも打鍵が力みすぎることなく、音に自然な重みとまろやかさがあって綺麗に響いている。逆に力みのあるピアノ独奏の方が緊張感を強く感じるかも。


BWV582 Passacaglia in c Evgeni Koroliov (Piano duo) 2010
Ljupka Hadzigeorgieva,Evgeni Koroliov (Piano duo),



Vol. 12-Koroliovol. Series-Bach-Original Works & TVol. 12-Koroliovol. Series-Bach-Original Works & T
(2010/11/15)
Duo Koroliov

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収録曲リスト(HMV)



<ピアノ独奏>
ダルベール編曲版(演奏:Ernst Breidenbach)
フォルテの部分では、重音・和音のタッチに力が入りすぎて音が尖っているので、ちょっと耳に痛い。

Bach Passacaglia and Fugue in C minor (Arr. for Piano by E.D'Albert)



カトワール編曲版(演奏:ミルン)
ダルベール版よりもカトワール版の方が、重音や低音の響きに厚みがあるような気がする。(楽譜を見ていないので気のせいかも)
演奏自体は、このミルンの方がフォルテでもタッチに尖りがなくて聴きやすい。

Bach - Passacaglia in C Minor, BWV582




<オルガン演奏>
冒頭から、陰翳が濃い荘重厳粛な雰囲気が漂い、パイプオルガンの音が圧倒的で、空間的に広がって行き、一つの小宇宙のような感覚。ピアノ演奏よりも息詰まるような強い緊迫感がある。
人間の世界を超越したような感覚を体感するには、パイプオルガンで、それも録音ではなく、教会でパイプオルガンの演奏を聴くのが一番相応しいような気がする。

J.S. Bach - BWV 582 - Passacaglia c-moll / C minor
performed by Andrea Marcon, organ




<オーケストラ演奏>
ストコフスキー編曲
オーケストラで演奏すると、弦の響きが哀愁を帯び、楽器の音色もカラフルで美しく流麗。
オルガン・ピアノ演奏よりもロマンティシズムが濃く、最もドラマティック。

Bach/Stokowski: Passacaglia (and Fugue) in C minor, BWV. 582 : Passacaglia


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