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アルフレード・カゼッラのピアノ作品
ジャン・フランチェスコ・マリピエロと同時代のイタリア現代音楽の作曲家に、アルフレード・カゼッラ(Alfredo Casella,1883年-1947年)という人がいる。
Wilipediaのプロフィールによると、レスピーギ、マリピエロ、ピツェッティなどとともに「80年世代(generazione dell'ottanta)」と言われる。
作品リストを見ると、レスピーギ、マリピエロと比べると、ピアニストだったこともあってか、かなり多くのピアノ作品を残している。
ピアノ作品に関する録音は少なく、カニーノが録音した『ピアノ作品全集』(廃盤らしい)とNaxos盤の『ピアノ作品集』、『ピアノと管弦楽のための作品集』(Brilliant盤)くらい。
作風の変遷が激しかった人らしく(現代作曲家には多い)、年代によって作品の技法・形式・曲想がかなり違っている。どの時期の作品でも比較的聴きやすい曲が多い。


初期の作品《Pavane》はドビュシーの《ベルガマスク組曲》の”パスピエ”や”メヌエット”風。
《Variations sur une chaconne》は古典的で哀愁漂う変奏曲。
《A notte alta》になると、いかにも現代音楽的。クラムの宇宙創世の音楽みたい。これはピアノソロ。
この曲の編曲版のピアノ協奏曲《A notte alta per pianoforte e orchestra op.30b》という曲もある。


Sonatina per pianoforte op.28 (1916)
《Sonatina》は、まるでシマノフスキーやりゲティを聴いている気分。
シマノフスキーよりもねっとりとした情念が薄い。

Alfredo Casella: Sonatina per pianoforte op.28 (1916) (1/2)


Alfredo Casella: Sonatina per pianoforte op.28 (1916) (2/2)



Nove pezzi Op.24
カゼッラは、《pezzi》というタイトルのピアノ小品集をいくつか書いている。
曲名が「...風」という曲が多い。こういう形式を好んだらしい。
なかでも《Nove pezzi/9つの小品 Op.24》は有名な曲集らしく、標題音楽のようにタイトルで曲想がわかる(Funebre,Barbaro,Elegiaco,Burlesco,Esotico,Di Nenia,Di Minuetto,Di Tango,Rustico)。
”Nenia”と”Minuetto”はシマノフスキのピアノ・ソナタ第1番や組曲を聴いている気分になる。
”Modo burlesco”はブリテンにちょっと似ているかも。
練習曲《6 Studies, Op.70》は、リゲティの《エチュード集》並に聴きやすい。

Alfredo Casella: Nove pezzi, per pianoforte op.24 (1914) (1/3)


Alfredo Casella: Nove pezzi, per pianoforte op.24 (1914) (2/3)


Alfredo Casella: Nove pezzi, per pianoforte op.24 (1914) (3/3)



Casella: Cpte Piano Works Vol1Casella: Cpte Piano Works Vol1
()
Bruno Canino

試聴ファイル


Piano MusicPiano Music
(1998/08/25)
Luca Ballerini

試聴ファイル





ピアノ協奏作品は3曲。
ピアノと管弦楽のための音詩 Op.30b
ピアノ独奏曲の《A notte alta(音詩)》と同じく、どんよりと重苦しい現代音楽的ピアノ協奏曲。

Alfredo Casella: A notte alta per pianoforte e orchestra op.30b (1917 e 1921)



ピアノと管弦楽のためのパルティータ Op.42
《A notte alta》とは180度異なる音楽。とても同じ人が作曲したとは思えないピアノ協奏曲。
行進曲風のオスティナートなフレーズや、諧謔で躍動的な明るい雰囲気とかは、ストラヴィンスキーやラヴェルを連想する。
とても聴きやすい曲ではあっても、旋律自体はメロディアスでもなく、全然印象に残らない。

Alfredo Casella: Partita per pianoforte e piccola orchestra, Op.42 (1924/1925)



Scarlattiana op.44
《Scarlattiana》というタイトルの如く、スカルラッティの音楽をもじったような新古典主義風のピアノ協奏曲。
この音源は、1972年のライブ録音で、ピアニストはセルジオ・フィオレンティーノ。

Alfredo Casella: Scarlattiana op.44 (1926)



カゼッラ:ピアノと管弦楽のための作品集 (Music for Piano & Orchestra)カゼッラ:ピアノと管弦楽のための作品集 (Music for Piano & Orchestra)
(2008/11/17)
カゼッラ、 他

試聴ファイルなし


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yoshimi

Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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