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”プラン・ジャパン”のスポンサーシップを終える
9年前に始めた国際NGO「プラン・ジャパン」のスポンサーシップがとうとう終わった。
「スポンサーシッププログラム」では、支援対象のチャイルドが(今年の11月で)18歳になれば、チャイルド登録が終了し、私とチャイルドとの関係も終了する予定だった。
ところが、プラン・ベトナムの現地プロジェクトが、当初の目標達成により完了したと突然連絡が来た。
プロジェクトの完了とともに現地への支援も終了するので、チャイルドのスポンサーとしての役割も終わる。


プラン・ジャパンのスポンサーシップとは
プラン・スポンサーシップというのは、英国に本拠のある国際NGO”Plan International”の日本の拠点である公益財団法人プラン・ジャパン(昔は(財)日本フォスター・プラン協会という名称だった)の支援制度の一つ。
スポンサーシップは、特定の子供に奨学金や生活費の援助を行う、いわゆる”里親制度”ではない。
世界のスポンサーから寄せられる寄付金は、各活動国でチャイルドのコミュニティに対する様々な開発支援プロジェクトを実施するための資金として使われる。

プラン・ジャパンの2012年年次報告書のデータでは、
 スポンサー:41,979人
 チャイルド:44,933人
 年間に発送されたスポンサーからチャイルドへの手紙やギフト:38,841通
 年間に受け取ったチャイルドからスポンサーへの手紙:85,028通
 日本のスポンサーをもつチャイルドのうち、手紙やギフトを年間で1回以上受け取った率:40.2%
 登録終了したチャイルド(卒業年齢、地域からのプランの撤退などの理由による):8,036人
※チャイルドの手紙よりも、スポンサーの手紙・ギフトの数が随分少ない。返事を書かないスポンサーが多いのだろうか? 6割近くのチャイルドが、1年に一度もスポンサーからの手紙もギフトも受け取っていない。

「チャイルドとのお別れ?! “登録終了事情”」という記事によると、チャイルド登録が終了するのは、2007年のデータでは、1年間で6,980人と、チャイルド全体(55,000人)の約13%。
※この数字を見ると、チャイルドの数が2007年から2012年にかけて、かなり減少している。近年の不景気の影響に加えて、日本国内に拠点のあるNGO間のファンドレイジングを廻る競合が激しいのかもしれない。

チャイルド登録終了の理由は、「活動地域外への引越し」が最多(登録終了チャイルドの37%)、「基準年齢を迎えての卒業」と「地域全体での活動終了」とがほぼ同数。


チャイルドとの文通
プランのスポンサーシップの特徴は、特定のチャイルドと手紙のやりとりがあるところ。
最初は、年1回くらい、お誕生日にでも手紙を書けば良いのだろうと思っていた。
ところが、開始から半年くらい経って、プランのベトナム現地事務所から、チャイルドへお手紙を書いてくれるように、かなり長文の”お願い”(督促の)手紙が送られてきた。
チャイルドにしてみれば、他の子がスポンサーから手紙を受け取っているのに、私からの手紙が全然届かなかったので悲しかったのだろうし、それを知った現地の担当者が書いたに違いない。
その手紙を読んで、チャイルドへ書く手紙は、年1回では済みそうにないことにようやく気がついた。
年賀状も書かない筆不精の私としては、義務として書かなければならないと思い始めると、この手紙のやりとりは、結構気が重いものではあった。
日本語で書けば、プランでボランティアの翻訳者が英語に直してくれるけれど、なぜか英語で書くことにこだわりがあったので(それに翻訳する時間がかからないので、手紙が1ヶ月早く到着する)、結局今までずっと英語で書き続けた。
B5の便箋1枚程度の手紙だし、子供に書く手紙なので、ややこしい話題ではなく、近況報告とか季節の行事の話とかが中心。
英語自体は難しくない。それでも、文法的に間違いのない英文を書こうとすると、直訳ではなく、言い回しとか単語が適切かどうか、全て確認しないといけないので、結構骨が折れる。
ベトナムの現地事務所で、ボランディアがその英文手紙をベトナム語に翻訳して、英語とベトナム語の2通の手紙をチャイルドが受け取っている。

ベトナムは政情も経済も比較的安定しているので、地域の活動やチャイルドの家族環境も良好で、手紙が毎年4~5回届く。
プランの担当者の話によれば、ベトナムの子供たちは、勤勉で真面目なので、手紙を書くのもマメだし、上手いという。


チャイルドへのプレゼント
この9年間、年4~5回手紙を書き、プレゼントも時々同封して送り続けたのは、筆不精の私としては、驚異的なマメさ。
それに、プレゼントを選ぶのは結構楽しい。
チャイルドが女の子なので、文房具はキティのキャラクターもの(ベトナムでも人気がある)、ポーチ、髪飾りとか、私が中高生だった頃に使っていたものを思い浮かべながら、買っていた。
このプレゼントというのは、かなり気をつけないといけない代物。
昔調べた時、イギリスのプランでは、現地で不公平感が問題にならないように、年2回に制限していた。
日本のプランでは、回数制限はないけれど、プレゼントの重量は50g以下、価格は500円以下と制限がある。
価格はクリアできても、重量制限をクリアするのが悩ましく、送るものがかなり限定される。
ノート類は重くて、買ったは良いけれど、重量オーバーで送れないことが何度かあったので、小さく薄いメモ帳とか、軽いものを選ぶようにした。
他によく送ったのは、ハンカチ、綺麗なシール(季節の風物詩、草花、デザートなどの絵柄)、鉛筆類、絵葉書(東山魁夷やヒロ・ヤマガタの絵や、洒落た可愛いイラストとか)、ヘアーゴム、髪飾り、小さなポーチ、ポケットティッシュなど。それぞれ軽いので、数点まとめて送っても、大丈夫。
それに、お誕生日には、立体型のバースディカード(飛び出す絵本みたいなものが私は好きなので)。
新年には、立体型のサンリオ製のカレンダーや、最近は、チャイルドが高校生になったので、綺麗なイラストが書かれている小さなカレンダー手帳。夏には、日本の夏の風物詩柄の絵葉書。
女の子が喜びそうなカラフルな可愛いデザインやイラストのものを選ぶようにしていた。
残念だったのは、小さな筒型のとてもお洒落な万華鏡を買ったのに、10gほど重量オーバーして、送れなかったこと。
これは綺麗な和紙が筒に貼り付けてあって、万華鏡を覗いていても図柄がいろいろ変化して面白い。結局、自分で使っている。


現地訪問
最も想い出に残るのは、数年前に一人でベトナムのチャイルドが暮らしている村を訪問したこと。
ドライバーと通訳は、プラン・ベトナムが手配してくれた。(日当は当然私が払ったけれど)
通訳のベトナム人女性は、日本の大学に留学した経験もあって、発音も会話もとても流暢。漢字も読み書きできる。
普通の観光旅行では、こういう村に訪れることはまずないし、住民と同じ食事(お客様用なので、豚肉を市場で買ってきたという)を彼らの家で食べていると、近所の人たちも集まってきて、一緒にお食事。
日本人が村を訪問するのは、とても珍しいらしい。多分私が最初に違いない。
チャイルドが後で送ってきた手紙には、チャイルドの住んでいる村には、世界中のプランが募ったスポンサーのチャイルドが数十人いるけれど、現地を訪問したのは私だけだったという。
現地訪問は、宿泊厳禁で1日だけと決められている。
その後数日間は、旅行社のガイドさんと一緒にハノイの街をあちこち歩き回っていた。これはとても楽しい散策だった。
この時のベトナム滞在の顛末は、「ベトナム訪問記」として、随分前にブログにシリーズ記事にまとめている。


結局、9年の間、途中で止めることもなく、なんとかスポンサーを続けることができたことは、私としては上出来。
文通はかなり精神的に負担になるので、これからは個別のプロジェクトや単発の寄付中心にすることにして、スポンサーシップはこれで終了。

Secret
(非公開コメント受付中)

初めまして。プランジャパンの活動を調べてこちらにたどり着きました。
生半可な意思では出来ない素晴らしい活動ですね。
可愛らしいプレゼントや手紙のやりとり、現地に赴いたことにも大変感銘を受けました。ありがとうございます。
またブログにお邪魔させてください。
得難い経験でした
雨傘様
ご訪問、コメントどうもありがとうございます。

最初にプランに申し込んだときは、そんなに深くは考えていなかったのですが、実際文通を始めると、チャイルドに対する責任を深く感じましたので、途中で止めることはそう簡単にできないと思いました。
それでも、筆不精の私がなんとか最後まで続けられたのは、チャイルドから送られてくる手紙や、実際に現地訪問した経験のおかげです。
特にベトナムの農村の様子を自分の目で見たことは、大変貴重な体験でした。終生忘れることはないでしょう。

初めまして。
チャイルドをどこの国の子にしようかと考えてるうちにブログを拝見しました。
女の子が喜びそうなものを買って送っていらっしゃると読んで、とても温かな気持ちになりました。
優しいお人柄が伝わってきます。
私もアジアの子にしようかなと思いました。
 
まじゃび様、はじめまして。
ブログへのご訪問とコメント、どうもありがとうございます。

贈り物を選ぶのは楽しいですね。チャイルドが女の子なので、喜びそうなものの見当がつきましたから、ギフトも選びやすかったです。
ベトナムのチャイルドは、手紙を上手く書ける子が多いそうなので(個人差があると思いますが)、手紙とギフトを送る回数も多くなりました。

国によって政情や教育制度がかなり違いますので、アジアなら政治的に安定している国が多く、文化的にも共通の話題がいろいろありますので、良い選択だと思います。
それに、日本から近いので、現地訪問するのも難しくないですね。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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