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カッチェンの珍しいライブ映像
Youtubeで発見したとっても珍しいカッチェンのリハーサル映像。
ドホナーニ指揮のベルリンフィルと、ブラームスのピアノ協奏曲第1番第1楽章をリハーサルしているところ。
ドホナーニといえば、《童謡の主題による変奏曲》の作曲者でもある。カッチェンはこの曲をモノラル・ステレオの両方で録音している。(指揮者はいずれもエードリアン・ボールト)

このYoutube映像は1967年なので、カッチェンは41歳頃。
この演奏のスタジオ録音は残っていないので、たぶん演奏会用のリハーサル風景。(ベルリンフィルのアーカイブにでも残っていたのだろうか?)
カッチェンがブラームスのピアノ協奏曲第1番を弾いているライブ映像は見たことがなかったので、とても貴重な記録。

Julius Katchen - Brahms 1967
Rehearsing in Berlin under Christoph von Dohnányi and Berlin Philharmonic Orchestra




こちらはカッチェンのレパートリーの一つ、ドビュッシーの《月の光》を弾いているところ。
TV番組のワンシーンらしい。フランス語なので内容はさっぱりわからない。
カッチェンは、飛び級で大学を卒業した直後、フランス政府の奨学金を得てパリに留学。
そのまま移住してしまったので、フランス語が流暢なのは当然として、他にも数ヶ国語が話せたらしい。

Julius Katchen - Debussy 1966


白壁の小さな部屋のなかで、贅沢な装飾が施されたアンティークなピアノで《月の光》を弾いている。
煌きのある綺麗でちょっとレトロな(ちょっと調律が狂ったような)音は、夢を見ているようにファンタスティックで宝石のように煌いている。
この豪華に装飾されたピアノは、”Siena Pinao”という年代もののピアノらしい。
調べてみると”The Fantsic Saga of The Siena Piano”という英文雑誌記事が見つかった。
- このピアノの高い名声の理由は、”ソロモンの神殿”に由来した伝説的な共鳴板(sounding board)とピアノに施された19世紀初期イタリア風の木製彫刻。
- さらに、その音はピアノとハープシコードの両方に似て(時にはリュート・ハープ・ギターのような音にも聴こえる)、独自の歌うような音を出す驚くべき楽器。特に、モーツァルト、スカルラッティ、ドビュッシーなどのフランス印象派の音楽に最も向いている。

そういえば、カッチェン(と奥さん)は、日本の骨董品”根付”蒐集が趣味で、それもかなりのマニアだった。
蒐集した根付は数千個にのぼり、彼らの根付コレクションのうち195点が、2005年と2006年のサザビーズのオークションで、総額120万ポンド(220万ドル)で落札されている。
この”Siena Pinao”をカッチェンが所有していたのかどうかは、フランス語で説明しているので、私に理解不能。
根付を蒐集するほどの骨董品コレクターだったから、自宅で”Siena Pinao”を弾いていたのかもしれない。

tag : ブラームス カッチェン

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これは嬉しいです!
こんな映像が残っていたとは!

他にも眠っていたライヴ録音がひょこっと出てきたりしませんかね…
ほんとにびっくりです!
Akira様、こんばんは。

時々カッチェンの新しいYoutube音源をチェックしているのですが、これはほんとにレアものです。
それも1967年というピークの頃のカッチェンのブラームス演奏が見れる(聴ける)というのが、さらに嬉しいですね!
さすがにパリに移住しただけあって、フランス語も流暢で板についていますね。
それにしても、一体どうやってこの音源が出てきたのか、不思議です..。
演奏会(や放送用録音など)の回数もかなり多かったそうなので、また未公開映像が出てくるのではないかと期待してます。
カザルスのDVD
はじめまして。
ご存じかもしれませんが、
下記のPAL方式のDVDにカッチェン、D・オイストラフ、カザルスによるシューベルト ピアノ・トリオ第1番のリハーサル映像が収録されています。
時間は関係者の証言も含めて4分弱です。

Pablo Casals, un musicien dans le monde
Alain Jomy 監督
http://www.amazon.fr/dp/B001APVU76/
これは珍しいですね!
ドルチェ様、はじめまして。
ご訪問、コメントありがとうございます。

そのDVD映像のことは、全然知りませんでした。
この3人のトリオというのは、珍しいですね。
音楽祭か何かのイベントで一時的にトリオを組んだのでしょうか。
カッチェンがカザルスの伴奏をしてベートーヴェンのチェロソナタを演奏したのがそうでしたから。
4分間の映像でしたら、DVDを買おうという気にはなれませんので、Youtubeでいつか見ることができるのを待つしかないですね。
教えてくださって、どうもありがとうございました。

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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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