2013_07
20
(Sat)10:00

メシアン/鳥たちの目覚め、異国の鳥たち 

<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>の”メシアンの「鳥」もので涼を取る”のタイトルに惹かれて、《鳥たちの目覚め/Réveil des oiseaux》(1953)と《異国の鳥たち/Oiseaux exotiques》(1955-56)をこの暑い最中に聴き直してみた。
以前聴いた時は、《鳥たちの目覚め》は、真夏の朝の清涼感のような爽やかさがあったけれど、《異国の鳥たち》は暑い南国ジャングルに住む極彩色の鳥たち...というイメージで、賑やかで暑苦しい曲だったような気がする。


《鳥たちの目覚め》
Olivier Messiaen: Réveil des Oiseaux (1953)

この音源は1953年の録音なのでかなり音が古めかしすぎて、もう一つ視覚的なイメージが鮮やかに沸いてこない。ピアノはロリオ。
私が聴いているのは、ケント・ナガノ指揮のエラート盤。こちらもロリオのピアノ。
最初は音の密度が低く、夜明け前の暗い空のように静か。ピアノソロからオケが重なってくると、徐々に空が白みはじめ、鳥たちが目覚めていく情景が浮かぶような音楽。
ピアノの音が硬質でクールな質感があり、オケはメシアンらしく色彩感豊か。特にトライアングル(?)のようなきらきら輝く高音の旋律がとっても綺麗。(Youtubeの音源だと9分くらい~)
そのうち、だんだん賑やかになってくるのは、夜明けで鳥たちが目覚め始めたからだろうか。ここはちょっと暑苦しいけど...。
その前後の部分は、この暑い夏の最中に聴くと涼しげで気持ちがいい。


《異国の鳥たち》
ピアノは、若い頃のエマール。硬質で尖った音が冷んやり。
オケがメインになって、リズミカルな展開になると、音の密度が増してかなり賑やかで、さらに色彩感がカラフルになる。
南国の鳥たちが賑やかにおしゃべりしたり、飛び回っているような雰囲気たっぷり。
もっとエネルギッシュでカオスのような混沌感があった曲だったような覚えがあるけれど(昔NHK-FMで聴いた時の演奏がそうだった)、それにしては、相変わらず温度感が低くてクール(理知的)に感じてしまうのは、演奏者がブーレーズとエマールだから?

Messiaen - Oiseaux Exotiques - Aimard, Boulez Part 1


Messiaen - Oiseaux Exotiques - Aimard, Boulez Part 2



                            


Youtubeで見つけた面白い映像。英語字幕付きなので、メシアンが話している内容が正確に読み取れる。
メシアンが観察した鳥たちの鳴き声や動きを音としてどのように捉え、どんなピアノの音とリズムに変換されていたのか、その一端が垣間見える。ピアノはロリオ。

Messiaen on Birds I




そういえば、長らく在庫切れだったDG盤のメシアン作品全集『Oliver Messiaen Complete Edition』が、最近再発売されている。
もともと2008年にメシアン生誕100年記念として、32枚組限定盤BOXで発売されていたもので、収録されている音源がかなり豪華。
DECCA、Warner、BrilliantのメシアンBOXもある。収録内容と価格を考えると、このDG盤が一番コストパフォーマンスが良くて、充実している(と思う)。
私が特に聴きたいのは、ロジェ・ムラロのメシアン独奏曲全集(CD1~7)、ロリオ&メシアンのデュオによる『アーメンの幻影』、ミュンフン/バスティーユ管の録音など。
手持ちのCDと重複している音源がほとんどない上に、聴きたい録音がいろいろ収録されているので、これはとっても魅力的。
ムラロのメシアン独奏曲全集はそのうち購入予定するだったので、それならこのメシアンBOXの方を買った方が絶対良さそうに思えてきた。

Oliver Messiaen Complete EditionOliver Messiaen Complete Edition
(2008/12/09)
Various Artists

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収録曲リスト(HMV)

タグ:メシアン ロリオ エマール

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