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バッハ=ブゾーニ編曲/シャコンヌ
バッハ=ブゾーニ編曲の《シャコンヌ》は録音が山ほどあるけれど、私が一番好きなのは、ミケランジェリとキーシンの《シャコンヌ》。

初めてこの曲を聴いたのは、ミケランジェリのEMI盤スタジオ録音。
ミケランジェリの《シャコンヌ》録音は、この他に1955年のワルシャワライブなどのライブ録音がいくつか出ている。
EMI盤は録音が1948年とかなり古く、CDの録音音質は全然良くないので、ミケランジェリの美音が聴けないのは難点。
それでも、彼の録音のなかでは演奏時間が(たぶん)最も短く、余計なものを全てそぎ落としたように、研ぎ澄まされた集中力・凝集力が漲り、日本刀がギラっと光るような凄みを感じる。
全編にストイシズムが漂い、エンディングも荘重・厳粛。
録音の悪さが逆に、モノクロ写真特有の”迫力”や”迫真性”に似たものを感じさせるように思えてくる、


A.B.Michelangeli Préférences Bach-Busoni Chaconne.wmv




キーシンの《シャコンヌ》の音源には、SONYのスタジオ録音(1997年)とライブ映像(1996年、Youtube)がある。
ミケランジェリとは違って、ロマンティシズムが濃厚。
SONY盤スタジオ録音を初めて聴いた時は、冒頭から視界が急に開けたような新鮮さを感じたものだった。
冒頭や緩徐部分は、テンポが遅くタッチや表現がやや粘着的な感じはするけれど、内省的な静謐さが漂っている。(ライブ映像の演奏だと、それがさらに強まっている)
緩急・静動の対比が鮮やかで、急速部では、速いテンポで一気に弾きこみ、音の粒が揃った切れの良い精密なメカニックが際立つ。
どんなに技巧鮮やかであっても、ヴィルトオーソにありがちなテクニック優先という印象がないのが、キーシンの良いところ。
芯のしっかりした充実した深みと重みのある和声の響きも美しく、骨格の堅牢さと情感の豊かさが融合し、荘重・華麗な響きに包みこまれるエンディングは高揚感と開放感で感動的。

Kissin_Bach Chaconne(Violin Partita)




<過去記事>
ミケランジェリ ~ バッハ=ブゾーニ編/シャコンヌ
キーシン ~ バッハ=ブゾーニ編/シャコンヌ

tag : バッハ ブゾーニ ミケランジェリ キーシン

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(非公開コメント受付中)

Bravo!
このKim Seok Beom?さんのYoutubeは音がいいですね。最近PCスピーカーを買い換えたこともありますが、演奏に感動しました。いつも素晴らしい音楽を教えて下さりありがとうございます。
シャコンヌ
こんばんは!

バッハのシャコンヌ大好きです!!!
但し私がよく聴くのは、バイオリン無伴奏のものです。ピアノ曲は、初めて聴きました。

最初はつまんないな、やっぱこれはヴァイオリンの方が断然良いよな~と思いましたが、聴き進めていくうちに、あれれれれ?ほ~、そこはそういっちゃいますか?なるほど!と(笑)なってきましたです。さすがプゾーニ!!

ミケランジェリもキーシンも両方素敵です。甲乙つけられませんね!どちらか絶対決めろ!と言われたら、私はこの曲に関してはミケランジェロかも。…でもやはりヴァイオリンの方が好きかも(笑)。

本当にいい音ですね
Kaz様、こんばんは。

Kim Seok Beom?さんの音源は、SONYの録音音質自体が良いですし、それに、Youtubeへアップロードする際に、音質の良い圧縮方法にしているのかもしれません。

キーシンのピアノの音も、芯のしっかした伸びやかで深みのある響きですね。演奏自体も鮮やかです。
彼のシャコンヌは、昔から評判が良かったですね。彼のベスト録音の一つだと思います。
ピアノ版のシャコンヌ
Tea316さん、こんばんは。

ブゾーニ編曲の「シャコンヌ」はわりと有名だと思っていましたが、初めて聴かれたのですね。
無伴奏を聴き慣れているなら、やはりヴァイオリンで聴くのが一番でしょう。
この編曲は、原曲とは全く別物の、あくまでもロマン派的ピアノ曲とでも思って聴いた方が良いと思います。
私は無伴奏自体があまり得意なジャンルではないので、もっぱらピアノソロで聴いていますが、ピアニストによってかなり違いますね。
ミケランジェリはストイックな厳しさがあって、昔から好きですが、キーシンもそれに劣らず好きです。
いささかロシア的(?)粘着さのある緩徐部分をもう少しすっきり弾いて欲しい気はしますが、それでも、キーシンの録音では一番よく聴いている曲です。
思い込み
お久しぶりです。

シャコンヌを初めて聞いたのは、ヒラリーハーンのバイオリンでしたので、今までバイオリンの曲だとばかり思い込んでいました。CDでもバイオリンでの演奏しか見たことがありませんでした。ピアノで聞くと、だいぶん雰囲気が違いますね。
「シャコンヌ」はもともとヴァイオリン曲です
Hiroshiさん、こんにちは。
お久しぶりです。

「思い込み」では全然なくて、ヴァイオリンの無伴奏曲が原曲です。
バッハの「シャコンヌ」といえば、普通はヴァイオリン曲の方を指します。

ピアノソロ版は、イタリアの作曲家・ピアニストであるブゾーニが後年(たぶん19世紀後半)に編曲したものです。
バッハをピアノソロに編曲した数ある作品のなかで、一番有名な曲ですが、ヴァイオリン曲とは別物と思って聴かれた方が良いと思います。
独立したピアノ曲として聴いても、やっぱり名曲ですね。
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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