熊谷徹「びっくり先進国ドイツ」 

2007, 01. 09 (Tue) 18:42

ひさしぶりにドイツに関する本を読んだ。
新潮文庫から最近でた熊谷徹「びっくり先進国ドイツ」
彼の旧著「住まなきゃわからないドイツ」も随分前に読んだ。
小塩節のドイツ文化論も読んだことがある。

びっくり先進国ドイツ びっくり先進国ドイツ
熊谷 徹 (2006/12)
新潮社
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この本は最新のドイツ事情とドイツ人の考え方をコンパクトに伝えてくれる。
ドイツ人は極めて合理的。
ある意味では日本人と相通じるところもあるが、その自己主張の強さと個人主義は日本人には理解できないだろう。
何事も原理原則を重んじる思考と行動形式。
また、環境意識の強さも徹底している。さすがにリサイクル先進国と言われるだけのことはある。

特に、仕事と休むことに関するドイツ人の考え方は面白い。
休日減らしの政策は、ドイツの政治家にとっては禁じ手らしい。
そんなことを提唱しようものなら、落選確実だそうだ。
本で指摘していたが、日本人とドイツ人の1人あたりGDPはほとんど変わらない。
それに対して、労働時間は日本人の7割くらいだろう。
日本人は統計に出ない労働時間=サービス残業があるので、それをカウントした6割くらいかもしれない。
ドイツ人の強みはその恐るべき生産性の高さだと思う。
裏を返せば、単に日本人の生産性が低すぎるせいもあるだろうが。
ドイツ人の優れたところは、短時間でするべき仕事を片付ける集中力と合理的な仕事の仕方。
日本人は優れていると言われるが、それは集団としてみた場合だけ。
個人レベルの生産性は、ドイツ人の方がはるかに高いというのを初めて知った。
それを支えるのは、合理的に物事を処理していく組織的な風土が背景にあるのだろう。
これもまた、逆に言えば、日本人の生産性の低さは、それを招く非合理的な組織に問題がかなりあるはず。
その組織を作って支えているのは、結局は個々人なのだが。
また、ドイツについて深く知りたくなってしまった。
ドイツ語をもう一度勉強してみよう。


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