『Mingus Plays Piano』 

2014, 01. 11 (Sat) 18:00

”怒れるベーシスト”という枕詞がつくチャールズ・ミンガスのとても珍しいピアノソロアルバム『Mingus Plays Piano』。
弾力のあるピアノの音で弾かれる旋律と和声は、叙情的でとても美しい。なのに、建築物のような堅牢な骨格の構造感があるし、ミンガスのピアノの弾きぶりは、ごつごつとして硬く骨太で、ピアニストの強い意志を感じさせるような力強いタッチ。
特に、ミンガスのオリジナル曲をピアノソロバージョンで聴くと、旋律や和声が研ぎ澄まされたように純度が高くなり、くっきりと細部まで明瞭に聴こえてくる。

ミンガスの音楽を初めて聴いた『MONEY JUNGLE』も、口当たりの良さとか甘さのない荒々しさが渦巻いているようで、なぜか魅かれるものがあったし、私の好きな(若かりし頃の)大西順子が影響を受けたのがミンガスなので、もともと相性が良いらしい。

ただし、ミンガスのピアノを聴いてリラックスできるかというと、そうとはいえない厳しい何かがある。
ピアノソロというスタイルはモノローグ的で、ミンガスのピアノは強い意志が張り詰めているようで、聴く側にも集中力が必要。
それでも、気骨のある男気を感じさせる硬派なリリシズムが美しい。
最近のジャズピアニストはほとんど聴いていないけれど、こういうピアノを弾く人はあまりいないような気がする。

ミンガスのプロフィール[Wikipedia]
おんがく日めくり/04月 22日 アメリカのジャズ・ベーシスト、チャールズ・ミンガス誕生(1922〜1979)怒りん坊の“チャーリー”ミンガス[YAMAHA]
「チャールズ・ミンガスに志す」 ~ 最高の破壊力を持つ2枚[ジャズ定番入門/YOMIURI ONLINE]

プレイズ・ピアノプレイズ・ピアノ
(2015年06月03日)
チャールス・ミンガス




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<収録曲>
1. Myself When I Am Real
2. I Can't Get Started
3. Body And Soul
4. Roland Kirk's Message
5. Memories Of You
6. She's Just Miss Popular Hybrid
7. Orange Was The Color Of Her Dress, Then Silk Blues
8. Meditations For Moses
9. Old Portrait
10. I'm Getting Sentimental Over You
11. Compositional Theme Story: Medleys, Anthems And Folklore


Myself when I'm real - Charles Mingus
このアルバムのなかでは、一番エキゾチックでファンタスティックで、パッショネイト。
内面への求心力・凝集力がとても高く感じるせいか、一番惹かれる曲。
雨だれのようなオスティナートや旋律がスペイン風(?)。繰り返し現れる連打は、内面で何かが波立っているようでもあり。
"Meditations For Moses”でも、似たようなフレーズが使われている。
”Myself when I'm real”というタイトルが意味深げ。




Charles Mingus - Orange Was the Color of Her Dress, Then Silk Blues
ミンガスの有名なオリジナル曲《オレンジ色のドレス》のソロバージョン。



Charles Mingus - I Can't Get Started
これは普通にムーディで聴きやすい。


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