ブラームス/哀悼の歌(Nanie) 

2013, 10. 31 (Thu) 18:00

ブラームスが親しかった画家に、アンゼルム・フォイエルバッハという人がいた。
ギリシャ彫刻風の優美で古典的な画風は、クリムトに似ている。


フォイエルバッハが亡くなった時、ブラームスが追悼曲として作曲したのが、シラーの詩に基づく《Nanie/哀悼の歌》Op.82。
哀悼歌(ネーニエ)(歌詞と作品解説)[梅丘歌曲会館詩と音楽]


ガーディナー&古楽オケの演奏。ブラームスにしては厚みが薄めの響きが軽やかで、女声の透明感のある歌声も綺麗。
最初はしみじみとした雰囲気で始めるけれど、徐々に力強さと明るさに変わり、なぜか幸福感に満ちているような気がしてくる。
友人との思い出や友情を回想しているのだろうかと思ったけれど、歌詞を読むと、悲愴な言葉が並んでいるわりには、神々しい輝きを感じるような格調高さ。
短調ではなく長調で書いたブラームスの曲が、不思議なくらいこの歌詞によく似合っている。


Brahms Nanie, Opus 82
Orchestre Revolutionairre et Romantique,The Monteverdi Choir
Conductor: John Eliot Gardiner


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6 Comments

Tea316  

ブラームスの合唱曲

こんばんは!

ブラームスって意外と合唱曲をたくさん作曲しているんですよね。日本ではいつも交響曲ばかりが演奏されるけど。

この合唱曲が一番有名なのではないでしょうか?(ドイツレクイエムが合唱曲ならば、レクイエムが一番でしょうけど)

親しかった画家の追悼曲だったとは、知りませんでした!こじんまりした教会なんかで、生演奏で聴いてみたいものです。

2013/10/31 (Thu) 19:31 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

合唱曲で有名な曲といえば

Tea316さん、こんばんは。

ハフのブラームスのCDジャケットの絵を見て、ブラームスと関わりのある画家を調べていたら、「哀悼の歌」の作曲経緯を見つけたのです。この曲は有名なようですね。

ブラームスの合唱曲のCDは何枚か持ってますが、長らく聴いていないので、今でも曲名を覚えているのは、「ドイツレクイエム」以外なら、「アルト・ラプソディ」と「四つの厳粛な歌」くらいです。
両方とも、カップリングでCDに入っているのをよく見かけますから、有名だと思います。

ドイツは教会で録音することも多いようですね。(ドレスデンならルカ教会とか)
この音源は、パリかロンドンの音楽ホールで録音したようです。
古楽オケとMonteverdi Choirの演奏なので音がとても綺麗ですから、教会で聴くとどういうふうに響くでしょうね。

ついでですが、私のおぼろげな記憶では、『火山のふもとで』のストーリーの本筋と、ブラームスの曲とは、全然関係がなかったと思います。
ちょっとした小道具みたいな扱い方なので、ちょこっとしか出てこなかったはずです。そこを見つけるのに時間がかかるのではなかろうかと..。

2013/10/31 (Thu) 23:41 | EDIT | REPLY |   

Tea316  

そうなんですね…

そういえばブラームスの曲を古楽オケで演奏するって、ちょっと不思議ですよね。わりと最近の作曲家ですから。でもショスタコを古楽オケでやったりする指揮者さんもいらっしゃるから、これもそういう感じの試みなのでしょうか?いずれにしろ、音色はわりとモダン楽器の音に近いかな?と感じました。

あのご本は、あまりブラームスの曲とは関係ないんですね、それならあまり気にかけることは無い気がしてきました。

2013/11/01 (Fri) 18:50 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

古楽オケのブラームス

Tea316さん、こんばんは。

たしか、ガーディナーはベートーヴェンも古楽オケで全集録音していたと思います。
古楽オケも、時代に拘ると演奏する曲が限られてしまうので、このブラームスシリーズもレパートリー拡大の一環なのでしょう。

現代オケの演奏も聞いてみましたが、その和声の厚みのある重ためのブラームスとは違って、ガーディナーの方は軽やかで風通しが良い感じがしました。
交響曲はともかく、合唱曲なら、古楽オケ&Monteverdi Choirの演奏でも、全然違和感ありません。逆に透明感があって、私は結構好きです。

例の本は、少なくともブラームスの音楽が重要なモチーフになっている本ではありませんね。
そういう点では、音楽とは関係のない普通の小説です。
amazonにレビューがいくつか書かれていたはずですので、それを見て興味がわけば読まれたら良いのではないかと思います。

2013/11/01 (Fri) 23:10 | EDIT | REPLY |   

ANNA  

歌詞を見なければ...

yoshimiさん

こんにちは。
ブラームスの哀悼歌、美しい曲ですねー。私は初めて聴きました。歌詞を知らずに聴いたら「哀悼歌」とは思わないような曲ですね。ときおり翳りや深い静けさが感じられるけれども、全体を通しては明るさ、輝かしさ、希望の感じられる音楽という印象を持ちました。
宗教観、死に対する考え方の違いなのかどうなのか?
私には分かりませんが...

ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団の演奏も、おっしゃる通り透明感のある美しさがとてもいいです。

2013/11/04 (Mon) 16:48 | REPLY |   

yoshimi  

良き想い出のために

ANNA様、こんにちは。

この曲は明るい清々しさのあるところがとてもいいですね。
一般的な”追悼曲”とは違いますが、こういうトーンの曲が追悼として歌われるのもありだと思わせられました。
フォイエルバッハ自身、こういう曲を書きたくなるような明るい性格の人だったのかもしれませんし、良い想い出がたくさんあったのでしょうね。

ガーディナーの合唱録音は、随分以前に少し凝ったことがあって、いろいろ集めました。
珍しくも、現代曲のホルスト「惑星」の録音がありますが、モンテヴェルディ合唱団は、この曲でも透明感のある美しいハーモニーを聴かせてくれます。

2013/11/04 (Mon) 19:20 | EDIT | REPLY |   

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