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バルトーク/左手のための練習曲
HMVの新譜情報に載っていた『智内威雄/左手のシャコンヌ』
収録曲のうち、ブラームスの《左手のためのシャコンヌ》は有名だし、ウゴルスキーの録音でもよく聴いた。
サン=サーンスの《エレジー》とスクリャービンの《前奏曲と夜想曲》の方は、聴いたことがなかったはず。

少し興味を引かれたので、智内さんの情報を調べていると、以前にドキュメンタリー番組『左手のピアニスト 智内威雄 - Pianist of the left hand心に響く命の音』が放送されていた。
そのなかで演奏されていたのは、ブラームスの《シャコンヌ》、ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》(2台のピアノ版)、サン=サーンス、スクリャービン、バルトークの左手のためのピアノ作品。

初めて聴いたサン=サーンスとスクリャービンの曲よりも、バルトークの《左手のための練習曲 BB27》が印象的だった。
耳で聴いていると、ペダリングによって左手だけで弾いているとはわからない。
智内さんの演奏映像(↓)を見てみると、最初から最後まで左手だけで弾いている。
練習曲のようには思えないくらい、コンチェルトようなシンフォニックな響きと華やかで勇壮な雰囲気。
力強くややほの暗い情熱と、清々しく爽やかさとが溶け合って、どこかブラームス風なところも感じるせいか、これはかなり好きなタイプの曲。

Bela Bartok : Tanulmany balkezre ( for the Left Hand Alone ) - Tchinai (P)



楽譜表示のある音源(演奏はゾルタン・コチシュ)を見ると、高音部(ト音譜表)と低音部(ヘ音譜表)の上下二段に分かれているので、一見両手で弾く普通の練習曲に見える。
よく見ると、両手で弾く部分がなく、左手1本で弾けるように、高音部か低音部かどちらかのパートを弾くようになっている。
この楽譜にはペダル記号がついていない。両手で弾いているかのように響かせるために、ペダリングを工夫しないといけないので、ペダリングのための練習曲という目的もあるのかな?

Study for the Left Hand BB27 (1903)

tag : バルトーク

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