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【新譜情報】ジュリアス・カッチェン/ベルリン録音集(1962年、1964年)
このCDに関する最近記事:『ジュリアス・カッチェン ベルリン録音集1962年&1964年』(audite盤)[2014/4/15]
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昨年12月にリリースされた1954年の来日公演ライブ録音に続いて、ジュリアス・カッチェンの初出音源が4月20日に発売予定。
ここ数年、カッチェンのライブ録音や既存録音の再発売が次々と出ているけれど、今回の音源はベルリンで録音した放送用セッション録音。録音時間が110分あまりの2枚組。
ライブ録音を除ければ、カッチェンのセッション録音は専属契約していたDecca録音しかなかったはずなので、これは珍しくて貴重。

この新譜のジャケット写真は、今まで見たことがないポートレート。
カッチェンのCDジャケットは、斜め後姿や青年時代の写真の使い回しが多かったので、この写真はちょっと厳しい顔つきが精悍。

ジュリアス・カッチェン/ベルリンでの放送用セッション録音集1962、64~リスト、ブラームス、ベートーヴェン、シューマン、ショパン(2CD)ジュリアス・カッチェン/ベルリンでの放送用セッション録音集1962、64~リスト、ブラームス、ベートーヴェン、シューマン、ショパン(2CD)
(2014年4月20日)
Julius Katchen

試聴ファイル(試聴可能。MP3ダウンロードは3/14発売開始)

3/5日現在、HMV,Towerrecordでは予約受付中。
AmazonではMP3ダウンロードが3/14発売予定。CD情報はないけれど、そのうち出て来るはず。
HMVの紹介文に一部間違いあり。ショパンの《バラード第3番》と《子守歌》について、「ディスコグラフィ初となる」と記載しているけれど、実際はスタジオ/ライブ録音がある。

収録曲もバラエティ豊か。
ブラームス作品は、昔から定番のDecca盤「ブラームス作品全集」のスタジオ録音がある。
ショパンの《バラード第3番》も1950年代のDecca録音あり。
それ以外は、スタジオ・ライブとも初録音、または、ライブ録音はあってもスタジオ録音としては初録音。
Audite盤は1960年代前半の録音で、放送用音源をリマスタリングしたもの。

ブラームスは初期の《スケルツォ》と後期小品集から数曲。(先頭番号は収録曲の順番)
2. ブラームス:幻想曲集 Op.116(奇想曲二短調/間奏曲イ短調/奇想曲ト短調/間奏曲ホ長調/間奏曲ホ短調/間奏曲ホ長調/奇想曲二短調)
3. ブラームス:6つの小品 Op.118より(間奏曲イ長調/ロマンス ヘ長調)
4. ブラームス:スケルツォ 変ホ短調 Op.4


初録音は3曲。
1. リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
6. ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129『失くした小銭への怒り』
8. ショパン:夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2、第8番変ニ長調 Op.27-2

既存のライブ録音/スタジオ録音がある曲。
5. ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80 → ライブ録音(1962年,DOREMI盤)
7. シューマン:森の情景 Op.82より『予言の鳥』→ ライブ録音(1958年,ICA盤)
9. ショパン:バラード第3番変イ長調 Op.47 →スタジオ録音(1954年?,Decca盤)、ライブ録音(1965年,ICA盤)、来日公演ライブ録音(1954年,ユニバーサル盤)
11. ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57 → 来日公演ライブ録音(同上)


試聴ファイルで聴くと、ちょっとマットで若干金属的なエコーがかかったような音がするけれど、音が細部までくっきりと明瞭なので、モノラル録音にしては聴きやすい。
冒頭部分だけしか聴けないので、早く全曲聴きたくなってしまう。
時間があれば、Decca盤のスタジオ録音と聴き比べてみよう。

ブラームスのピアノ小品Op.118-2の冒頭部分を聴いてみると、スタジオ録音よりもルバートやテンポの揺れがやや緩やかで少し落ち着いた感じ。この演奏もいいなあ~。
ベートーヴェンの《Rondo a capriccio》も速いテンポでちょっと可愛らしくて面白いし、《32の変奏曲》はライブ録音よりも音質がずっと良くて、臨場感充分。
俗っぽい気がしてあまり好きではないショパンの《Nocturne, Op.9-2》でも、やっぱり甘~いのは甘いのだけど、感傷的なもたれを感じなくて、素敵な曲に聴こえる。


tag : カッチェン

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No title
いつも愛読させてもらっています。特にアラウの記事は大変参考になります。お蔭で?、ほぼ全録音、いくつかのリサイタルは除いて、入手し、聴いて、一番のお気に入りのピアニストです。カッチェンも参考にさせてもらい聴き始めています。ブラームスがいいですね。新アルバム情報ありがとうございます。この新アルバムではOp.118の2曲が気になります。Decca盤「ブラームス作品全集」を手持ちのCDで聴いてみましたが、この2曲は心にしみいる演奏ですね。発売後、聴かれての感想をお待ちします。なお、ブラームスのOp.117~119のお気に入りはカッチェンのほか、ペライアとアファナシエフです。アラウの録音がないのがとても残念。
カッチェンのブラームス
sarai様、こんばんは。
いつも記事をお読み下さってありがとうございます。

アラウは昔から好きなピアニストですが、ここ数年聴き直してみると、昔よりもずっと素晴らしく思えます。
アラウのブラームスなら、ヘンデルバリエーション(ライブ録音の方)がとても好きですね。
アラウはこの曲とピアノソナタ第3番をリサイタルでも好んで弾いていたようです。

カッチェンはブラームス弾きとして昔は定番でしたが、日本ではレーゼルの方が人気があるようです。
アメリカでは、CDレビューも多くて、彼のブラームスは相変わらず人気がありますね。
カッチェンは、ルバートを多様しているわりに、ウェットな感傷性は感じさせずに叙情深いのが好きなところです。

ペライアとアファナシエフは聴いたことがありますが、あいにく私の好みとは違いました。
カッチェン以外に好きなのは、レーゼルと(若い頃の)コヴァセヴィッチです。
レーゼルのブラームス
yoshimiさん、こんばんは。
早速のお返事、ありがとうございます。何故か、ペライアがお好みでないようでとても残念です。yoshimiさんの傾向からはお好みのようにも思えますが、まあ、好みは人それぞれですね。ペライアの大ファンなので、昨年、大枚をはたいて、68CD+5DVDの大全集を購入して聴いています。今日はバルトークを聴いて感銘を受けました。
それはさておき、レーゼルは今秋、紀尾井ホールでブラームスの5重奏曲と3つの間奏曲 op.117を聴くつもりです。シューベルトのソナタ 第20番 イ長調 D959も楽しみです。レーゼルはあまり聴き込んでいないのでまたこのブログを参考にさせてもらいます。
昔と今のレーゼル
sarai様、こんばんは。

ペライアは、数年前にバッハ録音をかなり聴きました。その頃は好きだったのですけど。
私の好みはよく変わるので、また聴き直してみると印象が違うかもしれません。

レーゼルの録音は、モーツァルト以外はほとんど持っていますが、旧東独時代の録音と、最近の日本でのライブ録音とでは違うところがいろいろありますね。
ブラームス全集は再録音して欲しいです。昔(20歳代)の録音よりも
もっと素晴らしい演奏になるのではないかと思います。

D959はたしか録音がなかったはずですし、今のレーゼルのブラームスが実演で聴けるというのは、とても貴重ですね。
CDリスナーとしては、ライブ録音でも良いので、一連の来日公演がCD化されれば嬉しいです。(たぶん、それはないでしょうが)
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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