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【新譜情報】 スティーブン・ハフ 『In the Night』
スティーブン・ハフのリサイタル・アルバム(コンセプト・アルバム)シリーズの最新作は『In the Night』(夜に)。
Hyperionのウェブサイト情報では、2014年5月リリース予定。

<収録曲>
シューマン:幻想小曲集より『夜に』 Op.12-5
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
ショパン:夜想曲第7番嬰ハ短調 Op.27-1
ショパン:夜想曲第8番変ニ長調 Op.27-2
ハフ:ピアノ・ソナタ第2番『夜の光』
シューマン:謝肉祭 Op.9
(2013年5月9,10日、セッション録音)


In the NightIn the Night
(2014/05)
Stephen Hough

試聴ファイル(Hyperion)
発売予定:HMVが3/31、Towerrecordが4/20。Hyperionの発売予定が5月なので、(いつものことながら)HMVは発売延期になると思う。
amazonはまだCD情報の記載がない(3/18現在)


このアルバムの選曲は、演奏時間の半分以上が(好きではない)シューマンとショパン。
前作『French Album』ほどには、魅かれる選曲ではなかったけれど、試聴してみると、意外なことに、シューマンの《夜に》《謝肉祭》がもたれずに自然に聴ける。(”夜”というコンセプトアルバムに《謝肉祭》が入っている理由ガわからないけど)
いつもは情念過剰気味で苦手なシューマンが、ハフの演奏では、独特の感情が激しく浮き沈みする情緒不安定さがかなり抑えられて、全体的にクールでさっぱりとした叙情感を感じる。
特に、誰の演奏を聴いても好きになれない《謝肉祭》が、全く抵抗なくすっと聴けてしまう。

これは、随分古い1988年の”Carnegie Hall Steinway Celebrations concert”のライブ映像。
Stephen Hough Plays Schumann (Replique from Carnaval, Op. 9 by Robert Schumann)


逆に、好きなベートーヴェンの《月光ソナタ》は、かなりクール&モダンな「月光」のように聴こえる。

珍しいのは、ハフの自作自演の《ピアノ・ソナタ第2番「夜の光」》
Youtubeのライブ音源を聴いてみると、私にはちょっとフリージャズ風に聴こえ、ブリテンのピアノ曲の持つ雰囲気に似たものも感じる。
それに、ずっ~と昔、ソニーのトリニトロンか何かのコマーシャルで使われていたCM曲をなぜか思い出した。
曲自体はわりと聴きやすい現代曲。
右手の高音が、夜にまたたく様々な光のように冷たく煌いて、滴り落ちる水滴や打ち寄せる波のような動きで交錯する。
かなり似たパッセージが何度も出てきて、構成が把握できていないせいか、最初聴いたときは16分あまりの演奏時間が少し長く感じたけれど、構成は気にせずに音の流れに沿って聴いていくと、これはかなり面白く聴ける。

Stephen Hough performs Sonata no. 2 (notturna luminoso)



収録曲名だけ見たときは、あまりCDを聴きたい気がしなかったけれど、いろいろ試聴してみるとかなり良い感触なので、結局、Towerrecordで予約注文しました。

tag : スティーヴン・ハフ シューマン ベートーヴェン ショパン

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
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(非公開コメント受付中)

コンセプト良し!
こんばんは!

ハフっていつもコンセプトがお洒落っていうか、センスが良い。
でも収録曲を見ても、いまひとつときめかなかったりして。

月光ソナタは試聴して好みではないなあと思った。
けどYou tubeの方を聴くと、これはこれで面白いかも!と思うけど、
やっぱりこの曲に関しては古風な弾き方の方が好みかも(爆)。

ハフのピアノソナタは初めて聴きました!
この曲を入れたかったために、『In the Night』にしたの?
と、ちょっと勘ぐってしまいます。
わりと聴きやすい曲だけど、あまり心に残らない気もした。

私も謝肉祭が一番好きかも!
特に好きな曲ではなかったからか、新鮮です。

前のアルバムほど、私は惹かれないかも…
ってことで、カヴァコスのブラームスを予約してしまいました。
選曲はもう一つかも...
Tea316さん、こんばんは。

「In the Night」というコンセプトはセンスが良いですね。
でも今回の収録曲は、長い曲が多くて曲数が少なくて、もう一つ魅かれるものがないので、最初は買うかどうかちょっと迷いました。

ハフは、古典派よりも、ロマン派と現代物を聴くほうが聴き映えしますね。
「月光ソナタ」はベートーヴェン弾きの名盤が多いですし、ハフのベートーヴェンは、いつももう一つもの足りなく感じるところがあります。

自作自演のピアノ・ソナタは、フリージャズっぽくて私には面白そうな曲です。
おっしゃる通り、ハフはこのソナタを入れたかったんでしょうね。
でも、印象に残らないというのもわかります。現代曲はそういうものが結構多いです。
まあ、”夜の光”ですから、きらりと煌いては一瞬で消えてしまうようなものなんでしょう。

カヴァコスのブラームスは、何回も試聴しましたが、(ピアノの方はともかく)カヴァコスのヴァイオリンは聴けば聴くほどいいですね~。
粘らず・淀まず、しなやかでロマンティックで音が美しいです。
いつもスーク&カッチェンの古い録音を聴いているのですが、音質のよい録音を新しく買うなら、ヴァイオリニストで選ぶならカヴァコスにしたいですね。
たぶん私も買ってしまいそうです。
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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