2014_06
01
(Sun)12:00

フランソワ=ルネ・デュシャーブルの録音 

フランソワ・ルネ・デュシャーブルのことを知ったのは、【地球人間模様】@フランス「名ピアニストの選択」という記事を以前にたまたま読んだので。
デュシャーブルという名前はすっかり忘れていたので、CDを数枚買っても、その記事のピアニストだとは気が付かなかった。
2003年に引退したというので、プロフィールを調べてみて、ようやく彼が「地球人間模様」で紹介されていたピアニストだというのを思い出した。
「引退」と言っても、実際はいわゆる”コンサートピアニスト”としてのキャリアから退いたということであって、演奏活動自体は続けている。

最初に買ったデュシャーブルのCDは、珍しくもショパンの《ポロネーズ集》。
ブレハッチのポロネーズ集の新譜が出たときに、異聴盤を探していたところ、デュシャーブルのCDレビューが非常に良かったので、興味を引かれて購入。

PolonaisesPolonaises
(2011/09/05)
rançois-René Duchable

試聴ファイル


Chopin - François-René Duchâble (1996) 10 Polonaises




次に買ったのが、これもレビューが良かったオムニバスアルバム。
バッハ、ベートーヴェン、スカルラッティ、モーツァルトと、リサイタルみたいな選曲。
試聴したときに面白そうだったのが、《エリーゼのために》と《スカルラッティ》。

Duchable PlaysDuchable Plays
(2003/04/10)
rançois-René Duchable

試聴ファイル


これは廉価盤。
Piano Sonatas Nos 8 & 14Piano Sonatas Nos 8 & 14
(2008/05/23)
rançois-René Duchable

試聴ファイル


CD2枚聴いても、ショパンのポロネーズはそもそも聴き込んだことがないので、どういうタイプの演奏か判断が付かず、ベートーヴェンやバッハも、分析的というか明晰で叙情感もあっさり。
それはそれで、そういう弾き方もあるのかと思ったけれど、よく聴く演奏とは一風違っていて、もう一つよくわからないもやもや感が残る。
結局、2枚のリストアルバムを聴いて、ようやくぴたっと来るものがあったので、一安心。
デュシャーブルのリストは、一般的なリスト演奏のイメージとはちょっと違った趣き。
濃密な叙情感や威圧的な雰囲気が稀薄で、透明感のあるソノリティとあっさりとした叙情表現で、外面的な派手さも暑苦しさもなく、風通しのよい涼しさで品の良さを感じさせるリスト。

デュシャーブルはリストが得意らしく、リストアルバムが数枚でている。
廃盤になっているものも多く、今簡単に入手できるのは、おもに廉価盤の3枚。
一番聴きやすいのは、リストのポピュラーな名曲とオペラパラフレーズを集めたErato盤。
それよりも重たい選曲のApex盤は、《ロ短調ソナタ》《伝説》《孤独のなかの神の祝福》。
タワーレコード限定アルバムは、リストがピアノ独奏版に編曲したベルリオーズ《幻想交響曲》が聴き物(これは未聴)。

Piano WorksPiano Works
(2011/04/04)
Francois-Rene Duchable

試聴ファイル


Piano Sonata 2 Legendes BenedictionPiano Sonata 2 Legendes Benediction
(2012/01/31)
Francois-Rene Duchable

試聴ファイル


ベルリオーズ(リスト): 幻想交響曲; リスト: 小品集 (80年代中期の録音) / フランソワ・ルネ・デュシャーブル(p)<タワーレコード限定>ベルリオーズ(リスト): 幻想交響曲; リスト: 小品集 (80年代中期の録音) / フランソワ・ルネ・デュシャーブル(p)<タワーレコード限定>
(2008/08/06)




最近のライブ映像を2つ。
リストの《伝説》の第2曲”海を渡るパオラの聖フランチェスコ”は、波のように動き回る左手のパッセージが粒立ちよくダイナミック。
ケンプのモノラル録音は敬虔で崇高な格調高さがあったけれど、デュシャーブルは開放感と明るい喜びに満ちてより現世的な感じがする。

Franz Liszt Légende n°2 François-René Duchable CFMF 7/07 2013



《カンパネラ》は特に好きというわけでもなく、あまり聴いたことはないとはいえ、デュシャーブルの演奏はとても素敵。
右手高音部の連打が鋭く精密で粒が揃って、クリスタルのような煌き。
この曲は思い入れたっぷりに弾くピアニストもいるけれど、デュシャーブルにはそういう感情移入過剰なところも外面的な派手さもなく、曲そのものの美しさがよく伝わってくるような気がする。

La Campanella , Liszt, Etude n°3 d'apres Paganini



<参考情報>
LISZT / François-René Duchâble[フランツ・リストに花束を]
デュシャーブル[ぴあのピアの徒然日記]


タグ:ショパン ベートーヴェン バッハ デュシャーブル フランツ・リスト

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