クルターク夫妻のパリ・コンサート ~ クルターク《Játékok》、クルターク編曲による連弾版バッハ 

2014, 05. 27 (Tue) 18:00

2012年9月、パリのシテイ・ホールで行われたリサイタルで、作曲家ジェルジュ・クルタークと奥さんのマルタが弾いたのは、クルタークのオリジナルピアノ曲《Játékok(遊び)》(ソロと連弾)と、クルタークの編曲による連弾版バッハ。
クルタークの《Játékok(遊び)》は演奏機会がそれほど多いとは言えないけれど、それ以上にバッハ編曲が聴けるのは実演でも録音でも珍しい。

(86歳と85歳の)高齢のクルターク夫妻のデュオが弾くバッハは、ほのぼのとした味わい。優しく清らかで慈愛に満ちているようなバッハ。
バッハを挟んで演奏されるクルターグのオリジナル作品は、いかにも現代音楽的。
曲自体は好きとは言えないけれど、ソノリティが美しく(特に幻想的な作風の曲)、リズムや旋律に面白さはあるので、聴き慣れてしまうと、それほど苦労なく聴けるようになってきた。
それでも、クルタークの《Játéko》が数曲続いた後にバッハと聴くと、それまでいつの間にか緊張していたのがわかるくらいに、音色の暖かさが体の中に染み込んでくるようで、ほっとする。

Duo Márta et György Kurtág, Bach / Kurtág
”Sonatine de la Cantate « Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit »(Actus tragicus) BWV 106”(ソナチネ~カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV.106)がとても素敵。(22:00~)


「ソナチネ」のライブ演奏。(パリリサイタルよりも昔の演奏)
Sonatina aus 'Actus tragicus' (BWV 106)- Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit


<リサイタル・レポート>
「クルターグご夫妻 パリのシテイ・ホール・コンサート」(2012年9月22日)[平井洋/Music Scene]
「クルターグご夫妻のロンドン・コンサートとゴールド・メダル受賞」(2013年12月1日)[同上]


<録音>

クルターク夫妻による録音(ECM盤)。曲目は、パリ・リサイタルでの演奏曲目とかなり重複している。
リサイタルや試聴ファイルを何度も聴いていると、だんだんCDで聴きたくなってくる。
”8-20b. Vers - Veszekeds”(リサイタルでの曲名は”Coups-Querelle”)は、ライブ映像で見ると、クルターグ夫妻がまるで口喧嘩しているみたいに、交互に鍵盤を力強く押し込んでいる。連弾している姿を見ると、この曲のテーマがよくわかる。
このリサイタルもぜひDVD化して欲しい。

Kurtag: Jatekok / Marta and Gyorgy KurtagKurtag: Jatekok / Marta and Gyorgy Kurtag
(1997/09/22)
Ecm

試聴ファイル

参考情報:クルターク「Jàtékok(遊び)」(追記あり)[ダイノブログ]



コロリオフのTACET盤。ピアニストである奥さんのLjupka Hadzigeorgievaと録音したクルターク編曲連弾版バッハ(6曲)収録。
コロリオフのソロによる《リチェルカーレ》と《前奏曲とフーガBWV.543》、連弾の《パッサカリア》も、編曲・演奏とも好きなので、コロリオフのバッハ録音のなかでも特によく聴くアルバム。

Vol. 12-Koroliovol. Series-Bach-Original Works & TVol. 12-Koroliovol. Series-Bach-Original Works & Transcriptions
(2010/11/15)
J.S. Bach

商品詳細を見る
(収録曲)


タグ:クルターク バッハ

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

0 Comments

Leave a comment