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低血糖と運転免許
60歳代のスリムな体型の叔母が、半年前に糖尿病と診断されて、糖質制限食を始めていた。
大食漢でもないし、特にご飯や麺類をたくさん食べていたわけでもないので、本人は果物の食べすぎが良くなかったのかな?と言っていた。(冷蔵庫にはいつも果物が入っていたという)

先日電話で話していたら、今はインシュリンを打っている、体がしんどいこともあるし介護の仕事は止めると言う。
詳しくは聞かなかったけれど、高齢女性に主食抜きは厳しいだろうと思うし、食事を作ってくれるのは息子のお嫁さんなので、糖質制限用の食事が充分にとれるわけではないようだった。
やはり糖質制限が続けられなかったのだろうか?

身内に糖尿病患者がいると、もともと関心があった糖尿病関係の情報は、以前にも増して注意するようになる。
先日起きた御堂筋の交通事故も、糖尿病患者がインスリン注射後、充分な食事を取らずに低血糖状態になって引き起こしたらしい。
叔母は、糖尿病患者は運転免許を持てないのでは?と言っていたので、調べてみた。

沖縄県立病院のホームページに、「低血糖と運転免許」という解説が載っている。
これによると、「現在、道路交通法により、「無自覚低血糖」を起す患者さんは、その症状によっては運転免許が持てない場合がある」。

免許が持てる人の条件は、
「低血糖を起こしても症状が軽いうちに自覚ができ、運転を中止し補食をとる事が出来る」
「血糖コントロールが可能で、運転前の糖分の摂取などにより、運転中の低血糖を未然に防ぐことが出来る」

運転するときに気をつける事の一つに上げられているのが、
「車に必ず補食(ジュース、砂糖、ブドウ糖など)を常備する。」

今回の事故では、運転中に低血糖状態になったので、食べ物を買いに行く途中で、意識障害を起こして暴走したらしい。
「過失運転致傷」ではなく、低血糖症の影響による「危険運転傷害」が適用されるのは、全国で初めて。

私は今のところ糖尿病とは無縁だし、そもそも運転免許を持っていないので、自ら事故を起こすリスクはゼロ。
そのせいか、低血糖状態で運転するのがそんなに怖いものだとは知らなかったけれど、この事故の記事を読んで低血糖の怖さがよくわかった。


低血糖状態のドライバーが起こした交通事故の事例を調べてみると、過去にも数件の事故が発生していた。

事故以前も低血糖で意識障害 なにか釈然としない、ひき逃げ「無罪」(2012/3/22,J-CASTニュース)
このケースでは、自動車運転過失致死と道交法違反で逮捕されている。
前者については、被告が「事故の記憶がない」などと否認を続けたため、横浜地検が嫌疑不十分で不起訴。
(ただし、平成10年5月には同じようなケースで懲役2年6月の実刑判決も出ている→後掲)

この事故では、無くなった高校生の遺族が民事賠償訴訟も起こしている。
「無自覚低血糖でも危険性は予見可能であり、血糖値管理を怠った過失がある」と認定されて、約6,700万円の支払いを命じる判決がでている。
意識障害の死亡事故で無罪判決を受けたが、民事裁判は賠償を命令[交通事故の判例ファイル23(意識障害事故の民事賠償) ](2013/3/29、シンク出版)

糖尿病の意識障害で交通事故を起こした被告に禁錮3年の実刑(横浜地裁2010年7月16日判決 )(20107/23、シンク出版)

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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

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好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

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