フレドリック・ジェフスキ/ピアノ協奏曲、ピアノ独奏曲《Dream》 

2014, 08. 19 (Tue) 18:00

<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>のブログ記事で紹介されていたフレドリック・ジェフスキの最新作《ピアノ協奏曲》。
2013年のPromsにて、ジェフスキ自身のピアノとイヴァン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ響により、世界初演。

最近、ペンデレツキ、リゲティ、ジェフスキと、立て続けに現代音楽のピアノ協奏曲を聴いてきたなかで、ジェフスキが最も摩訶不思議。
ジェフスキといえば、《「不屈の民」変奏曲》(The People Unites Will Never Be Defeated!)、それに、《ノース・アメリカン・バラード》が有名。
どれも好きな曲だけれど、そういうわかりやすさはこのピアノ協奏曲にはなく、ちょっと掴みどころがない感じ。

Frederic Rzewski - Piano Concerto (World Première)



同時期に、エリザベート王妃国際コンクールのための課題曲として、ピアノ独奏曲《Dream》も作曲している。
メロディアスな叙情性が薄い断片的なフレーズが、あちこち飛び跳ねていくところは、ピアノ協奏曲に似ている。
10分足らずの長さで、ピアノソロなので旋律が明瞭で曲の流れも追いやすいせいか、こちらの方がずっとわかりやすい。

ピティナのコンクールレポートでは、「白昼夢といおうか、夢と現実を交差させたようなSamson Tsoy、また鋭敏な音色・音質の感覚を生かしたAndrew Tyson等が特に印象に残った。」とのこと。
Giltburg、Tsoy、Tysonの演奏を聴いてみると、Tysonは色彩感がカラフルで、緩急の変転も面白くて、一番好きな演奏だった。
続いて弾いていたバッハのパルティータ第1番は、ルバートの掛け方が好みとは違うけれど、これはこれで楽しめた。

Semi-final 2013: Andrew Tyson - recital


Youtubeですぐに見つかるのは、コンクール優勝者Boris Giltburgのライブ映像。
Tysonに比べると、シャープで軽快なタッチで、切れ味がとてもいい感じ。
このコンクールで初めて弾く曲にしては、かなり弾き慣れた感じがする。
どちらかというと、機動的というか、技巧的な部分の冴えが印象的で、"Dream"というタイトルから(私が)連想する幻想性とか情趣はちょっと薄いかも。(セミファイルの選曲を見ても、ラフマニノフとリストを弾いているし、技巧優れた人なのだろう)

Boris Giltburg plays "Dream" by Frederic Rzewski


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