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落花生・ピーナッツとカビ毒アフラトキシン
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輸入食品のアフラトキシン違反事例
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最近、なぜか爪や髪の毛がよく伸びるし、爪のボー線や二枚爪・割れ爪とかもすっかり消えたので、大豆製品のたんぱく質の摂りすぎが原因かも?と思っていたら、髪・爪の材料になるたんぱく質「ケラチン」は、亜鉛がないと合成できないという。
亜鉛を多く含む食材といえば、牡蠣(カキ)。動物性食品に亜鉛は多く含まれている。
MEC食(肉・卵・チーズ)はほとんど食べないので、私の亜鉛摂取源は、主に、大豆製品とゴマ、アーモンド、ピーナッツ。
たぶん、毎日大量に食べているきな粉と、時々食べるピーナッツの効果なのかも。

亜鉛を多く含む食品と、食品の亜鉛の含有量の一覧表[簡単!栄養andカロリー計算]
100g中の亜鉛含有量が多いのは、肉・魚・チーズが多いけれど、ナッツ・豆類も同じくらいに亜鉛が豊富
ごま、カシューナッツ、アーモンド、バターピーナッツ、らっかせい、くるみ、ピスタチオは、2.5mg以上ある。
ナッツ・豆類は、(ごまを除いて)100g~200gくらいなら、すぐに食べてしまうので、脂肪とカロリーの過剰摂取がキケンな食べ物。

最近よく食べるようになったピーナッツには、6年前の食用米汚染で知られるようになったカビ毒「アフラトキシン」が含有されていることがあるらしい。
日本国内で流通している落花生・ピーナッツの9割は中国やアメリカからの輸入品。
2011年FAO統計によれば、落花生の世界総生産量(殻付き)は約3,861万トンで、最も多いのはその4割(16,114千トン)を占める中国。
ハニーローストピーナッツの缶詰でよく見かけるアメリカの生産量シェアは5%足らず(約1,649千トン)。
国内産に限れば、主産地は千葉県(全国生産量の75%)。
(出典:一般財団法人 全国落花生協会)(農水省の外郭団体?)

※落花生関連の業界団体は、日本国内の落花生企業150社が加入する日本ピーナッツ協会。落花生は、「豆」であって、「ナッツ」ではないので、日本ナッツ協会にはほとんど情報は載っていない。

落花生の加工方法は数種類あり、茹で落花生、煎り莢(殻付き、180℃で1時間程度焙煎)、煎り豆(むき実の落花生を160℃で25分程度焙煎)、バターピーナツ(渋皮を除いた落花生を160℃の植物油で6分程度かけて揚げ、食塩、マーガリン等で味付け)。(全国落花生協会の解説

製造過程で加熱していても、熱に強いアフラトキシンは分解されることなく、そのまま残ってしまう。

品衛生上問題のあるカビ毒 アフラトキシン[東京都の食品安全情報サイト/公衆衛生の窓]
アフラトキシンが検出された食品は、「ピーナッツ及びピーナッツバターなどの加工品、トウモロコシ、ハト麦、そば粉などの穀類及びその加工品、ナツメッグ、白コショウなどの香辛料、ピスタチオナッツ、製あん原料雑豆、ナチュラルチーズなど」。すべて輸入食品であり、国産品からはアフラトキシンは検出されていない。
※ナチュラルチーズの場合は、たぶんアフラトキシンに汚染された飼料を食べた乳牛のミルクが原因。

実際、食品輸入違反事例のリストを見ると、アフラトキシンが検出された事例は、ピーナッツ、アーモンド、とうもろこしが多い。
落花生・ピーナッツは、中国産に限らず、米国産でも(アーモンド、ビスタチオなどのナッツやとうもろこしも含めて)アフラトキシンが検出されている。
輸入時における輸入食品違反事例速報[厚生労働省]

『週刊文春』(8月14日・21日 夏の特大号)に掲載されている「中国食品危険度ランキング2014夏 最新版」では、1位が落花生、2位が煎ったピーナッツ。いずれも、輸入食品検査でアフトラキシンが検出されたため。

また、同誌の2014/4/17号には「米国産 危険食品リスト」が添付されている。(以下、一部抜粋要約)
- 中国に次いで、輸入時の違反事例が多いのは、米国産食品。
- 昨年度の違反事例:米国産のトウモロコシや大豆、アーモンドやピスタチオ等で発がん牲のある猛毒アフラトキシンが検出。
- 米国産トウモロコシの違反重量(平成24年度約86,000トン)は、中国産冷凍食品(野菜)の違反重量(同255トン)を大幅に上回る。
- 重量ベースで考えると、米国産トウモロコシの危険度は、中国産落花生(過去5年間の違反重量の合計約800トン)よりはるかに高い。
- 米国産落花生や煎りピーナッツ、ピスタチオなどナッツ類の違反理由の大半がアフラトキシン。
- 米国産の乾燥いちじくは、違反事例が多いドライフルーツの一つで、アフラトキシンが検出されている。他には乾燥あんずの違反事例も散見。


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カビ毒アフラトキシンとは?
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カビ毒Q&A[東京都の食品安全情報サイト/公衆衛生の窓]
- アフラトキシンはたいへん熱に強く、一旦作られると、通常の加工調理過程ではほとんど分解せず、除去することが困難。
- 毒性はB1が最も強い。食品に含有され問題となるのはB1, B2, G1, G2, M1, M2の6種類。
- 1971年に厚生省から「ピーナッツ含有食品について10ppb以上のアフラトキシンB1を検出してはならない」との通達が出され、その後、すべての食品に対して、10ppbという規制が適用。

カビ毒「アフラトキシン」[大阪府公衛研ニュース第39号(2)]
- 畑土壌にいるカビに汚染された農作物を、家畜、特に乳牛がその飼料を食べると、牛乳中にアフラトキシンM1が含まれる、その加工品である粉ミルクやチーズも汚染される。
- アフラトキシンは大量に摂取するとヒトや動物に急性の肝障害を起こし、死に至ることもある。
- 少量を長期間摂取した場合の慢性毒性としては、原発性肝癌の可能性が高くなる。特にB型肝炎ウイルス(HBV)感染者ではアフラトキシンによる発癌リスクを高める。
- 生涯にわたりアフラトキシンB1を体重1kgあたり1ng/日摂取したときの肝臓癌が生じるリスクは、HBV感染者では0.3人/10万人/年、HBV非感染者では0.01人/10万人/年と推定。

いろいろなかび毒/アフラトキシン類[農林水産省]
アフラトキシン類の規制基準
- 配合飼料中のアフラトキシンB1に関する農林水産省の指導基準
- 基準値食品衛生法
- アフラトキシン類に関するコーデックス委員会の基準値

落花生やナッツ類のアフラトキシン汚染と近赤外選別機などを利用したその減衰について/アフラトキシンに関する説明会  (2012/09/19.、国立医薬品食品衛生研究所、髙橋治男)(以下、一部抜粋)

<アフラトキシンB1>
- アフラトキシンは加熱処理に耐性。B1はアルカリには弱い。
- アフラトキシン4種の中でB1が最も広く分布する。
- 4種の中で、B1が、発がん性、催奇形成の遺伝毒性の他、急性毒性も強い。発がん性は、自然毒の中で最強。
- 生命活動基本的活動を阻害:DNA合成阻害、蛋白合成阻害。

<アフラトキシン産生菌>
(産生株と産生量)
- 産生株の出現比率は、農産物の分離源にも依存→汚染されやすい農産物(落花生などの油糧種子)
- 分離株における産生株の比率は、油糧種子由来では、70~80%→油糧種子に汚染が多い
- コメ、トウモロコシなどの穀類由来では、産生株の比率は、30%程度

(分布)
- 分布は熱帯、亜熱帯地方が主
- 北緯35°~南緯35°内の地域で、アフラトキシン汚染が恒常的に起きる。
- 温暖化の影響は、まだ、不明な部分が多い。
- 日本では、九州南部以南に、主に生息。宮崎での玄米の汚染例 (2010)

(生息県の図)
生息県:宮崎県、鹿児島県
生息の可能性が高い県:熊本県、大分県
生息の疑いがある府・県:近畿・四国・中国・九州地方の大部分、東海・関東地方の一部(千葉県も含まれている)
※府県名は、地図から読み取ったもの。

<落花生のアフラトキシン汚染(まとめ)>
- 連作により畑土壌中のアフラトキシン産生カビは蓄積。
- 干ばつにより落花生母体のカビ抵抗性の低下。特に、収穫前40~50日前頃の干ばつの影響が大きい。
- 収穫後の水分低下は、できるだけ速やかに。過湿は危険。
- 過熟による鞘、渋皮の損傷も危険。

<落花生のアフラトキシン汚染と選別効果(まとめ)>
- 大量の健全粒の中に、少数汚染粒が不均一に存在
- 表皮損傷粒、変色粒、シワ粒は、アフラトキシン汚染の確率が比較的高い。
- 外見的異常粒の選別除去により、アフラトキシン汚染濃度を低下させることができる。
- 内部カビ豆粒は、手選別、色彩選別では完全に除去できない。
- 近赤外波長吸収を用いた選別機は、内部カビ豆も選別l可能。

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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

愛聴するのはベートーヴェンとブラームス、それにバッハ。ロマン派ならリスト。​さらに現代(20​世紀)の音楽を探検中。特に好きなのはピアノ音楽(ソロ、コンチェルトに室内楽)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなピアノ曲:ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30・31・32番,ピアノ協奏曲第3番&第4番。ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番、ヘンデル変奏曲、後期ピアノ作品集。バッハ:パルティータ、フランス組曲、イギリス組曲

好きなヴァイオリン曲:バッハ・ベートーヴェン・ブラームスのヴァイオリンソナタ(ピアノ&ヴァイオリン)、シベリウス/ヴァイオリン協奏曲

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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