アルヴォ・ペルト/Spiegel im Spiegel(鏡の中の鏡) ~ 『ゼロ・グラヴィティ』(予告編)より 

2014, 09. 05 (Fri) 12:00

昔はSF映画が好きでよく見ていたけれど、最近はすっかりご無沙汰。
たまたま目に留まった「米フォーブス誌「最も稼いだ女優トップ10」今年の1位はサンドラ・ブロック」という記事で、サンドラが『ゼロ・グラヴィティ』という映画に出演していたのを、遅ればせながら知った。

サンドラ・ブロックの映画なら、『デンジャラス・ビューティー』が面白くてとっても好きで、DVDを買って何度も見たくらい。
これを書いていたら、また見たくなってきた。(ただし、続篇の『デンジャラス・ビューティー2』は面白くない)

『ゼロ・グラヴィティ』は、すぐにSF映画とわかるタイトルなので、ちょっと興味を魅かれる。

予告編(予告1)を見てみると、冒頭からとても綺麗なピアノとメロディが聴こえてきた。
この曲は、アルヴォ・ペルトの《鏡の中の鏡》。
間違いようがない旋律なのですぐにわかったけれど、あまり有名ではないこの曲を選んだ人のセンスがいい。

映画『ゼロ・グラビティ』予告1【HD】 2013年12月13日公開


予告編は全部で5種類、特別映像(メイキング)が2種類。
予告編を見て不思議だったのは、宇宙服がとんでもなく頑丈なこと。
あれだけ、宇宙ステーションやら何やらにあちこち衝突して、さらに、機械の破片が飛び交う宇宙空間を猛スピードで吹き飛ばされていたら、針の穴くらいの傷なんか、いくつも出来そうに思える。(宇宙服が少しでも破れた時点で、話が続かなくなってしまうけど)


Arvo Pärt - Spiegel im Spiegel
アルヴォ・ペルトの《Spiegel im Spiegel/鏡の中の鏡》。
タスミン・リトルのヴァイオリンと、マーティン・ロスコーのピアノという英国人デュオ。
(私の持っているCDが、この2人の録音によるペルト作品集(EMI盤)




Filipe Melo · Ana Cláudia // Spiegel im spiegel (Arvo Pärt)
こちらはチェロ&ピアノバージョン。
チェロの深みのある低音がピアノの高音と対照的で、ヴァイオリンよりも曲に奥行きと立体感が出ている。






ペルトの音楽は予告編だけのようなので、映画にどんな音楽を使われているの確認するために、サントラの試聴ファイルを聴いてみた。
シンセの効果音(?)みたいな音や、宇宙をイメージした環境音楽風の曲が多くて、どうやらペルトやクラシックの曲は使われていなさそう。
サントラのなかでは、「Airlock」と「Aurora Borealis」がペルト風のとても綺麗な曲。

Gravity Soundtrack 06 - Airlock by Steven Price


Gravity Soundtrack 11 - Aurora Borialis by Steven Price




『Gravity: Original Motion Picture Soundtrack 』
GravityGravity
(2013/09/30)
Steven Price

試聴ファイル

4 Comments

Tea316  

美しい曲ですね!

こんにちは!
アルヴォ・ペルトは初めて知りました!
この映画の予告編を見た記憶はあるのですが、
曲に全く注目していませんでした。
有名な曲だったのですね!(といっても知る人ぞ知る!ってところでしょうか)

ずっと同じ調子で、盛り上がりも特になく淡々としていますが、
静けさをたたえた美しい曲ですね。
行ったことは無いけど(爆)、誰も人がいない北欧の厳しい自然あふれる美しい風景の中が浮かんできました。映画の様な宇宙空間にもイメージぴったりですね。

サンドラ・ブロックが最も稼いだ女優ですか?ちょっと意外な感じです。

2014/09/05 (Fri) 14:12 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

知る人ぞ知る名曲です

Tea316さん、こんばんは。

アルヴォ・ペルトは、随分昔、グレツキが大ヒットした頃に流行りました。
ペルトは静謐でミニマル的なのですが、北国特有の透明感と緊張感があって、旋律が綺麗です。
有名なのは、「タブラ・ラサ」、「フラトレス」、「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」ですが、現代音楽にしてはとても聴きやすいです。

この”Spiegel im Spiegel”は、まさに知る人ぞ知る...という曲です。
最近のCDでは、バティアシュヴィリとグリモーがDG盤に録音してました。
一度聴いたら間違いようのないくらい、綺麗なメロディですね。
とてもシンプルな曲なので、いろんな情景が想像できます。
初めて聴いたときは、ファンタジーな夢の国の音楽みたいに感じました。

たしかに、サンドラ・ブロックがトップというのは意外ですよね~。
「ゼロ・グラビティ」のギャラを、配給収入に応じて受け取る契約にしていたからだそうです。
普通のギャラではそんなに稼げなかったはず。映画が大ヒットしたおかげですね。

2014/09/06 (Sat) 00:16 | EDIT | REPLY |   

木曽のあばら屋  

鏡の中の鏡

こんにちは。
この曲、大好きです。
個人的にはチェロとピアノのヴァージョンが一番気に入ってます。

「アリーナのために」もいいですね。

2014/09/06 (Sat) 10:49 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

チェロもいいですね!

木曽のあばら屋様、こんにちは。

チェロ&ピアノ版と「アリーナのために」は、ECM盤に一緒に入っていますね。
以前にペルトのCDはかなり集めたので、このCDも持っているのを思い出しました。

チェロだと音に深みと膨らみがあるので、さらに深みのある曲になっていますね。
聴き比べてみると、私もチェロ版の方が好きです。(記事に音源を追加しました)

「アリーナのために」も美しい曲ですね。
短調なので静謐さと透明感がさらに増してます。

2014/09/06 (Sat) 11:02 | EDIT | REPLY |   

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