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【新譜情報】アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲集(第1・3・5番)
今年の秋は、聴きたくなる新譜が次から次へと出てきて、まさに”実りの秋”。
アンデルシェフスキが久しぶりにリリースする新譜(輸入盤は11月11日or15日発売予定)は、バッハの《イギリス組曲》から第1番、第3番、第5番。
アンデルシェフスキの録音のなかでは、ベートーヴェン、バッハ、シマノフスキを聴くことが多い。
特に彼が弾くバッハはいつ聴いても、色彩感豊かな音と個性的なアーティキュレーションで、今までに聴いたことがないような新鮮さがとっても魅力的。

English Suites ImportEnglish Suites Import
(2014/11/11)
Anderszewski

試聴ファイル(warnerclassics.com)


アンデルシェフスキのバッハ録音は全てCDで持っているけれど、一番よく聴いたのは《パルティータ第1番》。
イギリス組曲では、今まで録音しているのは第6番のみ。
今回の新譜には、大好きな第5番が収録されているので、これは興味深々。
同じくらいに好きな第2番も入っていれば、さらに嬉しかったけど。

アンデルシェフスキのイギリス組曲は、ウェブラジオのライブ放送で第2番と第5番を聴いたことがある。
l記憶では、軽やかなタッチと凝ったアーティキュレーションは、現代的なバッハというべきなのかわからないけど、重厚で神々しいバッハとは違っていた。

昔書いた記事を読み直して見ると、「残響少なめの透明感のある音で、軽やかでやや柔らかい響きのノンレガートとレガートを交えた流麗な流れが美しく、テンポも速くてタッチも明瞭で切れ良く、軽快なリズム感、それに、さらりとした叙情感のあるバッハ」。

今まで聴いたイギリス組曲の録音のなかで、一番好きな演奏は、第2番はソコロフ、第5番はホルショフスキ。
アンデルシェフスキのバッハは、それとは全然違った方向の演奏だったので、深く感動するということはなかったにしても、軽快で爽やかなバッハは新鮮。重みや神々しさは稀薄なので、逆に親密感があるせいか私的な音楽のように感じる。
今回の録音では、どんな演奏になっているんだろう?

イギリス組曲の音源がなかったので、これは《パルティータ第2番》。
悲愴感と哀感漂う第2番も、軽やかで切れの良い音と躍動的なリズムで軽快。
緩徐部分はさらさらと清流のように音が流れていき、透明感のあるさりげない叙情感が清々しい。
アーティキュレーションがかなり凝っていて洒落ている。スタイリッシュというか、モダンというか...。
それに、アンデルシェフスキの装飾音は、(この曲に限らずどの曲でも)、軽やかでちょっと可愛らしくて、とても素敵。
特に、一番変わっていて(?)面白かったのは、”Rondeaux”。
第2番はソコロフの演奏が刷り込み状態になっているので、アンデルシェフスキの演奏を聴いていると、同じ曲ではないかのように錯覚しそうになる。

Bach Partita No 2 C minor BWV 826 Piotr Anderszewski



《イギリス組曲第6番》が収録されているアルバム。
Bach: English Suite BWV 811; Beethoven: Piano Sonata Op. 110; Webern: Variations, Op. 27Bach: English Suite BWV 811; Beethoven: Piano Sonata Op. 110; Webern: Variations, Op. 27
(2004/05/25)
Piotr Anderszewski

商品詳細を見る


<過去記事>
アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲第5番


[2014.10.22 追記]
アンデルシェフスキの新譜『バッハ:イギリス組曲集』の試聴ファイルが、いつの間にかwarnerclassics.comで公開されている。
早速聴いてみると、予想どおり軽やかなタッチで、色彩感と透明感のある音色がとても綺麗。
優しく肌に触れるようにしっとりとしてさらさらと流れていく叙情が心地良く、秋に聴くのによく似合うような質感と温度感。
長調の第1番はもともと好きな曲ではないので、試聴した限りでは第3番と第5番とも私にはとっても良い感触。
特に、好きな第5番の”Prélude”と”Gigue”は、以前聴いたライブ録音よりも少し重みが増しているような気がしないでもなく、早くCDで聴きたいなあ。

tag : バッハ アンデルシェフスキ

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(非公開コメント受付中)

爽快なバッハ
パルティータ第2番冒頭からGraveとは思えない軽やかさですね。
敬虔な気持ちにはなりませんが、いやらしい癖などがないせいか、軽快で心地よく聴こえる不思議なBach。
まだ耳が慣れていないのですが、もっと聴いてみたくなりました。
たしかに不思議なバッハですね
Leaf様、こんばんは。

アンデルシェフスキのバッハを聴くと、いつも聴いている曲とは違うように錯覚しそうになります。
彼のタッチとアーティキュレーションは、かなり独特のものがありますが、嫌味に聴こえない自然な流れとさらりとした叙情感が私の好きなところです。
アンデルシェフスキのバッハは数種類のCDが出ていますから、お好きな曲から聴き始められたら良いと思います。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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