2015年にメモリアルイヤーの作曲家 

2014, 11. 18 (Tue) 18:00

この時期になると、いつもチェックするのが、翌年メモリアルイヤーを迎える作曲家。
例年どおり、情報源は以下の2つのサイト。

クラシック作曲家生没記念年一覧

作曲家記念年検索/Composer Anniversary Year Search
メモリイヤーが検索できるという、とっても便利なサイト。
暦年だけでなく、検索する暦年の間隔(10、50、100年単位)も設定できる。
今のところ、登録データは100人分。生年・没年は検索結果に表示されないので、自分で調べる(計算する)必要あり。

<2015年>
生誕500年 NERI (1515-1595)
生誕400年 CORBETTA (1615-1681)
生誕400年 GIBBONS (1615-1676)
生誕350年 JACQUET (1665-1729)
生誕200年 FRANZ (1815-1892)
生誕150年 DUKAS (1865-1935)
生誕150年 GLAZUNOV (1865-1936)
生誕150年 NIELSEN (1865-1931)
生誕150年 SIBELIUS (1865-1957)
生誕100年 DIAMOND (1915- )
生誕100年 LILBURN (1915-2001)
没後100年 TANEYEV (1856-1915)
没後100年 SCRIABIN (1872-1915)
没後100年 GOLDMARK (1830-1915)
没後50年 COWELL (1897-1965)

ジャンルを限らなければ、一番ポピュラーなのがシベリウス、次は(ちょっとマイナーな気がしないでもない)ニールセンだろうか。
ピアノ音楽なら、大物はスクリャービン。
シベリウスとニールセンは、ピアノ作品は少し書いているけれど、好きな曲といえば、シベリウスの「ヴァイオリン協奏曲」くらい。
スクリャービンは、チャイコフスキーやラフマニノフのようなロシア的な濃厚なロマンティシズムとは違った作風なので、わりと好きな作曲家。
ピアノ・ソナタ全集や独奏曲は、来年にリイシュー盤や新譜が出てくるに違いない。


スクリャービンは、作曲年代によって作風が極端に違う。
ピアノ・ソナタなら、初期に書いた第1番~第3番は、和声を濃密にしたショパンみたいにとてもロマンティック。
4番は作風が変わっていく過渡期の作品で、独特の浮遊感と明朗な作風で、このソナタまでは普通に聴ける。

第5番以降は幻想的・神秘的な作風が徐々に濃くなっていく。
第3番と第9番「黒ミサ」を初めて聴いたのは、ソコロフのライブ録音(1988年、ペテルブルク)。
初期の作品の第3番と、晩年の第9番「黒ミサ」を続けて聴くと、その作風の変わりようにびっくり。
第3番は、むせかえるような濃密なロマンティシズムが叙情美しく、それに対して不気味な副題のついた第9番は、数あるピアノ作品のなかでも、オカルティックな神秘性が極めて特異な曲。
最初聴いたときは全く受け付けなかった「黒ミサ」なのに、最近聴きなおしてみると全く抵抗無く聴けるようになっていた。
この特異な作風がなぜか妙に魅惑的。

Sokolov - Scriabin Sonata n.3 op.23.wmv


Sokolov - Scriabin Sonata n.9 op.68.wmv



今年発行された『スクリャービン: 晩年に明かされた創作秘話』
本屋さんでパラパラと読んでみたけれど、伝記のように筋道立てたストーリーではなくて、エピソード集のようなスタイル。(私にはとても読みにくかったので、未購入)

スクリャービン: 晩年に明かされた創作秘話スクリャービン: 晩年に明かされた創作秘話
(2014/09/16)
レオニード・レオニードヴィチ サバネーエフ

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タグ:スクリャービン ソコロフ

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2 Comments

ポンコツスクーター  

来年も

こんにちは。
毎年恒例ですね。楽しみにしています。
1865年は豊作ですね。知りませんでした。シベリウスとニールセンが同じ齢とは奇遇というか。。
スクリャービンは早死にしているのですね。なるほど。

2014/11/24 (Mon) 14:03 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

来年はシベリウスブームになるかも?

ポンコツスクーター様、こんにちは。

あと1ヶ月くらいで今年も終わりですね。
冬だというのに暖かいせいか、もうすぐ師走になるという気がまだしません。

1865年生まれの作曲家は多いですが、シベリウスだけが92歳と長命だったんですね。
当時の平均寿命から考えれば、今でいうと100歳以上にあたるんじゃないでしょうか。
シベリウスと言えば、吉松隆さんがとても好きな作曲家なので、交響曲と管弦楽曲をいくつか聴いてみましたが、私にはあまりピンとこなかったのを思い出しました。

病弱だったらしいスクリャービンは、神秘主義的な名曲を書くようになったところで急病で亡くなってしまったそうで、短命な人生でした。「黒ミサ」の祟り(?)とは思いませんが..。
もっと長く生きていれば、「黒ミサ」以上に独特な作風の曲を残してくれたかもしれません。

2014/11/24 (Mon) 19:32 | EDIT | REPLY |   

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