ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 (カツァリス編曲によるピアノ独奏版) 

2015, 03. 28 (Sat) 18:00

とても珍しい(たぶん世界で初めて)ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」のピアノ独奏版。
編曲・演奏しているのがカツァリスなので、なるほどと納得。
カツァリスは自ら編曲して演奏することも多く、リストがピアノ独奏用に編曲したベートーヴェンの交響曲全集に、さらに音をかなり付け加えて録音しているくらい。

本物のオーケストラのようにはいかないけれど、”ひとりオーケストラ”で聴く「皇帝」はピアノ1台で弾いているにしては、両端楽章はかなり勇壮で迫力充分。
第2楽章は、ピアノ1台だと弦楽器のような息が長く流麗な歌いまわしができないし、音の厚みと余韻が薄いので、原曲よりもシンプルで素朴な感じ。

この音源は録音状態が良くないので、演奏がちょっと粗っぽく聴こえてしまうけれど、こんな大胆不敵(?)な編曲を自作自演できるのは、カツァリス以外には思い浮かばない。

Cyprien Katsaris LIVE in Shenzhen - Beethoven/Katsaris, Piano Concerto no. 5 “Emperor”



「皇帝」の管弦楽伴奏版とピアノ独奏版の2曲が収録されているCD。
Beethoven: Concerto No 5Beethoven: Concerto No 5
(2014/10/14)
Beethoven、Katsaris 他

試聴ファイル



こちらは、リスト編曲の交響曲第3番「英雄」。
ピアノ一台でオケの各パートを置き換えていくせいか、響きは薄くても、いつもは耳を素通りしていた旋律までくっきりと浮かび上がってくる。

Beethoven/Liszt - Symphony No. 3 in E-flat major, Op. 55, 'Eroica' (Cyprien Katsaris)


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4 Comments

芳野達司  

こんにちは。
ピアノ版「皇帝」聴かせていただきました。いやー、音が多いですね(笑)。でも、不思議と違和感はない。ことに3楽章は普通に聴けます。カツァリスのテクニックはやはり高い。面白かったです!

2015/03/30 (Mon) 10:00 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

 

芳野様、こんにちは。

カツァリスは、もともと演奏困難なリストのピアノ編曲版でも、たくさん音を追加してました。
これくらい音が多くないと、音響的な厚みがなくて、迫力不足になってしまいそうです。
ピアノがオーケストラ化しているので、聴いているうちに、原曲のオケ伴奏とピアノパートとの境界がだんだんわからなくなってきました。

極めて高度な技巧と編曲の才能と度胸の良さ(というかチャレンジ精神というか)の3つが揃わないと、「皇帝」をピアノ1台で弾くことはできないでしょうね。さすがカツァリスです!

2015/03/30 (Mon) 15:04 | EDIT | REPLY |   

passo-leaf  

最高ですね

これはとても面白いですね。
あっちゃもこっちゃも大忙しですよね。
これだけのことが出来るのは、やはりカツァリスです。
ホールで聴いてみたいです♪
このCDも欲しくなってしまいます。

2015/03/30 (Mon) 20:55 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

楽しませてくれます

passo-leafさん、こんばんは。

リスト編曲の交響曲の方は、付け加えた音が多すぎてちょっとごちゃごちゃした感じがしましたが、「皇帝」の方はすっきり聴こえてきます。
2本ではなく、4本くらい手が要りそうです。2台のピアノの演奏に間違うかも。
この曲は実際に演奏する姿を見ながら聴くと、面白さ倍増です。

そういえば、カツァリスの新譜「111ピアノ・ヒッツ(5CD)」が昨年発売されてます。
超絶技巧にトランスクリプション、自作自演に世界初録など収録曲が111曲と膨大でバラエティ豊富。
買うかどうかわかりませんが、曲名見ているだけで面白いです。

2015/03/31 (Tue) 02:38 | EDIT | REPLY |   

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