ハジダキス/ピアノ作品集 ~ 6つの絵画,イオニア組曲,リズモロジー 

2015, 05. 22 (Fri) 18:00

ハジダキスのピアノ作品集から、《白い小さな貝殻のために》に続いて、《6つの絵画》、《イオニア旋法による組曲》、《リズモロジー》。

ハジダキス:ピアノ作品集 - 白い小さな貝殻のために/リズモロジー/6つの絵画/イオニア旋法による組曲(ダナエ・カーラ)ハジダキス:ピアノ作品集 - 白い小さな貝殻のために/リズモロジー/6つの絵画/イオニア旋法による組曲(ダナエ・カーラ)
(2011/01/31)
Manos Hadjidakis

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6つの絵画/6 Popular Pictures, Op. 5 (1950)

解説によると、ギリシャのブルースであるレンベーティカ(Rebetika Music)のピアノ編曲。
レンベーティカのルーツは、ビザンティン音楽と伝統的なチャント。当時はあまり知られておらず、その後とても人気がでたという。
6つの舞曲的リズムをベースにして、永遠に失われてしまったものへの悲しみ、ノスタルジーが共通して流れている。

この組曲も、《白い小さな貝殻のために》と同じく、映像を見ながら聴くとぴったり合いそうな、映画音楽みたいな曲。
”Cloudy Sunday”は、全然曇っていないけど。
”LADY”'はとても華やかで快活。6曲のなかで一番気に入った曲。

I. Cloudy Sunday
II. Lady
III. Drizzle followed the clouds
IV. The Coachman
V. Going for a stroll
VI. Moonless Night

DANAE KARA ''LADY''Manos Hadjidakis 6 popular paintings




イオニア旋法による組曲/Ionian Suite, Op. 7(1953)

解説によると、飾り気のない軽やかなテクスチャで、親密感と遊び心があるところは、ハジダキスが好んだモンポウをエコーしたような5楽章の組曲。
第1&第3楽章は、7度のユーモラスな不協和音とときに多調(bitonality.)に。
第2&第4楽章は、典型的なハジダキス風メロディ。
第5楽章は、ギリシャのTatavlaにあるコミュニティで人気の娯楽音楽みたいなスケルツォ。

I. —       明るいプロコフィエフ風
II. Andantino 仄かな哀感漂うメロディアスな旋律
III. —      同音連打とリズムの練習曲風。
IV. —      2曲目と同様、メロディアスで映画音楽風。こちらの方がずっと綺麗。
V. Scherzo  アルベニスみたいなスペイン風にも聴こえる。

GreekMusicTv - Hadjidakis-Suite Ionnien - Ιoνική Σουίτα.wmv




リズモロジー/Rhythmology, Op. 26(1971)

解説によると、ハジダキスが最後に書いたピアノ曲。ハジダキス音楽のギリシャ人としてのアイデンティティが強調されている。
献呈者はハジダキスが非常に賞賛していた詩人George Seferis(ノーベル賞受賞者)。Seferisの死に際して書かれている。
Rhythmologyの展開を通して表されているのは、Seferisの詩のメタファ(隠喩)。
それぞれペアになった6組の曲は、ペアの最初の曲が変則的リズム。5/8拍子で始まり、7/8, 9/8, 11/8, 13/8,15/8.拍子が続く。
各ペアの2番目の曲は、ビザンティン風の民謡舞曲Hasapikoで、かなり古い時代の旋律パターンのモザイク。リズムが変則だった最初の曲に対する詩的な解決。

以前の作品と違って、映画音楽みたいなわかりやすいメロディアスさが少し薄まり、不協和な響きが多くなっている。(それでもどこか映画音楽風に聴こえる)

I. In 5/8
II. Hasapiko to Aries
III. In 7/8
IV. Hasapiko to Taurus
V. In 9/8 (in the style of Eric Satie)
VI. Hasapiko to Gemini
VII. In 11/8
VIII. Hasapiko To Aquarius
IX. In 13/8
X. Hasapiko to the Moon
XI. In 15/8
XII. Hasapiko to Virgo

Rythmology 9-8 - M.Hadjidakis [3 of 6]



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