パーチェ&ローマ/2台のピアノによるリサイタル(ライブ映像) 

2015, 04. 23 (Thu) 18:00

エンリコ・パーチェ&イゴール・ローマの2台のピアノによるリサイタルのライブ映像が、Fazioli Pianoforti社の公式映像としてYoutubeで公開されているのを発見。
2人のリサイタルのライブ映像が公式映像で見られることは滅多になく、これは珍しい。
同じイタリア人で、リスト国際ピアノコンクール優勝者同士という縁からか、ときどき連弾や2台のピアノで演奏している。

この映像は、2013年3月6日、イタリア北部サチーレ(Sacile)にあるFazioli Concert Hallで行われたリサイタル。
Fazioliの工場もあるサチーレは、「セレニッシマ(ヴェネツィア共和国)の庭」と言われ、旧市街にヴェネツィア共和国時代の邸宅が残っているという。

当日予定されていたプログラム:
 シューマン/Andante e variazioni op. 46, in si bemolle maggiore
 ブラームス/Variazioni su un tema di Haydn op. 56b, in si bemolle minore
 ルトスワフスキ/Variazioni su un tema di Paganini
 リスト/Concerto Pathetique
 ラフマノニフ/Suite per due pianoforti n. 2, op. 17

Youtubeのライブ映像で公開されているのは4曲。
私の好きな曲のルトスワフスキとミヨーが入っている。
ルトスワフスキ以外は、演奏時間が短い曲なのでたぶんアンコール。
技巧達者なデュオなので、速いテンポでも軽快なタッチで切れ味の良いこと。

 ミヨ-/スカラムーシュ「ブラジレイラ(ブラジルの女)」
 ルトスワフスキ/パガニーニの 主題による変奏曲
 ラフマノニフ/イタリア・ポルカ(ピアノ連弾のための)
 リスト/ハンガリー狂詩曲第6番


ミヨー/スカラムーシュ(ピティナの作品解説)
2台のピアノ曲の定番レパートリー。子供向けの喜劇の劇伴音楽を改作したもの。
3曲あるなかで、この「ブラジレイラ(ブラジルの女)」が一番ポピュラー。
サンバのリズムがとても陽気で華やか。心弾むように楽しい。
映像を見ていると、どうやら最後のアンコール曲らしい。
2:05にローマ(左側のピアノ)が右手の下行スケールを弾いている。今まで聴いたことのある演奏ではなかった(と思う)フレーズなので、原曲に付け加えたのかも。
呼吸もぴったり合って、1:18~の音色とフレージングの柔らかさも綺麗に揃っている。

D. Milhaud Brazileira




ルトスフワスキ/パガニーニの主題による変奏曲
パガニーニ『24の奇想曲』の最終曲「主題と変奏イ短調」を主題にした作品で有名なのは、リスト、ブラームス、ラフマニノフ。
2台のピアノ用の作品として有名なルトスワスキ版は、ピアノ&管弦楽版もある。
ルトスワフスキにしてはとても聴きやすい曲で、ラフマニノフの《パガニーニ狂詩曲》みたいな旋律もでてきたりする。
技巧の難易度は高く、低音から高音まで重音や細かいフレーズが速いテンポで飛び交い、ダイナミックで華やか。
軽妙で時々毒気もあって、ちょっと”悪魔的”かも。

W. Lutoslawski Variazioni su un tema di Paganini





ラフマニノフ/イタリア・ポルカ
ラフマニノフのピアノ作品はあまり聴かないので、《イタリア・ポルカ》なんていう陽気な作品を曲を書いていたとはつゆ知らず。
ラフマニノフが書いたのは連弾用。それを(たぶん2人で)2台のピアノ用に編曲して弾いている。
0:44にパーチェ(右側のピアノ)が肘で鍵盤を叩いて弾いたりして、ちょっと間が抜けたおふさげ感があって面白い。

S. Rachmaninov: Polka italiana




リスト/ハンガリー狂詩曲第6番(ピティナの作品解説)
《ハンガリー狂詩曲》はあまり好きな曲集ではないので、この第6番は聴いた記憶がない。(第2番が一番有名らしい)
でも、冒頭や曲中の旋律には聴き覚えがあるので、何番か知らずにFMとかで聴いていたかも...。

F. Liszt Rapsodia Ungherese n. 6



<参考情報>
長い歴史持つピアノで新たな挑戦/イタリアのファツィオリ[朝日新聞GLOBE]
・・・ サチーレ ・ Sacile ・ ヴェネツィア共和国の庭 ・・・[イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!]

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