2015_06
12
(Fri)12:00

メンデルスゾーン/春の歌 (《無言歌集》Op.62 No.6) 

メンデルスゾーンの作品は、ロマン派のなかではシューマンやシューベルトよりも好きな曲がずっと多い。
でも、なぜか《無言歌集》は好きになれず、子供時代に何曲もピアノで練習しても(あまり身が入っていなかったけど)、CDを聴いても、それは変わらない。
特に苦手なのが《春の歌》。CDに入っていても、スルーするか、少し聴いてスキップするかなので、最後までしっかり聴いた覚えがない。

ところが、レーゼルの弾くメンデルスゾーンの《春の歌》は、意外にも冒頭から惹きこまれて、すっかり気に入ってしまった。
どうして今までこの曲が好きではなかったんだろう?と思って、久しぶりに他のピアニストの録音をいくつか聴いてみた。

私が持っている《無言歌集》のCDはバレンボイムの録音。今聴き直してみても、(好みの問題として)やはり私には全然合わない。
ピアノで練習するのも嫌だったのに加えて、この《春の歌》が記憶に刷り込まれて、印象が悪かったのかも...。

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.62 no.6 in A Major - Spring Song



シフはテンポがゆったり(ちょっと重い)。残響がかなり多くて、アルペジオは優雅。(試聴ファイル)


エッシェンバッハのアルペジオの弾き方は、レーゼルにちょっと似ていて品が好くて好きなんだけど、いつものとおり音が沈み込んで行くので、どこか物寂しげ。音が篭っているし、春にしては、暗い...。

Mendelssohn Lieder ohne Worte 無言歌集より (ピアノ:クリストフ.エッシェンバッハ)



田部京子の《春の歌》も優雅。レーゼルに比べると、タッチが強めでちょっと快活。音がクリアでアルペジオの残響が長め。

無言歌 作品62-6 春の歌  メンデルスゾーン.wmv (ピアノ:田部京子)




演奏者が誰かわからない音源。レーゼルよりもテンポが遅く、主旋律のタッチがちょっと硬い。アルペジオは柔らかくて綺麗だけど、音が篭っているし重たい。(一体弾いているのは誰なんだろう?)

Felix Mendelssohn - Song without words, Op. 62 No. 6 "Spring Song" [Complete] (Piano Solo)



聴き比べてみると、軽やかでとろけるように甘く優美なレーゼルのアルペジオは本当に絶品。ピアノというよりは、ハープのような響き。
タッチが脱力しているように柔らかく軽やかで、一つ一つの音がアルペジオの中に溶け込むように積み重なっていく。
曲半ば(1:45~)でアルペジオが連続するところは、花があちこちで咲き乱れているよう。
どんな手指の動きとペダリングをしているだろう? 
(試聴ファイル:6曲目の無言歌集 作品62-6「春の歌」

タグ:メンデルスゾーン レーゼル エッシェンバッハ 田部京子 バレンボイム

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