2015_08
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(Mon)18:00

【新譜情報】デュシャーブル ~ ベートーヴェン作品集(テンペスト、ワルトシュタイン、告別、創作主題による32の変奏曲) 

レコ芸9月号に載っていたフランソワ=ルネ・デュシャーブルの新譜はベートーヴェン作品集。
コンサートピアニストの表舞台から自ら去ったデュシャーブの最新録音???
記事を読んでみると、新譜といっても1995年にスタジオ録音したもので、国内盤は未発売だった。
でも、輸入盤も見かけたことがない....。(調べてみると、廃盤のためamazonでは中古CDが異常な高値になっている)

最新録音でなくても、デュシャーブルの演奏ならとても興味があったので、試聴ファイルですぐに試聴。
デュシャーブルらしく、明快でメリハリの効いたフレージングと、切れ味良く軽快ながらゴツゴツとした力感豊か。
躍動感のある引き締まった演奏で、颯爽としたベートーヴェン。
ベタベタと引き摺ることなく、透き通るように軽やかで生き生きと湧き出るような叙情感がとっても爽やか。
こういう演奏なら、この暑苦しい夏の最中で涼しげに聴こえる。
冒頭だけ聴くと、これは全部最後まで聴いてみたい気になってくる。特に《テンペスト》の第3楽章。(この曲で波長が合いそうなら、他の曲でもたぶん大丈夫)
最近はどうしても聴きたくなるような録音が少なくなったせいで、CDはほとんど買っていないのだけど、これはすぐに注文。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、第21番「ワルとシュタイン」、第26番「告別」 他2015ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、第21番「ワルとシュタイン」、第26番「告別」 他
(2015/7/22)
デュシャーブル(フランソワ=ルネ)

試聴ファイル

<収録曲>
● ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 op.53『ワルトシュタイン』
● ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 op.31-2『テンペスト』
● ピアノ・ソナタ第26番変ロ長調 op.81a『告別』
● 創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80
1995年3月、ラ・ショー=ド=フォン(スイス)にて録音


FRANCOIS-RENE DUCHABLE plays BEETHOVEN Sonata No 21 "Waldstein" (1995)

「ワルトシュタイン」は、起伏が大きくメリハリが良く効いて、力感強くて、躍動感溢れて、表情豊か。そのわりに、タッチが骨っぽくて、構造がくっきり浮かび上がり、隅々まで明晰。
ペダルを浅く短く入れているのか、残響が少なく響きはクリアで、細部まで明瞭に聴き取れる。
第3楽章終盤のグリッサンドの部分は、バックハウスと同じように、両手のオクターブでスケールを弾いているように聞こえる。(それにしては、ほとんどテンポが落ちていない)


<過去記事>
フランソワ・ルネ・デュシャーブルの録音

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