2015_09
05
(Sat)11:00

ダッラピッコラ ~ 囚われ人の歌 

昨日、「ダッラピッコラの音楽に震撼」(Le plaisir de la musique 音楽の歓び)というブログ記事で紹介されていたダッラピッコラの”Canti di Prigionia”(「囚われの歌」または「囚われ人の歌」)。

ダッラピッコラの作品は、Naxos盤の室内楽・器楽曲アルバムを聴いたことがある。
曲の中身はすっかり忘れたけれど、現代音楽にしては聴きやすい曲が多かったのは覚えている。

ダラピッコラの代表作のひとつ、《囚われ人の歌》(1938年~41年)は合唱と二台のピアノと打楽器のための作品。
同じく有名な《囚われ人》(1944年~1948年)の方は、スペイン国王フェリペによるプロテスタントなどの異端弾圧を描いたオペラ。(似たような作品名なので取り違えそう)

《囚われ人の歌》の冒頭主題は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」の旋律が使われているので、リストの《死の舞踏》(サン=サーンスの編曲版ではなく、リストのオリジナル作品の方)をすぐに思い出した。
全体的に陰鬱で”囚人”というより、”死刑囚”の歌かと思ってしまうくらい。
いろんな楽器の音色が、仏教の法要で使う鳴り物みたいに聴こえるし、不協和的な響きの合唱は美しく幻想的で不気味な雰囲気が漂う。
アルカンの《海辺の狂女の歌》を連想したり、『エクソシスト』とかのオカルト映画の劇伴にだって使えそう。
歌詞の意味が全然わからなくても、この和声と旋律を聴いているだけで、十分不気味。
スローなテンポのままクレッシェンドして、鐘の音みたいに金管やら打楽器ががカンカン鳴ると、神の怒り(?)のようでかなりコワイ。
合唱曲はあまり聴かないけど、こういうオドロオドロしい曲は結構好きだし、途中でピアノの音も聴こえてきたりして、なぜか私の波長と合ってしまった。

Luigi Dallapiccola: Canti di Prigionia (1938/1941)



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