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ネッド・ローレム/左手のためのピアノ協奏曲
ネッド・ローレムは1928年生まれの米国の作曲家。
管弦楽曲からピアノ・室内楽曲まで幅広く作曲している。特に人気があるのは歌曲。
ローレムは、ピアノ協奏曲を4曲、ピアノ・ソナタを3曲書いている。
どれも録音は少ない。ローレムの友人だったジュリアス・カッチェンがピアノ・ソナタ第2番をDECCAに録音、ピアノ協奏曲第2番を1954年にパリで初演している。

《ピアノ協奏曲第4番》は左手ためのピアノ協奏曲で、1991年に作曲、1993年にゲイリー・グラフマンが初演・初録音。
グラフマンはカッチェンのパリ時代の友人。ローレムの著書”The Paris Diary & The New York Diary 1951-1961”には、カッチェンとグラフマンが時々登場する。
2次大戦後間もないパリで、ローレム、カッチェン、グラフマンは青春時代を過ごした友人同士だったに違いない。


グラフマンは、右手の故障のため左手だけで演奏活動をしていた時期があったので、第4番はローレムがグラフマンのために作曲したのでは。
プーランク・ラヴェル¥プロコフィエフのピアノ協奏曲を連想させるようなわかりやすい第2番と違って、第4番はかなり現代音楽風。
一般的なピアノ協奏曲とは異なり、8楽章構成で組曲風(Opening Passacaglia/Tarantella/Conversation/Hymn/Duet/Vignette/Medley/Closing Passacaglia)。
あまり印象的に残るような旋律はないけれど、不協和的な響きは少なく、映画音楽風だったりジャジーだったりするところもあって、面白いとはあまり思えないとしても、結構聴きやすい。
ブリテンの《ディバージョンズ》を連想する”Duet”は、夜想曲風。月光に照らされた夜の海の情景が浮かんでくるようで、ちょっとファンタスティクでミステリアス。

Ned Rorem: Piano Concerto for Left Hand and Orchestra


Ned Rorem: Piano Concerto for the Left Hand; Eleven Studies for Eleven PlayersNed Rorem: Piano Concerto for the Left Hand; Eleven Studies for Eleven Players
2010/01/14
Dejan Lazic (Piano), Robert Spano (Conductor), Atlanta Symphony Orchestra

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tag : ローレム グラフマン

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