エクストラヴァージンオリーブオイル

2016.12.07 18:00| ・ お料理全般・食材
エクストラヴァージン(EXV)オリーブオイルは、独特の苦味・辛味・青さ・フルーティさのバランスが銘柄によってかなり違うので、好みがかなり分かれるため、価格が高ければ”美味しい”とはいえない。
でも、価格が(異常に)安いEXVオリーブオイルは、風味が薄くて、油っぽい味がして、そのまま飲んで美味しくはない。
ピュアオリーブオイルも、化学抽出したオリーブオイルに少々EXVオイルを混ぜたものなので、私は加熱用であってもEXVのオリーブオイルを使っている。
オリーブオイルは、開封後は酸化するため1ヶ月~2ヶ月くらいで風味が薄まるそうなので、すぐに使い切れないなら250ml瓶をこまめに買い替えた方が良い。それに、250mlだといろいろなEXVオイルを次々に使えるのも良いところ。

EXVオリーブオイルは数種類使っているけれど、他にも手頃な価格で美味しいオイルがないか、ガイドブックなどで探してみた。
いろいろなオイルを試したいのだけど、銘柄によって、好みに合うかどうかかなり別れる。
製品レビューを見ても、あまり当てにならないので、結局、1本買って自分で使ってみるしかない。
ハズレるとイヤなので、高価なオイルはなかなか買いにくい。

単一品種からつくられたEXVオリーブオイルは、ブレンドオイルよりも高価格で大量生産できず、個性的で特徴が明確。
ブレンドオイルは、原料となるオイルを様々なルートから買い集めてブレンドしているので、比較的低価格でクセが少なく普段使いしやすい。

「ラニエリ/エクストラヴァージンオリーブオイル」
常用しているオイル。クセがないけれど、青みやフルーティさはほとんどない。
それなりにコクがあるので、生でも加熱用でも、サラダ・パンにつけてもOK。
価格が安いので、普段使い用。250ml(約400~500円)、500ml(700円前後)、1000mlの3サイズあり。

ラニエリ エクストラヴァージン・オリーブオイル 1000ml ラニエリ エクストラヴァージン・オリーブオイル 1000ml

オーバーシーズ




「カルボネール/エクストラヴァージンオリーブオイル スペシャルセレクション」
とてもスパイシーで、サラダにかければペッパーいらず。パンにつけるなら、ラニエリの方がまろやかで美味しい。250mlで400円前後。
カルボネール製品は、(すぐに使い切ることを前提にしているのか、コスト削減のためか?)なぜか透明の瓶なので、開封前・開封後ともアルミホイルで瓶全体をしっかり巻いて、光に当たらないようにしている。

カルボネール エクストラバージンオリーブオイル スペシャルセレクション 500ml (458g)<br />カルボネール エクストラバージンオリーブオイル スペシャルセレクション 500ml (458g)


Carbonell(カルボネール)




「カルボネール/オーガニック・エクストラヴァージンオリーブオイル」
「スペシャルセレクション」とはかなり違ったオイルで、粘度が高くて、スパイシーさも苦みもなく、さっぱりした淡いフルーティなオイル。
ラニエリの方が多少コクがあるような気がするので、同じ価格帯(250mlで約400~500円)ならラニエリを選ぶかな。

カルボネール オーガニックEVオリーブオイル 458gカルボネール オーガニックEVオリーブオイル 458g

Carbonell(カルボネール)




「サンテラモ/エクストラヴァージンオリーブオイル ホワイトラベル」
価格が高めのわりに風味が強くもなく、あっさりと上品で、ほとんど印象に残っていない。
この価格(250mlで1300円前後)でこの風味なら、リピートする気にならない。
ホワイトラベルではなく、グリーンラベルなら、もっと風味とコクがありそう。

サンテラモ エクストラバージンオイル ホワイトラベル 250mlサンテラモ エクストラバージンオイル ホワイトラベル 250ml

サンテラモ





「ロザーティ/エクストラヴァージンオリーブオイル サビーナ DOP」
実売価格が250mlで2000円弱と高めだけど、さすがにラニエリやカルボネールとは明らかに違い、香り・味とも格段に良い。
とてもフルーティで軽やか、青っぽさとフルーティさが爽やか。価格に見合うだけの美味しさがある。
苦味と辛味・ペッパー風味が弱いので、そのまま飲んでも、サラダにかけても、パンにつけても、美味しい。

ロザーティ サビーナ産EXヴァージンオイルDOP 500mllロザーティ サビーナ産EXヴァージンオイルDOP 500ml

ROSATI(ロザーティ)


ロザーティ博士のサビーナD.O.P.高品質オリーブオイル[モンテ物産/ミラノ駐在員からの現地最新情報]
ロザーティ社 エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル[サントリーウエルネスOnline]

「DOP」とは、Denominazione di Origine Protetta(保護指定原産地表示あるいは原産地名称保護)という認証。品質保証された生産量の少ない稀少なオイル。
オリーブオイルの豆知識/第5回 もっと知りたいオリーブオイル!「IGP」と「DOP」(BOSCO)


「オッギュ/エクストラヴァージンオリーブオイル」
実売価格が250mlで1000円前後。
青りんごのようなフルーティな味が美味しい。風味自体は弱くて後に残らないので、少し多めにつけている。
生の水ナスにつけて食べると、水気の多い水ナスの瑞々しさと青りんごの風味がマッチして、とても美味しい。

オッギュ エキストラバージンオリーブオイル 250mlオッギュ エキストラバージンオリーブオイル 250ml

オーバーシーズ



<BOSCO、味の素>
ほとんどのスーパーで販売している「BOSCO」は辛味が強すぎて、生でそのまま飲むと、辛味で喉がヒリヒリする。
「味の素」は、風味が弱い(というか、ほとんどない)くて、ドレッシング用か炒めものに使う方が良い気がする。
他ブランドの同価格帯オイルの方が私の好みにあっているので、それぞれ小瓶を買っただけでリピートせず。
50mlや70mlの小瓶は割高だけど、味見用に買うにはちょうど良いサイズだった。


<オリーブオイル・カタログ>
おいしくて、からだにいい オリーブオイルの選び方 使い方
オリーブオイルの採取・製造工程が良くわかる。
オリーブオイルの価格差の理由は、風味・味といった品質はもちろんのこと、採取方法(手摘み、機械)や搾り出し方法で、効率が大きく違う。これが品質に影響するし、作る手間と時間がかかれば販売価格も高くなる。
イタリア南部・シチリア島で取れるオリーブオイルは、ロザーティみたいな風味のものが多いらしい。
これから買うイタリアのオリーブオイルは、イタリアの南の地域でつくられた銘柄を選べば、外れることが少なそう。


おいしいオリーブオイル101―OLIVE OIL TASTING NOTEBOOK
出版年はちょっと古い。「世界的権威アン・ドラモア女史」が日本国内で販売されているオリーブオイル101本についての評価コメントをつけている。どんな風味と味なのかが大体わかるし、価格が載っているので目安になるのも◎。
女史の評価では、日本で販売されているEXVは、風味が弱くあっさりした製品が多いとのこと。
本書で紹介しているオリーブオイルのなかで、私が使ったことがあるのは、「カルボネール」、「サンテラモ・ホワイト」、「ロザーティ」。
amazonで人気のある「アルチェネロ(有機)」も、ペッパー味が強烈ということなので、パス。
よく見かける「ベルトーリ」は、ブレンドオイル。「風味は弱く、ほのかに口の中で油っぽい感覚」ので、買わない方が良さそう。

<著者による国別ベストオイル>
フランス:スペクトラム、ア・ロリヴィエ・アラパリジェンヌ、ジェイムス プラニオル、プジェ
イタリア:エム・ビーサンタテア・フルットーソ・インテンソ 、ラビオ・イデア、ラ・カッシーナ、イルレッチェートロザーティタジャスカバディア
スペイン:ムエロリーバ、カルボネール、オレアストゥルム、ウニオ

amazonや楽天でも購入できるオイルがいくつかある。
私が使ったことのあるのは、「カルボネール」、「ロザーティ」、「サンテラモ・ホワイト」。
購入したのは、「カルボネール」(スペシャルセレクションとオーガニック)、「ロザーティ・サビーナDSP」なので、本書で紹介している製品とは、銘柄が違う。
本書のコメントでは、「カルボネール」は「常に信頼のおけるスペイン産ブレンドオイル」。
カルボネールのオリーブオイルは、単一の畑で収穫したオリーブではなくて、異なる畑で収穫したオリーブから搾った油をブレンドしている。(価格が安いのはブレンドオイルだからだとわかった。)
「カルボネール」は、スペインのEXVオリーブオイルのなかでは評価が良く、近頃話題になっている”偽装オイル”ではない。
オイルの香り・風味は、「炒られたコーヒー豆の豊かで深みのある香り、豊かで深みのあるトロピカルフルーツの風味。ほとんどチョコレートに近い風味の豊かさがある。」
今使っている「スペシャルセレクション」の方は、このコメントとはちょっと違って、スパイシーでサラダにかけるとペッパーいらないくらい。
著者のコメントを読む限り、ノーマルタイプの方が好みに合っているはずなので、今度amazonで買ってみよう。
「カルボネール」の難点は、なぜか瓶が透明なこと。すぐに使い切ることを前提にしているのだろうか?
店頭に並んでいる間も酸化が進むし、250mlだと使い切るのに2ヵ月くらいかかるので、購入後はすぐにアルミホイルで瓶全体を包んで、扉のついている棚のなかに保管している。

「ローザティ」(COLLE DEI FRATI)は「おいしい風味が口のなかに広がる。ペッパーの風味が強すぎるが、全体的に素晴らしいのひとこと」。
「ローザティ・サビーナDOP」は、青みとフルーティな風味でペッパー風味は弱かったので、やっぱりこれとは違う銘柄みたい。

「サンテラモ・ホワイト」は、「はっきりした風味が感じられなかった」とのコメントで、実際その通りだった。
「サンテラモ・グリーン」は、「強いペッパー風味が後味にある」ということなので、好みと合わない可能性大。

苦味とペッパー風味が強くなくて、青りんごとかフルーティなオイルが好きなので、著者のコメントからすると、イタリア南部・シチリア産のオリーブオイルを選ぶのがよさそう。


オリーブオイル・ガイドブック
高級そうな?オリーブオイルが多い。価格が載っていないのが不便。

オリーブオイル・ハンドブック (朝日新書)
ボスコ製品の紹介が多い。ボスコのEXVは辛みが強すぎるし、紹介されているラインナップの説明を読むと、それより辛い製品も多いらしいので、やっぱりボスコは私の好みには合わない。
私が美味しいと思う「ロザーティ・サビーナDSP」も紹介されている。
最後に、偽装オイル対策として、日本の大手メーカーブランドのオリーブオイルまたは輸入・販売しているオイルを勧めている。
その理由は、健康被害が発生したときの損害賠償ができるから。
損害賠償のことまで考えてオリーブオイルを買わずとも良さそうな気がするし、他にも安心(と思える)輸入オイルはいろいろあるから、あまり役に立つアドバイスとは思えない。
それに、オリーブオイルの産地・種類を偽装したくらいで健康被害に合うものだろうか??
中国のように加工食品に不良有毒油脂を使っていたら健康被害も発生するだろうけど、イタリア・スペイン・ギリシャでその種の偽装があるとは思えない。


<書籍>

エキストラバージンの嘘と真実  ~スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界エキストラバージンの嘘と真実 ~スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界
(2012/11/22)
トム・ミューラー




オリーブオイル~食品業界の光と影/ニセ物が横行するオリーブオイルビジネスの実態(その1)

オリーブオイルは、瓶詰めされた場所が生産地。
ギリシャ・スペインなどで採取されたオリーブオイルをイタリアに輸入してから、ブレンド・瓶詰めすれば原産国は「イタリア」となる。単に「イタリア産」と表示されるだけで価格が上がるため。
これは「偽装」ではなく、法的にそういう表示が認められているので、合法的。
問題となっている「偽装オリーブオイル」とは、、エキストラバージンと表記していながら、中身はエキストラバージンの基準に見たず、精製オリーブオイルをEXVに混ぜている。
オイル自体が美味しくて、”偽装オイル”ではないなら、スペイン産・ギリシャ産とか表示されているオイルを買っても全然かまわないと思う。

問題は、「輸出市場の5割超のシェアを有するスペイン産オリーブオイルのおよそ8割、つまり世界で流通するおよそ4割のオリーブオイルが品質偽装され「エキストラバージン」を騙っている」疑いがあること。
生産地がどの国のオイルであっても、生産者やオリーブの産地が明確に表示されていて、信頼できそうなオイルを選んで買うしかない。
でも、「DOPやIGP表示も店頭の製品の品質保証をするものではない」と言われてしまうと、そこまでオリーブオイルの品質に拘る気がしなくなってくる。

- スペインである消費者団体が市場に出回っているオリーブオイル製品を調査したところ、実に3分の1の製品がラベルに虚偽の品質表記をしていたことが判明した。つまり、エキストラバージンと表記していながら、中身はエキストラバージンの基準に満たないオイルが入っていたのだ。
- スペインで生産されるオリーブオイルのうち、「エキストラバージン」の等級に当たるオイルは全体の20%程度にすぎない。
- スペイン産の大量の精製オリーブオイルが「エキストラバージン」オリーブオイルに、不正にすり替えられている。
- お手元のオイルのラベルに「イタリア産」と書かれていて、比較的安価で大量販売されているものであるとするなら、その中身はスペイン産である可能性が高い。


第4回 偽装が多いオリーブオイル。どうやって見極めればいいのか?
- DOPやIGPといったEU独特の原産地保護呼称ですら品質の保証にはならない。これらの認証の目的があくまで栽培や生産工程にあり、店頭に並んだ状態で良質の「エキストラバージン」オリーブオイルの品質を保証するものではない。


第5回 ペットボトル、透明容器のオイルは早めに使いきる オリーブオイルの上手な選び方(その2)
- オリーブオイルが劣化する最大の要因は「酸化」。油にとって、空気中の酸素や太陽光は大敵であり、さらされている時間が長いほど劣化が進んでしまう。
- 日本の大手製油メーカーのブランド商品は、当然ながらそれら日本の製油メーカーの品質管理基準で管理されている。一般に、日本の製油メーカーの管理は海外の大手メーカーに比べると厳格であり、はるかに信頼に足るものであると言える。一方、専門の商社や代理店が輸入する商品は、生産規模の小さな農園やワイナリーのオーナーなどがワインとともに生産している商品もあり、個性あふれる素晴らしいオリーブオイルに出会うことも多い。ただしその半面、商品を発掘するバイヤーには優れたオリーブオイルの品質をきちんと見分けるための鑑識眼が求められるため、残念ながら事業者によって商品の品質には非常に大きなばらつきがある。
- ペットボトル入りのオリーブオイルは長期の保存には向かない。透明なガラス瓶も、「光」によってオイルの酸化が進む。両方とも早く使い切ること。
- 理想的なのは、色のついたガラス瓶やステンレスなどの光を通さない容器。
- 開封後は、短期間で使い切る。開封後は賞味期限の表示にかかわらず、できれば3カ月以内に使い切ることがベスト。

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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