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平成28年度診療報酬改定(歯科)/「かかりつけ歯科医」と「歯周病安定期治療(Ⅱ)」
歯科医院で定期的にしている歯のクリーニングは、今年2月までは2ヶ月に1回で、再診料・管理料等全て合計して、自己負担額が1600円くらい。
4月下旬に行くと、歯科衛生士さんから、「診療報酬の改定でクリーニング内容を追加したので云々」という説明があり、料金が3000円強と倍増。
それに、クリーニングの頻度は3ヶ月に1回でも良いと言う。(今までは、2ヶ月か2ヶ月半と言われていた)
追加されたのは、フッ素塗布と歯の写真撮影(数枚)。
この写真撮影に何の意味があるのだろうか?毎回通院時に前回の写真と比較でもするつもりなのだろうか?(今度行ったときに聞いてみよう)
さらに、フロスでクリーニングをしたり(今までも時々していた)、全体的にクリーニングが丁寧になって、かける時間も長くなっている。
その時に渡された説明書では、4月から新設された「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の施設基準」をクリアしたので、「歯周病安定期治療(II)」を実施すると書かれていて、クリーニング費用も倍増します...と衛生士さんに言われたのだった。

厚生労働省のホームページで、今年度の診療報酬の改訂内容を調べてみると、「かかりつけ歯科医機能の評価」という項目が載っている。
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の施設基準」をクリアすると、新設された治療項目について点数が加算される。
私に関係ありそうなのは、以下の2項目。

「エナメル質初期う蝕管理」(新設)
歯科疾患の重症化予防。
加算点数:260点(歯科疾患管理料の加算)。
加算条件:
- エナメル質初期う蝕に対して、フッ化物歯面塗布及び口腔内カラー写真の撮影を行った場合に算定する。
- 必要に応じて、プラークコントロール、機械的歯面清掃又はフッ化物洗口の指導を行う。

「歯周病安定期治療(II)」(新設)
歯周病の重症化予防。
加算点数:対象となる歯の本数に応じて、380点/550点/830点。
加算要件:
- 一連の歯周病治療後、一時的に症状が安定した状態にある患者に対し、歯周組織の状態を維持するためのプラークコントロール、歯周病検査、口腔内写真検査、スケーリング、スケーリング・ルートプレーニング、咬合調整、機械的歯面清掃処置等の継続的な治療を開始した場合、月1回を限度として算定する。
- 歯周病安定期治療(Ⅱ)は、その開始に当たって、歯周病検査を行い、症状が一時的に安定していることを確認した上で行い、歯周病検査の結果の要点や歯周病安定期治療の治療方針等について管理計画書を作成し、文書により患者等に対して提供し、当該文書の写しを診療録に添付した場合に算定する。
- 歯周病安定期治療(II)の算定に当たっては、口腔内カラー写真の撮影を行うこと。

歯科医院の説明書によれば、「歯周病安定期治療(II)」を追加することになっている。
自分で調べてみたら、その治療の対象者は、「一連の歯周病治療後、一時的に症状が安定した状態にある患者」(「I011-2-2 歯周病安定期治療(Ⅱ)」参照)。
でも、私には歯周病治療をしてもらった記憶が全くないし、そもそも歯周病と診断されたことがない。
インプラントを入れているから、歯周病にかかっていたなら、歯科医師・歯科衛生士から絶対に知らされるはず。
少なくとも、私の口の中には、中度の歯周病に存在する「4ミリメートル以上の歯周ポケット」は、絶対に、無い。
さらに不可解なのは、4月の通院時に、加算要件に定められている歯周病検査もしていないし、歯周病の状況の説明もなく、治療方針等の管理計画書ももらっていない。
どう考えても、「歯周病安定期治療(II)」が実施されているようには思えない。
そもそも、「歯周病安定期治療(II)」の対象患者要件に私は適合していないので不必要な治療だと思う。

ということは、「エナメル質初期う蝕管理」の方が追加されているのだろうか?(虫歯は全て治療ずみのはずなんだけど、初期の虫歯があるという可能性はあるので)
そういえば、領収書を見ると「医学管理等」の点数が今まで190点くらいだったのに440点になっている。
なぜか、「処置」も2~3倍の566点に増えている。
領収書だけでは、4月にどんな治療項目と点数が追加されたのか、よくわからない。
次回7月の通院時に保険点数のさらに細かい項目別明細書をもらって確認しないといけない。


【2016.6.24 追記】
別の歯の治療で通院したので、ついでに4月のクリーニング費用の明細書をもらってきた。
やはり「エナメル質初期う蝕管理」が「医学管理等」の点数に加算されている。
でも、「処置」の方には、「歯周病安定期治療(II)」は加算されていない。
単に「歯周基本治療措置 10点」が記載されているのみ。
他には、「SRP」が歯の本数分加算されている。(平成28年診療報酬点数表(歯科)/処置料/I011 歯周基本治療
「処置」の治療費が数倍になったのは、歯の本数は同じなので、この「SRP」の点数(単価)が4月の診療報酬改定で増えたからだろうか?
平成26年度診療報酬を調べてみると、28年度と点数は同じだった。
ということは、4月からクリーニングした歯の本数が増えたことになる。
でも、クリーニングされた歯の本数はいつも同じなんだけど....。
歯の本数から計算すれば、4月の治療費の方が正しいことになる。(もしかして、今まで過少請求だった?)
細かい点はともかくとして、クリーニング内容と診療報酬に関する疑問はほぼ解決。
それにしても、「開始する」という説明書を渡されたのは、一体何だったのだろう?


【2016.9.29 追記】
4月から丁寧になったクリーニングに追加されたフッ素塗布を7月25日のクリーニングでも実施。
念のため、請求書の明細をもらって確認したら、なぜか今回は「歯周病安定期治療(II) 20本以上」として、点数が830点も加算されていた。
ネットでいろいろ調べて、ようやく疑問が解消。
歯のクリーニング(歯石とり)を保険医療で行うためには、治療行為という名目で何らかの病名をつける必要があるので、実態として、歯科医院は「歯周病」という名前をつけて、保険で歯垢・歯石とりを行っている。
3月末までは、おそらく「歯周病安定期治療(Ⅰ)」として、「20歯以上 350点」を加算していたに違いない。
これはかまわないのだけど、「歯周病安定期治療(Ⅱ)」については、(何に使うかわからない)レントゲン撮影が増えて、クリーニングが念入りになったくらいなので、患者の同意をとったとはいえ、4月以降に加算するのは余計。
今まで通りの「治療内容(歯周病安定期治療(Ⅰ))」で十分。
それより、フッ素塗布が必要な「エナメル質初期う蝕管理」を加算してくれた方がよい。


<関連情報>
平成28年度診療報酬改定の概要(歯科診療報酬)(厚生労働省保険局医療課)
「かかりつけ歯科医機能の評価」(18ページ~)

【速報】平成28年診療報酬が発表~キーワードはかかりつけ歯科医~(2016年02月11日、船井総合研究所)

I011-2-2 歯周病安定期治療(Ⅱ)[しろぽんねっと]
「4ミリメートル以上の歯周ポケットを有するものに対して、一連の歯周基本治療等の終了後に、一時的に症状が安定した状態にある患者に対する処置等」
「一時的に症状が安定した状態とは、歯周基本治療等の終了後の再評価のための検査結果において、歯周組織の多くの部分は健康であるが、一部分に病変の進行が停止し症状が安定していると考えられる4ミリメートル以上の歯周ポ ケットが認められる状態をいう。」

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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

愛聴するのはベートーヴェンとブラームス、それにバッハ。ロマン派ならリスト。​さらに現代(20​世紀)の音楽を探検中。特に好きなのはピアノ音楽(ソロ、コンチェルトに室内楽)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

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