レーゼル ~ バッハ/パルティータ第4番,メンデルスゾーン/ピアノ協奏曲第1番 

2016, 10. 12 (Wed) 18:00

とっても珍しいレーゼルのバッハ《パルティータ第4番》のライブ映像。
2016年7月にドイツのReichstaedt城で行われたリサイタルで弾いていたもの。
2016年5月の紀尾井ホールリサイタルでもこの第4番を弾いていた。(遠方なので聴きに行けなかったけど)
普段は聴かないこの第4番。レーゼルのピアノで聴いていると、CDの良い音でじっくり聴いてみたくなってきた。

レーゼルは旧東ドイツ時代にブゾーニのバッハ編曲集を録音している。これはレーゼルのソロ録音のなかでも特に好きなアルバム。
バッハのオリジナル作品の録音は、最近発売されたピアノ小品集2枚に数曲入っているくらいしかない。
リサイタルで弾いていたパルティータ集やイタリア協奏曲などのバッハ作品集をぜひ録音して欲しい。

Peter Rösel, Klavierrecital auf Schloss Reichstädt





ついでに見つけたのは、以前に削除されてしまっていたメンデルスゾーンの《ピアノ協奏曲第1番》のライブ映像。
ピアニスティックで躍動的でパッショネイトな第3楽章は、速いテンポと細かいパッセージでもばたつくことなく、粒立ちの良い軽やかなタッチと滑らかなフレージングで品良く爽やか。

ピアノ協奏曲は、第2楽章(20:37~)と第3楽章(26:34~)のみ。
MENDELSSOHN-MATINEE des Gewandhausorchesters Leipzig, 1997 (0:57 HD)


いつも見とれてしまうのが、レーゼルの姿勢と手指の動き。
急送楽章でも(跳躍の多いパッセージでも)動きの少ない安定した姿勢で、上半身の動きが少なく、スタッカートでもレガートでも、手の甲が低い位置で安定していて、指先の動きも全く無駄なく滑らか。
フォルテでも跳躍でも、肘の位置はほとんど変わらず、手の甲がちょっと上がるくらいで、それでも、芯のある粒立ち良い音で、音量も力感もしっかりあるので、指のコントロール力が凄い。
省エネ奏法というか、手指の動きに全く無駄がないので、ミスタッチがほとんどないし、低い位置から打鍵するので上部雑音も少ない。
レーゼルの精密なメカニックと澄んだ音色は、この姿勢と奏法から生まれるのだと映像を見て納得。

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2 Comments

芳野達司  

こんばんは。
今年のレーゼルのリサイタルは、平日だったしモーツァルト中心だったので、なんとなく行きませんでした。
パルティータをやっていましたか。やはり聴き逃せないですねぇ。。

2016/10/15 (Sat) 20:13 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

 

芳野様、こんばんは。

レーぜルの来日公演は毎年あるので、定期公演みたいになっていますね。

レーゼルのバッハはとてもいいですね。
この動画は音が悪いですが、ピアノ小品集アルバムに収録されているバッハの演奏はどれも素晴らしく思います。
ブラームスだけでなくバッハもそのうち録音して欲しいものです。

参考までに、名古屋・正次ホールのリサイタル(2015年)の紹介動画があります。
プログラムは東京と同じです。バッハは小品集アルバムにも収録されています。
モーツァルトもいいですね。リサイタルのライブ録音のCD、出して欲しいくらいです。
http://www.kioi-hall.or.jp/20160511k1900.html

2016/10/15 (Sat) 22:06 | EDIT | REPLY |   

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