*All archives*



デュシャーブル ~ ブラームス作品集
今度手に入れたデュシャーブルの録音は、1989年に録音したブラームス作品集(Erato盤)。
収録曲は、《パガニーニ変奏曲》、《3つのインテルメツォ Op.117》、《2つのラプソディ》、《主題と変奏》の4曲。

Brahms: Paganini Variations
(17 Aug. 2005)
François-René Duchâble



試聴ファイルが見つからなかったので、Youtubeの音源で《主題と変奏》以外を聴いてみた。
《パガニーニ変奏曲》はそれほど速いテンポではなく、技巧の鮮やさを強調するスリリングなところは薄い。
《3つのインテルメツォ》と《2つのラプソディ》は、ルバートを抑制してインテンポに近く、わりと淡々とした表現でさっぱりとした情感。
私の好きなカッチェンとレーゼルの弾くブラームスとは方向性が違っていたので、もう一つピンとこなかったけど、ベタベタ情緒過剰なブラームスというわけではないので、CDで聴いてみることに。

CDで聴くと、厚い響きに覆われて緩い起伏の旋律のなかから抑制された情感が立ち上ってくる渋~いブラームス。
ゆったりとしたテンポで一音一音踏みしめるような明瞭なタッチで、和音も単音も全ての音が良く鳴り、そのなかからメロディアスな主旋律や副旋律がそれぞれ明瞭に聴こえてくる。
意外にも聴き込むほどに味わい深さが感じられて、噛みしめるような語り口から情感がじわ~っとにじみ出る渋さがなんとも言えない。

特に、試聴できなかった《主題と変奏》は、他の曲と違って最初聴いた時から素晴らしく、この演奏だけ聴けただけでCDを手に入れた甲斐があったくらい。
弦楽六重奏曲の編曲版なので、ブラームスの他のピアノ独奏曲よりも和音の響きがかなり厚い。
重厚な和声の響きに覆われているのに混濁感はなく、弦楽六重奏のように、ピアノでも各パートの旋律が明瞭に弾き分けられているので、ポリフォニックな立体感と重層感がある。
アルペジオやスケールがカスケードのように響くなかを和音が力強く主旋律を弾き、これがとてもドラマティック。対照的に緩徐部は柔らかい弱音でゆったりと優しい。
デュシャーブルらしい構築性にドラマ性と(センチメンタルではない)情感が一体となったようなとても素敵なブラームス。

DUCHABLE plays BRAHMS Paganini Variations, Rhapsodies Op.79, Klavierstücke Op.119 (1981)



<余談>
せっかく買ったCDなのに、パソコンのCD/DVDドライブがカチャカチャなったり、ひび割れた雑音みたいな音が途切れ途切れに聴こえるだけで、まともに再生できない。
DVDに続いて、またも不良品?と思ってステレオで聴くと、ちゃんと再生できる。
原因は、CDにインプットされている信号が弱い?か、CD/DVDドライブの性能に問題があるかのどちらからしい。
テストのために使った別の音楽CDのうち、以前使っていたパソコンでは再生できたWarner盤でも同じ現象が起こったので、やはりこのパソコンのドライブに問題があるに違いない。
結局、全然使っていないソニーのDVDプレーヤーがあったので、これを新たに買ってきたケーブルでパソコンのLINE入力端子に接続したら、ちゃんと再生できる。
それに、フリーソフトの「Sound Engine Free」を使えば、録音してWAVファイルでも保存できた。
これでXアプリで聴けるし、バックアップファイルもできたし、眠っていたDVDプレーヤーも活用できたし、そのうえパソコンのCDドライブで再生するよりも音が良いし、無駄になったものが何もなくて良かった。

tag : ブラームス デュシャーブル

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
Secret
(非公開コメント受付中)

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。