ディアベリの主題による変奏曲集
2016-11-23(Wed)
《ディアベリ変奏曲》は、有名なベートーヴェンの変奏曲の他に、公募により集まったオーストリアの作曲家による変奏曲が50曲もある。
それを収録した変奏曲集(全曲または抜粋)がいくつか出ていて、これが結構面白い。
全曲録音は、ヴィンチェンツィ(Brilliant Classics)、ブッフビンダー(Teldec)、バルサム(SWR)、アダム(CAMERATA)。(他にもあるかも)
抜粋盤は、33曲を抜粋録音したファウンテン(CRD)など数種類あり、フォルピアノで弾いたシュタイアー(Harmonia Mundi)の評判がいい。
シュタイアーは、ベートーヴェン以外の変奏曲を10曲だけ収録(ツェルニー、フンメル、カルクブレンナー、ケルツコフスキー、クロイツァー、リスト、モシェレス、ピクシス、フランツ・クサヴァー・モーツァルト、シューベルト)。
さらにシュタイアーが作曲した「序奏」がベートーヴェンのディアベリ変奏曲を弾く直前に入っている。
この10人の変奏曲を聴いていると、抜粋録音したのも納得できる曲ばかり。ツェルニーの「コーダ」も入れてくれればさらに良かったけど。
特に印象的なのは、リストとシューベルト。
作曲当時わずか11歳だったリストの変奏曲は、嵐の直前みたいな暗雲たれ込めた曲想でピアニスティック。才気の煌きと時代を先取りしたような新しさとを感じる。
シューベルトの変奏曲も、他の変奏曲とは違った独特の作風で、シューベルトの世界にはまりこんだような音楽。
ツェルニーとモシェレスは優美で可愛らしいワルツ、クロイツァは速いテンポで快活、F.X.モーツァルトは軽やかに舞う蝶のような細かいパッセージが面白い。
それに、いつもは聴くことのないフォルテピアノの柔らかく滲んだような響きがレトロで心地良い。
このシュタイアーのアルバムは、後半のベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》よりも、前半の作曲家10人の変奏曲集の方が私にはとても楽しく聴けたのだった。
Variations by various composers on Diabelli's waltz in C major. Andreas Staier, fortepiano
[Diabelli's original waltz, 10 variations by Czerny(0:54), Hummel(2:02), Kalkbrenner(3:13), Kerzkowsky(4:19), Conradin Kreutzer(5:26), Franz Liszt(6:29), Ignaz Moscheles(7:29), Johann Peter Pixis(8:28), Franz Xaver Wolfgang Mozart(9:59), and Franz Schubert(11:16)]
全曲録音したブッフビンダーとバルサム。
1962年録音のバルサム盤は音質が古めかしく、ダインロード販売のみ。
ブッフビンダーの演奏をNMLで聴いていると、似たような曲想や旋律の曲もあるけれど、単純な主題が作曲家によってかなり変容するのがわかるので面白い。
全体の演奏時間も長いけれど、変奏曲は1曲数分と短い。似たような曲想の曲が結構あるので、どれが誰の作品がわからなくなる。
一通り聴いてから、好きな曲だけピックアップして聴くと飽きなくて良い。
ブッフビンダーのCDは2種類あり、いずれも廃盤。ダウンロードならアルバムごと800円とかなり安い。ダウンロードしてオリジナルの抜粋盤CDを作ろうかと思案中。
<作曲者>
変奏曲 1 : アスマイアー
変奏曲 2 : ボックレット
変奏曲 3 : ツァペク
変奏曲 4 : カール・ツェルニー
変奏曲 5 : ヨーゼフ・ツェルニー
変奏曲 6 : ディトリヒシュタイン
変奏曲 7 「序曲風に」 : ドレスクラー
変奏曲 8 「カプリッチョ」 : フェルスター
変奏曲 9 : フライシュッテトラー
変奏曲 10 : ゲンスバッハー
変奏曲 11 : ゲリネック
変奏曲 12 : ハルム
変奏曲 13 「フガート」 : ホフマン
変奏曲 14 : ホルツァルカ
変奏曲 15 : フグルマン
変奏曲 16 : フンメル
変奏曲 17 : ヒュッテンブレンナー
変奏曲 18 : カルクブレンナー
変奏曲 19 : カンネ
変奏曲 20 : ケルツコフスキー
変奏曲 21 : クロイツァー
変奏曲 22 : ランノイ
変奏曲 23 : ライデスドルフ
変奏曲 24 : リスト
変奏曲 25 : マイセダー
変奏曲 26 : モシェレス
変奏曲 27 : モーゼル
変奏曲 28 : F.X.モーツァルト
変奏曲 29 : パニー
変奏曲 30 : パイヤー
変奏曲 31 : ピクシス
変奏曲 32 : プラッキー
変奏曲 33 : リーガー
変奏曲 34 : リオッテ
変奏曲 35 : ローザー
変奏曲 36 : シェンク
変奏曲 37 : ショーバーレヒナー
変奏曲 38 : シューベルト
変奏曲 39 : ゼヒター
変奏曲 40 : ルドルフ大公
変奏曲 41 : シュタードラー
変奏曲 42 : ツァーライ
変奏曲 43 : トマーシェク
変奏曲 44 : ウムラオフ
変奏曲 45 : F.D.ウェーバー
変奏曲 46 : F.ウェーバー
変奏曲 47 : ウィンクラー
変奏曲 48 : ヴァイス
変奏曲 49 : ヴィタ
変奏曲 50 : ヴォジーシェク
コーダ : カール・ツェルニー
↓は抜粋演奏が多い変奏。カルクブレンナー、ケルツコフスキー、F.X.モーツァルトは名前も知らなかった。
シュタイアーの抜粋盤では、さらにクロイツァーとピクシスを加えている。
変奏曲 4 : カール・ツェルニー
変奏曲 16 : フンメル
変奏曲 18 : カルクブレンナー
変奏曲 20 : ケルツコフスキー
変奏曲 24 : リスト
変奏曲 26 : モシェレス
変奏曲 28 : F.X.モーツァルト
変奏曲 38 : シューベルト
コーダ : カール・ツェルニー
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
それを収録した変奏曲集(全曲または抜粋)がいくつか出ていて、これが結構面白い。
全曲録音は、ヴィンチェンツィ(Brilliant Classics)、ブッフビンダー(Teldec)、バルサム(SWR)、アダム(CAMERATA)。(他にもあるかも)
抜粋盤は、33曲を抜粋録音したファウンテン(CRD)など数種類あり、フォルピアノで弾いたシュタイアー(Harmonia Mundi)の評判がいい。
シュタイアーは、ベートーヴェン以外の変奏曲を10曲だけ収録(ツェルニー、フンメル、カルクブレンナー、ケルツコフスキー、クロイツァー、リスト、モシェレス、ピクシス、フランツ・クサヴァー・モーツァルト、シューベルト)。
さらにシュタイアーが作曲した「序奏」がベートーヴェンのディアベリ変奏曲を弾く直前に入っている。
この10人の変奏曲を聴いていると、抜粋録音したのも納得できる曲ばかり。ツェルニーの「コーダ」も入れてくれればさらに良かったけど。
特に印象的なのは、リストとシューベルト。
作曲当時わずか11歳だったリストの変奏曲は、嵐の直前みたいな暗雲たれ込めた曲想でピアニスティック。才気の煌きと時代を先取りしたような新しさとを感じる。
シューベルトの変奏曲も、他の変奏曲とは違った独特の作風で、シューベルトの世界にはまりこんだような音楽。
ツェルニーとモシェレスは優美で可愛らしいワルツ、クロイツァは速いテンポで快活、F.X.モーツァルトは軽やかに舞う蝶のような細かいパッセージが面白い。
それに、いつもは聴くことのないフォルテピアノの柔らかく滲んだような響きがレトロで心地良い。
このシュタイアーのアルバムは、後半のベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》よりも、前半の作曲家10人の変奏曲集の方が私にはとても楽しく聴けたのだった。
Variations by various composers on Diabelli's waltz in C major. Andreas Staier, fortepiano
[Diabelli's original waltz, 10 variations by Czerny(0:54), Hummel(2:02), Kalkbrenner(3:13), Kerzkowsky(4:19), Conradin Kreutzer(5:26), Franz Liszt(6:29), Ignaz Moscheles(7:29), Johann Peter Pixis(8:28), Franz Xaver Wolfgang Mozart(9:59), and Franz Schubert(11:16)]
![]() | ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲 - アントン・ディアベッリのワルツ主題に基づく50の変奏より [1824年出版 ウィーン] (Beethoven : Diabelli Variations / Andreas Staier, fortepiano after Conrad Graf) [輸入盤] (2012/5/14) アンドレアス・シュタイアー 試聴する |
全曲録音したブッフビンダーとバルサム。
1962年録音のバルサム盤は音質が古めかしく、ダインロード販売のみ。
ブッフビンダーの演奏をNMLで聴いていると、似たような曲想や旋律の曲もあるけれど、単純な主題が作曲家によってかなり変容するのがわかるので面白い。
全体の演奏時間も長いけれど、変奏曲は1曲数分と短い。似たような曲想の曲が結構あるので、どれが誰の作品がわからなくなる。
一通り聴いてから、好きな曲だけピックアップして聴くと飽きなくて良い。
ブッフビンダーのCDは2種類あり、いずれも廃盤。ダウンロードならアルバムごと800円とかなり安い。ダウンロードしてオリジナルの抜粋盤CDを作ろうかと思案中。
![]() | Diabelli's Waltz - The Complete Variations (1997/4/25) Rudolf Buchbinder 試聴する |
<作曲者>
変奏曲 1 : アスマイアー
変奏曲 2 : ボックレット
変奏曲 3 : ツァペク
変奏曲 4 : カール・ツェルニー
変奏曲 5 : ヨーゼフ・ツェルニー
変奏曲 6 : ディトリヒシュタイン
変奏曲 7 「序曲風に」 : ドレスクラー
変奏曲 8 「カプリッチョ」 : フェルスター
変奏曲 9 : フライシュッテトラー
変奏曲 10 : ゲンスバッハー
変奏曲 11 : ゲリネック
変奏曲 12 : ハルム
変奏曲 13 「フガート」 : ホフマン
変奏曲 14 : ホルツァルカ
変奏曲 15 : フグルマン
変奏曲 16 : フンメル
変奏曲 17 : ヒュッテンブレンナー
変奏曲 18 : カルクブレンナー
変奏曲 19 : カンネ
変奏曲 20 : ケルツコフスキー
変奏曲 21 : クロイツァー
変奏曲 22 : ランノイ
変奏曲 23 : ライデスドルフ
変奏曲 24 : リスト
変奏曲 25 : マイセダー
変奏曲 26 : モシェレス
変奏曲 27 : モーゼル
変奏曲 28 : F.X.モーツァルト
変奏曲 29 : パニー
変奏曲 30 : パイヤー
変奏曲 31 : ピクシス
変奏曲 32 : プラッキー
変奏曲 33 : リーガー
変奏曲 34 : リオッテ
変奏曲 35 : ローザー
変奏曲 36 : シェンク
変奏曲 37 : ショーバーレヒナー
変奏曲 38 : シューベルト
変奏曲 39 : ゼヒター
変奏曲 40 : ルドルフ大公
変奏曲 41 : シュタードラー
変奏曲 42 : ツァーライ
変奏曲 43 : トマーシェク
変奏曲 44 : ウムラオフ
変奏曲 45 : F.D.ウェーバー
変奏曲 46 : F.ウェーバー
変奏曲 47 : ウィンクラー
変奏曲 48 : ヴァイス
変奏曲 49 : ヴィタ
変奏曲 50 : ヴォジーシェク
コーダ : カール・ツェルニー
↓は抜粋演奏が多い変奏。カルクブレンナー、ケルツコフスキー、F.X.モーツァルトは名前も知らなかった。
シュタイアーの抜粋盤では、さらにクロイツァーとピクシスを加えている。
変奏曲 4 : カール・ツェルニー
変奏曲 16 : フンメル
変奏曲 18 : カルクブレンナー
変奏曲 20 : ケルツコフスキー
変奏曲 24 : リスト
変奏曲 26 : モシェレス
変奏曲 28 : F.X.モーツァルト
変奏曲 38 : シューベルト
コーダ : カール・ツェルニー
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。