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”雪”をモチーフにしたピアノ曲
今年は、例年よりも雪がちらほら降る日が多い。
そこで、雪をテーマにしたピアノ曲を探してみたら、これが思ったほどに多くない。

すぐに思い浮かぶのは、ドビュッシー《子供の領分》の「雪は踊っている」
しんしんと雪が降る様子を描写的に表現したような曲。

Debussy - The Snow is Dancing - Thibaudet




同じくドビュッシーの《前奏曲集第1巻》の「雪の上の足跡」
静謐でまばらなピアノの音に、誰の足跡なのか謎めいた雰囲気がする。

Michelangeli - Debussy - Des pas sur la neige




最近聴いたリスト《超絶技巧練習曲集》の「雪かき」または「雪あらし」
こちらはとってもドラマティックで華やか。タイトルは「雪あらし」の方がふさわしい。

Liszt - Chasse-Neige (Kissin)




検索していて見つけたのは、ギロック《叙情小曲集》の「音もなく降る雪」
”音もなく”というわりには、かなりメロディアス。余韻のあるエンディングがいい。

Gillock - Winter Scene / The Silent Snow : ギロック/冬の風景~音もなく降る雪





それに、チャイコフスキー《バレエ音楽「くるみ割り人形」》(ピアノ編曲版)の「雪片の踊り(雪のワルツ)」
《バレエ組曲「くるみ割り人形」》(のピアノ編曲版)の方には、 「雪片の踊り」が入っていない。

「くるみ割り人形」のピアノソロ編曲版は、数種類。(他に、連弾、2台のピアノ版もある)

1.バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲(チャイコフスキー編曲)。
2.バレエ組曲「くるみ割り人形」(チャイコフスキー編曲)。「雪片の踊り」は入っていない。
3.チャイコフスキー以外のピアノ編曲版では、有名らしきプレトニョフ編曲版。バレエ音楽の方から抜粋編曲しているので、チャイコフスキーの組曲版とは曲目が違う。こちらにも「雪片の踊り」はなし。

バレエ音楽はあまり聴かないので、《くるみ割り人形》で確かに聴いたことがあるのは、「花のワルツ」に「行進曲」、「金平糖の踊り」くらい。
バレエ音楽全曲を聴く気力はないので、ピアノ編曲版で抜粋して聴くくらいが面白くていい。

Tchaikovsky - Pletnev. Concert suite from the ballet The Nutcracker -Alexei Volodin, piano

1. March
2. Dance of the Sugar-Plum Fairy
3. Tarantella
4. Intermezzo
5. Trepak (Russian Dance)
6. The Tea (Chinese Dance)
7. "Pas de Deux", Andante Maestoso.



「雪片の踊り」のピアノ編曲版の音源が見つからなかったので、原曲の管弦楽曲版。これはやっぱり聴いたことがなかった。

The Nutcracker – The Waltz of the Snowflakes (The Royal Ballet)


tag : ドビュシーリストチャイコフスキー

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こんにちは。

雪を思わせるピアノ曲というと、私の中ではラフマニノフの前奏曲32-5ト長調ですね。これは雪を直接モチーフにした曲ではないと思いますが、左手の分散和音がひらひらと舞う雪のようで、静謐な美しさがあって非常に好きな曲です。この曲集で一番ポピュラーな32-12は雪をモチーフにしていると言われているようですが、こちらも分散和音が激しく降る雪のようで美しいですね。

あ、それと待ちに待っていたアラウのベートーヴェン全集がついに届きました(三週間以上かかった)。本当に素晴らしくて、何度も繰り返し聴いています。聴く前はもっと無骨な感じの演奏を想像していたのですが、重々しさだけではなくてダイナミズムや瑞々しさもあって、アラウの表現の幅の広さ、懐の深さには脱帽です。これは長らくの愛聴盤になりそうです!
 
かかど様、こんばんは。

ラフマニノフはロマンティシズム濃厚なところが苦手でほとんど聴かないので、教えて下さってありがとうございます。
前奏曲の2曲を聴いてみましたが、32-5の方は右手は鳥の鳴き声がモチーフらしいのですが、雪の舞う情景が浮かんでくるような曲ですね。
ラフマニノフにしては、透明感があって、叙情感もさらっとしているので、とても素敵です。

アラウのベートーヴェン、お気に召して何よりです!
全盛期だった1960年代の録音なので、感情と技巧のバランスが良いと思います。長い間聴いていないので、私も聴き直したくなってきました。
標題付きソナタなどの有名曲以外では、リサイタルでよく弾いていたらしき第13番がいいですね。

第32番については、1970年の放送用録音のDVD(EMI)が出ています。
音質はデッドですが、緩急・静動のコントラストが強く、集中力と緊迫感があって、私はこちらの方が好きです。
参考までに、Youtubeに映像があります。
https://www.youtube.com/watch?v=RBgSSK0m5kA
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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