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陰鬱なピアノ曲
”幽霊”とは違うけれど、まるで怪談を聴いているみたいに肌寒くなるのは、アルカンの《海辺の狂女の唄/La chanson de la folle au bord de la mer》は、。
鬱々とした暗さと不気味な雰囲気が漂っているところは、亡霊が徘徊しているような....。

この曲もスティーヴン・ハフの『French album』に入っていた。意外と有名な曲らしく、Youtubeに多数音源があるし、「世界3大憂鬱曲」という音源もあったりする。

Charles Valentin Alkan - La Chanson De La Folle Au Bord De La Mer Op.31 No.8 - RONALD SMITH



この曲も含めて、私が今まで聴いたピアノ作品のなかで最も陰鬱な曲と思ったのは、シュニトケの《5つの格言》(1990)と《ピアノ・ソナタ第3番》(1992)。とにかく暗い...。

シュニトケは、1985年には脳血管発作を起こして重篤な病状だったが、作曲活動はなんとか続けていたという。作風も変わり、すぐれない健康状態が影響しているのか、内面に沈潜していくようなトーンの作品になっていく。
この2曲はちょうどその時期に書かれた作品。緩徐系の曲は息が詰まるような重苦さと陰鬱さで、テンション高い時に聴いてもかなり気が重たくなってくる。
どちらかというと、《5つの格言》の方がより暗くて陰鬱さが強く、”アフォリズム”というより”警鐘”みたいな怖さと切迫感がある。最後の<Grave>は、まるで墓場(Grave)のように重苦しい。

Alfred Schnittke - Five Aphorisms for Piano (1990) [Score-Video]
(Boris Berman, piano)

Moderato assai,Allegretto(4:16); Lento(6:27); Senza tempo(8:28); Grave(10:40)


ピアノ・ソナタ第3番も鬱々しているけれど、こちらは内面的に沈潜してモノローグみたいな静けさがある。
Allegroは、音が跳躍して動きはあっても、ガラスのように鋭利な音とパッセージで突き刺さるような痛々しさ。
度々聴きたいとは思わないけれど、曲自体が嫌いと言うわけでは全くなく、逆に強く惹きつけられるものがある。

Alfred Schnittke - Piano Sonata No. 3 (1992) [Score-Video]
(たぶんピアノは、Boris Berman)

I. Lento, II. Allegro(5:20), III. Lento(7:30), IV. Allegro(12:04)

tag : アルカン シュニトケ

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こんばんは。


「海辺の狂女の唄」、好きなんですよ。初めて聴いた時、背筋がゾクゾクしたことを覚えています。中間部は狂女の叫び声みたいで。ハフの「French album」は未聴なんですが、ハフのような売れっ子ピアニストがこういうマイナー曲を弾いてくれるのは個人的に嬉しいですね。

シュニトケの曲も暗い…。交響曲や合奏協奏曲もダークでドロドロしてますが、ピアノ曲もたまらん暗さですね。

あと陰鬱なピアノ曲というと、シューベルトのピアノソナタ14、16番とか、スクリャービンのピアノ曲あたりが思い浮かびますね。まあ、気が滅入るので、あまり日常的に聴きたくなる曲ではありませんが。
 
かかど様 こんにちは。

ハフのコンセプトアルバムは、どれも選曲に凝っていて、あまり知られていない曲が多いのが良いところですね。

シュニトケのピアノ作品に限って言えば、前衛的な作品も多いので雰囲気的に暗いと思いますが、晩年とは違って生気がありますから、それほど暗澹とした感じはないですね。
特に、1960年のピアノ協奏曲は前衛色が薄くて明るくエネルギッシュですし、第2楽章はシュニトケとは思えないくらい叙情美しい曲です。

シューベルトの曲は短調が好きなので、14番と16番(と19番)は結構好きです。
シュニトケのような暗さではなく、哀感と寂寥感を感じますので、気が滅入ることはないですね。
ピアニストによって印象も少し変わりますので、私の好きなポール・ルイスはさらりとした寂寥感や哀感があって、わりと力強くて明るいです。(お師匠さんのブレンデルの方は結構暗いと思いますが)

スクリャービンは、初期のソナタは華やかなショパン風でわりと好きですが、ピアノソナタ第5番あたりから作風が変わって暗くなりますね。
こっちはオカルトチックで不気味な雰囲気が漂っていて、面白くはありますが、あまり好きにはなれません。
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

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好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
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