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(Wed)18:00

【新譜情報】ツィンマーマン&ロンクィッヒ ~ モーツァルト/ヴァイオリンソナタ集(UHQCD) 

最近UHQCDで再発売されるCDをよく見かけるようになった。
UHQCDをクラシックで最初に大々的に発売したのは、DENONの「ドイツ・シャルプラッテン」シリーズ。
UHQCDになったレーゼルの『ブラームス:ピアノ曲全集』を試聴ファイルで聴くと、BerlinClassics盤よりもかなり音質が良くなっていたのがはっきりわかったので、5枚のうち3枚を購入して、さらに1枚を特典プレゼントで手に入れた。

今気になっているのは、フランク・ペーター・ツィンマーマン&アレクサンダー・ロンクィッヒの『モーツァルト/ヴァイオリンソナタ集』。
ワーナー「プレミアム・クラシックス」シリーズの一環で、これは選りすぐりの名盤100点をUHQCDで再発売するもの。
ツィンマーマンのモーツァルトは、7月19日に発売ずみ。
UHQCDの良いところは、対応プレーヤーが必要なSACDとは違って、普通のCDプレーヤーで聴けること。

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK379,454&526(UHQCD)"モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK379,454&526(UHQCD)
(2017年07月19日)
フランク・ペーター・ツィンマーマン 、 アレクサンダー・ロンクィッヒ

試聴ファイル

ツィンマーマン&ロンクィッヒ/モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ (UHQCD)(Vol.1~4)(amazon)

プレミアム・クラシックス(UHQCD)のラインナップ[Warner Music Japan]

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ[Mozart con grazia]
このリストを見ると、モーツァルトのヴァイオリンソナタは偽作7曲を除くと全部で39曲あることになる。
当時は、「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」といっても、主役は鍵盤楽器でヴァイオリンの方が伴奏という位置づけだった。

ツィンマーマン&ロンクィッヒの『モーツァルト/ヴァイオリンソナタ集』(合計4枚)は、15曲を抜粋した1987~90年のデジタル録音。最初の録音は、ツィンマーマン22歳、ロンクィッヒ27歳の頃。
モーツァルト苦手な私としては珍しく、特にロンクィッヒのピアノがとても気に入ったので、EMIの輸入盤BOX(5枚組)を数年前に購入。
モーツァルトのピアノ・ソナタを聴くのは結構苦労するのに、青年のツィンマーマンとロンクィッヒが弾くヴァイオリンソナタはとっても気持ち良く聴ける。
落ち着いたテンポと軽やかで柔らかい音色とベタベタしない滑らかな歌い回しが溶け合って、後にひくしつこい甘さがなくてさっぱり。軽やかで優美で若々しく爽やか。
他の演奏者の録音を聴いてもそんなに好きでもないので、この2人が弾くヴァイオリンとピアノの音色もテンポも演奏も、どれも私の波長にぴたっと合っているらしい。
ピアノ伴奏に限って言えば、ヘブラー、ルプー、バレンボイム、リヒテルも聴いたところ、やはりロンクィッヒが一番好きだった。

このBOXセットの珍しいところは、Disc5がピアノ独奏曲集になっていること。BOXセットを買った理由の半分は、このロンクィッヒのピアノソロを聴きたかったから。
ロンクィッヒのモーツァルトは伴奏でもソロでも、音が美しく情感細やかでありつつ、明晰で理知的な感じがする。
収録曲は、ピアノソナタは含まず、《ロンド》(K.485、K.511)、《アダージョ》(K.540、K.356)、《メヌエット》(K.355)、《ジーグ》(K.574)、《幻想曲》(K.397、K.475、K.396)、《「ああ、お母さん聞いて」による主題と12の変奏》(K.265)。
残念なのは、このピアノソロがUHQCD盤で再発売されていないこと。

UHQCDの試聴ファイルをパソコンで試聴してみたところ、レーゼルのブラームスと同じく、音がまろやかになって、残響に籠るニュアンスが少し細やかになり、アクセントをつけた時の音の尖りも多少柔らか。
原盤は音がキラキラ輝いて響きが直線的。UHQCD盤は音の輝きが少しくすんで艶のある光沢みたいな感じで、残響もす~っと自然に減衰する。
レーゼルのブラームスの場合は、1972年のステレオ録音だったので、UHQCDの音質の良さが歴然としていた。
このモーツァルトは、1990年頃のデジタル録音なので、原盤でも音質自体はかなり良い。UHQCDとの音質の差は、私のパソコンのスピーカー(とヘッドフォン)ではちょっと聴き分けにくい。ステレオで聴けば、試聴ファイルよりはよくわかるはず。
さすがに、ブラームスほどにモーツァルトが好きというわけではないし、レーゼルのブラームスほどに音質の差が大きくないので、4枚全て購入しないとしても、一番好きなK379が入っているVol..1だけ買ってみたい気はする。
K379は変奏曲が含まれていて、ピアノソロで弾く第1変奏がとても素敵。その他の楽章・主題・変奏とも旋律が印象的だし、何よりピアノが”主役”なので、半分(以上?)くらいはピアノソロを聴いている気分になれる。

これは昔のEMI盤の音源。
Mozart - Sonata for Violin & Piano No. 28 in E minor, K. 300c304 I. Allegro

タグ:モーツァルト ツィンマーマン ロンクイッヒ

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