アレクサンドラ・ソストマン 『Bach & Contemporary Music』
2017-11-10(Fri)
ドイツの女性ピアニストということで、ちょっと興味を引かれたのがアレクサンドラ・ソストマン。
ハンブルク大学で師事していた先生がコロリオフ。
11月末に発売予定の新譜は、バッハの《フランス組曲》第3番と第5番、ショパンのマズルカ集。
試聴ファイルとSP動画を聴いてみると、フランス組曲の緩徐系の曲(Allemande、Sarabande、Loure)が素敵。(速いテンポの舞曲の方はタッチがちょっとバタついて音が浮いた感じがする)
柔らかい響きとさらっとしたフレージングがさりげなく甘くてほっとする温もりがある。音色もタッチも、イギリス組曲よりずっと似合っていると思う。
Alexandra Sostmann: Trailer zur CD "Bach und Chopin"
ALEXANDRA SOSTMANN BACH French Suites - CHOPIN Mazurkas (official trailer )
2014年に出したアルバムは、バッハと現代音楽を散りばめた選曲の『Bach & Contemporary Music』。
バッハは、《トッカータ ハ短調 BWV.911》、《イギリス組曲第2番》、《平均律曲集第1巻第6番ニ短調BWV.851》。
イギリス組曲も肩に力が入ってマニッシュになることなくタッチが柔らかい。
フランス組曲と同じく、速いテンポの舞曲の方は重心が高いというか、音が浮いた感じがする。
ショスタコーヴィチ《プレリュードとフーガ ニ短調 Op.84》とペルト《Fur Alina》も聴いたことがある。
いつも眠たくなってしまうグバイドゥリーナでも、《Toccata - Troncata》は大丈夫だった。
全然知らない作曲家は、チェン・シャオユン《Diary III》、テリー・ライリー《G-Song》。どちらも面白い。
《Diary III》の第2番"Wind, Water and Shadow"は音の波がキラキラ乱舞しているみたいでファンタスティック。
『G-Song』のモチーフはバッハのフーガでクロノス・カルテットのために書いた曲をピアノ・ソロに編曲。少しミニマル風でカスケードみたいなパッセージ。
デュティユーは何曲か聴いた覚えはあるけれど、『波のまにまに』の第5曲「バッハへのオマージュ」は初めて。叙情麗しい素敵な曲。
バラエティのある選曲で、現代音楽も楽しめるこのアルバムの方が新譜よりも私の好みにぴたっと合っている。
NMLで聴いた感触がかなり良かったので、今年のクリスマスアルバムとして(クリスマスにはちょっと重いけど)、CD買うかどうか思案中。
Alexandra Sostmann: Making of "Bach & Contemporary Music"
CDよりもこちらの演奏の方が音が硬質で縦の線が明瞭だし、速いテンポでも音が浮いた感じがしない。
Alexandra Sostmann: Bach English Suite No.2 BWV 807 Prélude mit Interview
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ハンブルク大学で師事していた先生がコロリオフ。
11月末に発売予定の新譜は、バッハの《フランス組曲》第3番と第5番、ショパンのマズルカ集。
![]() | BACH-CHOPIN (2016年08月31日) Alexandra Sostmann 試聴ファイル |
試聴ファイルとSP動画を聴いてみると、フランス組曲の緩徐系の曲(Allemande、Sarabande、Loure)が素敵。(速いテンポの舞曲の方はタッチがちょっとバタついて音が浮いた感じがする)
柔らかい響きとさらっとしたフレージングがさりげなく甘くてほっとする温もりがある。音色もタッチも、イギリス組曲よりずっと似合っていると思う。
Alexandra Sostmann: Trailer zur CD "Bach und Chopin"
ALEXANDRA SOSTMANN BACH French Suites - CHOPIN Mazurkas (official trailer )
2014年に出したアルバムは、バッハと現代音楽を散りばめた選曲の『Bach & Contemporary Music』。
バッハは、《トッカータ ハ短調 BWV.911》、《イギリス組曲第2番》、《平均律曲集第1巻第6番ニ短調BWV.851》。
イギリス組曲も肩に力が入ってマニッシュになることなくタッチが柔らかい。
フランス組曲と同じく、速いテンポの舞曲の方は重心が高いというか、音が浮いた感じがする。
ショスタコーヴィチ《プレリュードとフーガ ニ短調 Op.84》とペルト《Fur Alina》も聴いたことがある。
いつも眠たくなってしまうグバイドゥリーナでも、《Toccata - Troncata》は大丈夫だった。
全然知らない作曲家は、チェン・シャオユン《Diary III》、テリー・ライリー《G-Song》。どちらも面白い。
《Diary III》の第2番"Wind, Water and Shadow"は音の波がキラキラ乱舞しているみたいでファンタスティック。
『G-Song』のモチーフはバッハのフーガでクロノス・カルテットのために書いた曲をピアノ・ソロに編曲。少しミニマル風でカスケードみたいなパッセージ。
デュティユーは何曲か聴いた覚えはあるけれど、『波のまにまに』の第5曲「バッハへのオマージュ」は初めて。叙情麗しい素敵な曲。
バラエティのある選曲で、現代音楽も楽しめるこのアルバムの方が新譜よりも私の好みにぴたっと合っている。
NMLで聴いた感触がかなり良かったので、今年のクリスマスアルバムとして(クリスマスにはちょっと重いけど)、CD買うかどうか思案中。
![]() | Bach & Contemporary Music (2014/2/25) Alexandra Sostmann 試聴ファイル |
Alexandra Sostmann: Making of "Bach & Contemporary Music"
CDよりもこちらの演奏の方が音が硬質で縦の線が明瞭だし、速いテンポでも音が浮いた感じがしない。
Alexandra Sostmann: Bach English Suite No.2 BWV 807 Prélude mit Interview
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