ベートーヴェン/チェロソナタ全集
2018-04-11(Wed)
パーチェとヤン・ソンウォンのライブ映像のなかで、特に好きなのがベートーヴェンの《チェロソナタ第3番》。
滅多に聴かないチェロ曲のなかで、例外的にベートーヴェンのチェロソナタはとても好きな曲。好きな曲の順番は、第3番、第1番、第2番、第4番と第5番。全集としてはヴァイオリンソナタよりも好きかも。
パーチェのピアノは、速めのテンポでリズム感も良く、アッチェレランドで力強く盛り上がっていくところや、太く力強いフォルテと柔らかで綺麗な音色の弱音の鮮やかなコントラストとか、とても好きな弾き方。CDが出ていれば買いたいくらい。
Beethoven : Cello Sonata No.3 in A Major Op.69 - I. Allegro ma non Tanto
室内楽曲のCDを買う時は、たいてい誰がピアノを弾いているのかで選ぶので、ベートーヴェンのチェロソナタでも、名盤のケンプ、グルダ、リヒテルから、好きなピアニストのパール、ブラレイ、コヴァセヴィチ、ラツィックと聴いてみた結果、今もCDを持っているのはパール。
べートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が素晴らしかったパールのピアノは、チェロソナタでもちょっと甘くて瑞々しく煌きのある綺麗な音とクセのない滑らかで柔らかな歌い回しが端正でとても素敵。
それに、シーフェンのチェロの音は、あまり膨らまずに引き締まって、情感もさらっとしているので、重たくなくて聴きやすい。
シーフェンのチェロは堅実というか地味というか、音量もそれほど大きくなくメリハリのつけ方も控えめなせいか、パールのピアノの方が音が大きくやや前面に出てくる感じに聴こえるので、ピアノに集中してしまう私にはちょうど良い。
特に第1番と第2番はチェロ伴奏つきピアノ・ソナタみたいに聴こえる。(元々曲自体がそういう作りなので、なおさら)
第3番の演奏は、フォルテの力感とメリハリと躍動感がやや薄い気はするけど、落ち着いた穏やかさと流麗な美しさが心地よい。
選曲に特徴があり、全集盤には変奏曲を入れることが多いのに、珍しくも《ホルンソナタ》のチェロ&ピアノ編曲版を入れている。
ベートーヴェンが《ホルンソナタ》を書いていることも知らなかった。(曲としては、変奏曲の方がずっと面白いと思うけど)
ついでに久しぶりに聴き直したパールのベートーヴェンのピアノ・ソナタ。いつ聴いても音の美しさと自然な趣きの音楽に聴き惚れてしまう。
ピアノ・ソナタ全集としては、今ならレーゼルとパールの全集がマイベスト。
ワルトシュタインの第3楽章の後に、《Andante favori》が収録されているのが珍しい。ディアベリ変奏曲も収録。
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滅多に聴かないチェロ曲のなかで、例外的にベートーヴェンのチェロソナタはとても好きな曲。好きな曲の順番は、第3番、第1番、第2番、第4番と第5番。全集としてはヴァイオリンソナタよりも好きかも。
パーチェのピアノは、速めのテンポでリズム感も良く、アッチェレランドで力強く盛り上がっていくところや、太く力強いフォルテと柔らかで綺麗な音色の弱音の鮮やかなコントラストとか、とても好きな弾き方。CDが出ていれば買いたいくらい。
Beethoven : Cello Sonata No.3 in A Major Op.69 - I. Allegro ma non Tanto
室内楽曲のCDを買う時は、たいてい誰がピアノを弾いているのかで選ぶので、ベートーヴェンのチェロソナタでも、名盤のケンプ、グルダ、リヒテルから、好きなピアニストのパール、ブラレイ、コヴァセヴィチ、ラツィックと聴いてみた結果、今もCDを持っているのはパール。
べートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が素晴らしかったパールのピアノは、チェロソナタでもちょっと甘くて瑞々しく煌きのある綺麗な音とクセのない滑らかで柔らかな歌い回しが端正でとても素敵。
それに、シーフェンのチェロの音は、あまり膨らまずに引き締まって、情感もさらっとしているので、重たくなくて聴きやすい。
シーフェンのチェロは堅実というか地味というか、音量もそれほど大きくなくメリハリのつけ方も控えめなせいか、パールのピアノの方が音が大きくやや前面に出てくる感じに聴こえるので、ピアノに集中してしまう私にはちょうど良い。
特に第1番と第2番はチェロ伴奏つきピアノ・ソナタみたいに聴こえる。(元々曲自体がそういう作りなので、なおさら)
第3番の演奏は、フォルテの力感とメリハリと躍動感がやや薄い気はするけど、落ち着いた穏やかさと流麗な美しさが心地よい。
![]() | Beethoven: Sonatas for Cello and Piano (2011/2/1) Guido Schiefen、Alfredo Perl 試聴ファイル(amazon.fr) |
選曲に特徴があり、全集盤には変奏曲を入れることが多いのに、珍しくも《ホルンソナタ》のチェロ&ピアノ編曲版を入れている。
ベートーヴェンが《ホルンソナタ》を書いていることも知らなかった。(曲としては、変奏曲の方がずっと面白いと思うけど)
ついでに久しぶりに聴き直したパールのベートーヴェンのピアノ・ソナタ。いつ聴いても音の美しさと自然な趣きの音楽に聴き惚れてしまう。
ピアノ・ソナタ全集としては、今ならレーゼルとパールの全集がマイベスト。
![]() | ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 (2011/2/1) アルフレッド・パール 試聴する(allmusic.com/ArteNova原盤) |
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