メンデルスゾーン/無言歌集(1)
2018-11-05(Mon)
子供の頃にピアノのレッスンで弾いていたメンデルゾーンの無言歌は10曲くらい。
練習するのが一番嫌だったのは、アルペジオが綺麗に弾けなかった「春の歌」。でもレーゼルの小品集の演奏を聴いてから、曲の方は好きになったので、苦手の曲を自分の下手なピアノで聴いたのが間違いだった。
「慰め」、「狩り」、「出発」、「葬送行進曲」とか練習するのが好きな無言歌は、もともと曲自体が好きだった。
今回初めて《無言歌集》を全曲聴いてみたら、好きな曲はテンポの速い曲(特に短調)が多い。もともとそういうタイプの曲が好きなので。昔と変わらずゴンドラ系の曲は苦手。
《無言歌集》のなかで一番好きだったのが「失われた幻影」(Op.67-2 嬰ヘ短調)。
哀感を帯びた旋律が妙に気に入っていた。左手の伴奏が歯切れ良い細かな和音移動と対照的に、シャンソンみたいなメロウな主旋律が洒落ている。今聴き直してもやっぱり一番好きなので、基本的な好みは数十年経っても変わっていない。
No.32”失われた幻影”(Op.67-2)
この曲の演奏で好きなのはエッシェンバッハ。弱音で口ずさむようなフレージングで淡い哀感が静かに浸みてくる。それに比べると、バレンボイムはかなり元気で力強い。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.67 no.2 in F sharp Minor
No.3 in A Major「狩りの歌/Jagerlied」(Op.19-3)
「狩り」の曲というとすぐに思い浮かぶのは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番。速いテンポで明るく躍動感があるのはどちらも同じで好きなタイプの曲。
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 19 No. 3 (Perahia)
田部さんの「狩りの歌」は、フレージングが少し柔らかくて少し弱音に落とす時も多い。(好みとしては、もっと直線的な方が躍動感があって好き)
無言歌 作品19-3 狩りの歌 メンデルスゾーン(ピアノ:田部京子)
No.5”不安/眠れぬままに”(Op.19-5)
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 19 No. 5 (Perahia)
No.10”さすらい人/道に迷って”(Op.30-4)
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 30 No. 4 (Perahia)
No.14”失われた幸福”(Op.38-2)
田部さんはややテンポが遅めでちょっと憂いのある語り口。ペライア(バレンボイム、エッシェンバッハも)は速めのテンポでリズミカル。
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 38 No. 2 (Perahia)
No.17”情熱”(Op.38-5)
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.38 no.5 in A Minor
※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
練習するのが一番嫌だったのは、アルペジオが綺麗に弾けなかった「春の歌」。でもレーゼルの小品集の演奏を聴いてから、曲の方は好きになったので、苦手の曲を自分の下手なピアノで聴いたのが間違いだった。
「慰め」、「狩り」、「出発」、「葬送行進曲」とか練習するのが好きな無言歌は、もともと曲自体が好きだった。
今回初めて《無言歌集》を全曲聴いてみたら、好きな曲はテンポの速い曲(特に短調)が多い。もともとそういうタイプの曲が好きなので。昔と変わらずゴンドラ系の曲は苦手。
《無言歌集》のなかで一番好きだったのが「失われた幻影」(Op.67-2 嬰ヘ短調)。
哀感を帯びた旋律が妙に気に入っていた。左手の伴奏が歯切れ良い細かな和音移動と対照的に、シャンソンみたいなメロウな主旋律が洒落ている。今聴き直してもやっぱり一番好きなので、基本的な好みは数十年経っても変わっていない。

この曲の演奏で好きなのはエッシェンバッハ。弱音で口ずさむようなフレージングで淡い哀感が静かに浸みてくる。それに比べると、バレンボイムはかなり元気で力強い。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.67 no.2 in F sharp Minor

「狩り」の曲というとすぐに思い浮かぶのは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番。速いテンポで明るく躍動感があるのはどちらも同じで好きなタイプの曲。
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 19 No. 3 (Perahia)
田部さんの「狩りの歌」は、フレージングが少し柔らかくて少し弱音に落とす時も多い。(好みとしては、もっと直線的な方が躍動感があって好き)
無言歌 作品19-3 狩りの歌 メンデルスゾーン(ピアノ:田部京子)

Mendelssohn - Songs Without Words Op. 19 No. 5 (Perahia)

Mendelssohn - Songs Without Words Op. 30 No. 4 (Perahia)

田部さんはややテンポが遅めでちょっと憂いのある語り口。ペライア(バレンボイム、エッシェンバッハも)は速めのテンポでリズミカル。
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 38 No. 2 (Perahia)

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.38 no.5 in A Minor
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