メンデルスゾーン/無言歌集(2)
2018-11-10(Sat)

(出版社がつけた)「胸騒ぎ」という曲名通り、テンポや強弱を揺らしてもやもやした感じを出す演奏が多い。エッシェンバッハのように、揺らさずに少し直線的に弾く方が焦燥感が強く出る感じがする。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.53 no.3 in G Minor

力強く明るく爽やかなので、練習していても楽しかった曲。
Mendelssohn - Songs Without Words Op. 62 No. 2 (Perahia)

暗い陰鬱なショパンの葬送行進曲とは違って、抑制された悲愴感が端正で美しい。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.62 no.3 in E flat Minor - Funeral March

アルペジオの弾き方は二通りあり、短く塊めて跳ねるように弾くか、ゆったりと優雅に弾くかのどちらか。私は田部さん(やレーゼル)のように優雅で美しいアルペジオが好き。エッシェンバッハのアルペジオは羽毛のようにふんわり柔らか。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.62 no.6 in A Major - Spring Song
無言歌 作品62-6 春の歌 メンデルスゾーン.wmv(ピアノ:田部京子)

無言歌集のなかではあまり知られていない曲だと思うけど、哀感に満ちた旋律がとても美しい曲。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.67 no.5 in B Minor

全曲聴いていたら、この曲のように、短調でタイトルが悲し気なわりに、曲自体は速いテンポで力強い曲が結構多い。曲名は、メンデルスゾーンではなく出版社がつけている曲が多く、作曲者なら別のタイトルをつけたかも。
Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.85 no.2 in A Minor
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