2019_07
08
(Mon)18:00

ピアノソロによる葬送行進曲 

”葬送行進曲”と言えば、一番有名なショパン《ピアノ・ソナタ第2番》第3楽章。(冒頭の重苦しく陰気な主題旋律が好きではないので私は聴かない)

Pollini plays Chopin Sonata No.2 in B flat Minor, Op.35 - 3. Marche funèbre




ベートーヴェンのピアノ・ソナタのなかでも、一番好きな曲のひとつが第12番「葬送ソナタ」
特に好きなのは、第3楽章の”葬送行進曲”ではなくて、優美で気品漂う変奏形式の第1楽章と躍動的な第2楽章。無窮動的な最終楽章も面白い。

Beethoven: Sonata No.12 in A-flat Major, Op.26, "Funeral March" (Lewis, Kovacevich, Buchbinder)




”葬送行進曲”だけに限ると、一番好きなのはメンデルスゾーンの「葬送行進曲」(《無言歌集》Op.62-3)
子供の頃にピアノのレッスンで最初に弾いた「葬送行進曲」がこの曲だった。
「結婚行進曲」と違って、有名ではないリスト編曲版もある。
メンデルスゾーンは、吹奏楽曲の《葬送行進曲 イ短調 Op103》も書いている。これはピアノ版の編曲でなくて、全くの別の曲。

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.62 no.3 in E flat Minor - Funeral March




曲として一番弾き映えすると思うのが、リスト《詩的で宗教的な調べ》第7番「葬送」
この曲を初めて聴いたのは、10年前くらいに購入したカッチェンのDECCA録音集。デッドな音質と粘りの少ないタッチで、芝居がかった仰々しさやオドロオドロしさはなく、重厚感のある低音の響きとほどよく抑制されて引き締まった叙情感が結構好き。(ちょっと”骨っぽい”感じのする演奏なので、他の人にはお勧めしないけど)
カッチェン以外なら、キーシンのライブ音源(↓)が好き。

Evgeny Kissin - Liszt Funérailles




今まで聴いたことがなかったのは、グリーグ《ノルドロークのための葬送行進曲》
ノルウェーの民族主義者で、国家を作曲したノルドロークに捧げた曲。ロマン派の悲愴感の強い”葬送行進曲”とは違って、抑制された情感と勇壮さとが溶け合って、ピアノソロよりも、オケや吹奏楽の編曲版の方が映えるような気がする。

Edvard Grieg - Funeral March in the Memory of Rikard Nordråk (LATE HALLOWEEN TRIBUTE)



<関連記事>
レーゼル 『ベートーヴェンの真影 ピアノ・ソナタ全集 4 』 ~ ピアノ・ソナタ第12番「葬送」 Op.26

タグ:ショパン メンデルスゾーン ベートーヴェン リスト グリーグ

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