リスト編曲ワーグナー/イゾルデの愛の死(楽劇「トリスタンとイゾルデ」より)

最近のチェックした新譜で、なぜかたびたび見かける曲は、リスト編曲のワーグナー「イゾルデの愛の死」。原曲は楽劇《トリスタンとイゾルデ》の第3幕の終結部に出てくるアリア。
ワーグナーはほとんど聴いたことがないので、原曲も編曲版も全然知らなかった。確実に知っていると言える曲は、映画『地獄の黙示録』で使われていた《ワルキューレの騎行》くらい。
「イゾルデの愛の死」を収録していた新譜は3枚。

小菅優『Four Elements Vol.1: Water』
「4元素」のリサイタルシリーズには興味があったので、NMLで全曲聴いてみたところ、張りのある豊かな響きと起伏に富んだ表現にかなり魅かれる。
でも、苦手なタイプの曲-メンデルスゾーンの「ゴンドラ」とフォーレの「舟歌」が交互に6曲続くし、好きな曲が少なかったので、CD買うには至らず。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集では、起伏の大きな表現が好みと合わなかったけど、このアルバムは選曲がもっと違っていたらCD買ったかもしれないくらいに、演奏自体はとても良い感触だった。

Four Elements Vol.1: Water[日本語解説収録]Four Elements Vol.1: Water[日本語解説収録]
(2019/1/30)
小菅優
試聴ファイル

<収録曲>
メンデルスゾーン:無言歌集 ~「ヴェネツィアのゴンドラの歌」 第2番(Op.30-6)、第3番(Op.62-5)、第1番(Op.19-6)
フォーレ:舟歌 第5番、第10番、第11番
ラヴェル:水の戯れ
藤倉大:Waves
ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60
武満徹:雨の樹素描 I、雨の樹素描 II 「オリヴィエ・メシアンの追憶に」
リスト:巡礼の年 第3年より「エステ荘の噴水」
リスト:バラード 第2番
ワーグナー=リスト:楽劇《トリスタンとイゾルデ》 - イゾルデの愛の死

《トリスタンとイゾルデ》自体を全く知らないので、どうして《イゾルデの愛の死》が「水」と関係あるのか??だったけど、このオペラのあらすじ読むと、舞台が海だった。
Yu Kosuge Wagner (transcribed Liszt) Isoldes Liebestod




イーゴル・レヴィット『Life』
選曲がとてもユニークで、陰翳の濃い内省的な曲が多い。弱音の繊細さと情感の深さに惹き込まれるような重たいアルバム。
レヴィットの静謐さと深みのあるピアノの音にはとても惹かれるので、CD買うか迷ったけど、もともと曲自体が好きなバッハのパルティータ集の方を買うことに。

LifeLife
(2018/10/5)
Igor Levit
試聴ファイル

<収録曲>
ブゾーニ:J.S.バッハによる幻想曲 BV253
ブラームス=バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004より
シューマン:天使の主題による変奏曲 変ホ長調 WoO.24 (幽霊の変奏曲)
立派な人間 組曲「夢 パート1」:第3曲
聖杯への厳かな行進曲(舞台神聖祭典劇「パルシファル」より)
コラール「アド・ノス、アド・サルタレウム・ウンダム」(主題:マイアベーア)による幻想曲とフーガ
リスト=ワーグナー:イゾルデの愛の死(楽劇「トリスタンとイゾルデ」より)
子守歌(「悲歌集」BV249より第7曲)
ビル・エヴァンス:ピース・ピース

アルバムのなかで一番好きな曲がブラームスの《左手のためのシャコンヌ》。演奏も良さそうなので、この曲だけはできればダウンロードしたいくらい。
Igor Levit - Chaconne from Partita for Solo Violin No. 2, BWV 1004 (Official Video)




マーティン・ジェームズ・バートレット『Live and Death』
グラナドスとワーグナー以外は知っている曲ばかり。選曲から言えば、レヴィットの『Life』の方が聴きごたえのある曲が多いし、少し籠ったピアノの音がどうも好きにはなれなかった。

『愛と死~バッハ、リスト=ワーグナー:イゾルデの愛の死、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、他』『愛と死~バッハ、リスト=ワーグナー:イゾルデの愛の死、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、他』
(2018/10/5)
マーティン・ジェームズ・バートレット
試聴ファイル

<収録曲>
J.S.バッハ/ブゾーニ編:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ
J.S.バッハ/ヘス編:主よ、人の望みの喜びよ
リスト:ペトラルカのソネット 第47番、第104番、第123番
リスト:愛の夢第3番
リスト=シューマン:献呈
リスト=グラナドス:『ゴイェスカス』より「愛と死」(バラード)
リスト=ワーグナー:イゾルデの愛の死
プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番変ロ長調 Op.83

タグ:小菅優 レヴィット リスト

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コメント

お久しぶりです

お久しぶりです。
この曲はオペラも、ピアノ編曲版も大好きなので、
流行っているとしたら嬉しいです。
小菅さんの演奏をNMLで聴きました。
仰る通り、豊かな響きと表現が素晴らしいです。
買うかも。

 

くま様、こんばんは。

ワーグナーのメモリアルイヤーでもないのに、この3枚以外にも「イゾルデの愛の死」を収録しているCDを見つけました。
テーマとしては、”海・愛・死”に関連しますので、コンセプトアルバムには向いているのかもしれませんね。

小菅さんの録音は超絶技巧やベートーヴェンのソナタなどいくつか試聴しましたが、選曲は別として演奏自体はこのアルバムが一番私の好みに合っていました。
4元素シリーズのリサイタルは続いているので、今後の録音も楽しみですね。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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