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”夏”をモチーフにしたピアノ曲
冬が大好きな私は、夏になるとなぜか音楽を聴く気力が失せてしまい、今はもっぱら読書。おかげで毎日1冊か2冊読める。
といっても、たまには音楽が聴きたくなる。”夏”をモチーフにしたピアノ曲であまり聴いていない曲を探してみた。

”夏”と言えば、すぐに思い浮かぶのがメンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》。
有名なリストのピアノ編曲版「結婚行進曲」は暑苦しいのでパスして、軽快でどこか涼し気なラフマニノフ編曲版「スケルツォ」と温和なモシュコフスキ編曲版「夜想曲」を。

Kissin plays Mendelssohn/Rachmaninov



A Midsummer Night's Dream, Op. 61: Nocturne




メンデルスゾーンの《「夏の名残りのバラ」による幻想曲》を聴くと、文部省唱歌の《庭の千草》を思い出す。
原曲は《ブラーニーの木立(The Groves of Blarney)》というアイルランド民謡の旋律に、アイルランドを代表する国民的詩人トマス・ムーアの「The Last Rose of Summer」(夏の名残のばら)という詩をつけたもの。

メンデルスゾーン/「夏の名残りのばら」による幻想曲



北欧の作曲家による”夏”をモチーフにした小品がいくつか。

水滴がこぼれ落ちるように瑞々しくて優しいグリーグ《抒情小品集》の「夏の夕べ」
Lyric Pieces, Book 10, Op. 71: No. 2, Summer Evening



清々しさのなかに重厚さと厳粛さが漂うシベリウス《10の小品 Op. 58》の第10曲「夏の歌」
10 Pieces, Op. 58: Sommerlied



メリカントの《夏の夜》は嵐の前触れのようにドラマティックに始まるけれど、すぐに愛らしいワルツが流れてきて展開が面白い。
O.メリカント: 夏の夜 Op.1



ジャジーでラテン風なピアソラ《ブエノス・アイレスの四季》の「ブエノス・アイレスの夏」。(ピアノ編曲版は編曲者不詳)
四季の中では「冬」が一番人気があるみたいだけど、ジャジーな旋律とリズムで躍動感が楽しめる「夏」はピアノソロが良く映える。

The 4 Estaciones Porteñas, Invierno Porteño: Las 4 estaciones portenas: Invierno porteno: III. Otono porteño (arr. for piano) · Marcel Worms


tag : メンデルスゾーンピアソラグリーグメリカントシベリウス

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yoshimi

Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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